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Re:Change! 異世界戦記 ~俺はもう一度やりなおす~  作者: 神山
第三章 解明編

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66 Consideration

 ある日のユートピアでは、青空が広がる下で2人の男女が話していた。

「しつけーよ!リン!」

「なんで!ジェームズ君のケチ!」

 生きる伝説の英雄ジョージの息子、ジェームズとその幼なじみの女の子のリン。ユートピアに帰還してリンはジェームズに地上のことを聞こうと話しかけるが、軽くあしらわれる日々が続いていた。

「なんでそんなに気になるんだよ」

「だってリン見たことないもん!気になるよ!」

 話しかけられても止まることのない歩みに着いていこうと、結んだポニーテールを揺らしながら後ろを着いていく。

「ったく!地上のこと?最悪だったよ!それで満足か?」

「なにそれ!?思ったのと違う!何があるとかあるじゃん!?現地人いたんでしょ?」

「…」

 ジェームズは地上で出会った少女マリーのことを思い出した。マリーは忌み嫌われていたジェームズに対して、気さくに話しかけてくれる存在であった。

 だが、人に寄生するフュージョンライフに取り込まれ目の前で亡くなってしまったのだ。その悔しさが今でも尾を引いていた。

 フラッシュバックのように思い出してしまい、ジェームズは歯を食いしばっていた。それを見たリンはマズイと思い、咄嗟に謝った。ジェームズは特に何も言い返すことなく歩き始めた。

「とりあえず無事で良かったね!レナードさんも心配してたし」

「あのおっさん、胡散臭いんだよ」

「え?そうかな?リンは優しい人にしか見てないけど」

「上っ面だろ、面厚そうだしな」

「こら!失礼なこと言っちゃダメ!」

 リンはジェームズに肩パンをした。

「そうだ、皆が帰ってきた記念に出来た遊園地行ってみない?」

「遊園地?いつ出来たんだよ」

「最近!」

「1人で行ってこいよ」

「じゃじゃーん!なんとたまたま2人分のチケットあるんだ!」

 リンはチケットをジェームズの顔の前でヒラヒラと靡かせアピールした。だが、ジェームズはそれを無視しようと進路を変えたが、リンは首根っこを掴み強制的に遊園地まで引っ張っていった。


 2人は入り口を通り案内板を見ていた。

「わぁあ!これ!乗ってみたい」

 リンは案内板を見てはしゃいでいたが、そんな子どもを見ている親のような顔で、はいはいと頷くだけのジェームズ。

「てか、こんなにすぐ出来た遊園地なんて危ないだろ」

「大丈夫だよ、ユートピアの技術舐めちゃダメだよ」

「あ、それもそうか。そういうのユートピアは便利だな」

「地上だとどんなのだったの!?」

「さぁ?なんの話だか」

「くそー!」

 2人はアトラクションからパレードや食事を回った。ほぼリンの好みであり、笑顔のリンと仏頂面のジェームズだが、なんだかんだ最後まで付き合ったジェームズ。

 時間も経ち青かった空も、段々オレンジ色に変わり夕日が見えてきた。最後に2人は観覧車に乗った。ゆっくりと進む観覧車。

「綺麗だね!」

「そうだな」

「遊んだな~!ジェームズ君文句言いながら最後まで一緒に遊んでくれたね」

「気が向いたからだよ」

 ジェームズは頬杖をつき観覧車越しに夕日を眺めていた。頂上に行くにつれ夕日が目に入り思わず閉じた。顔を背け目を開けたとき、夕日に照らされるリンに思わず可愛いと思ってしまったジェームズ。

 見つめられていることに気づいたリンはジェームズの顔を見ると視線をずらされた。

「あ~!今リンのこと可愛いとか思ったでしょー!」

「…んなわけねーだろ」

「そっか…愛想悪いと彼女できないよ?」

 少し悲しそうな顔をしたリンを横目でみるジェームズ。

「……彼女は別にいらない、リンがいるしな」

 夕日に照らされ赤くなった顔が隠れた。

「素直じゃないんだから!」

 そう言いリンは向かい合っているジェームズに抱きついた。その行動に少し驚いたが、不思議と嫌な感情はなくリンの背中に手を伸ばした。

 リンは嬉しくなり、うふふと笑みがこぼれた。

「今日は楽しかった?」

 リンが尋ねた。

「ああ、楽しかった」

 ジェームズの胸に押し当てていた顔を上げた。そこには少しだが笑うジェームズがいた。

「あ!やっと笑ってくれた!」

「?」

「ジェームズ君、戻ってきてから笑った顔見せなかったから不安だったんだよ」

 リンなりの気遣いをここで知り、見上げている顔を再び胸に押し当てリンに見えないように笑った。

ありがとうございました。

なんか青春っぽいですね、ムズムズしますよ。

リア充滅びろ!

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