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Re:Change! 異世界戦記 ~俺はもう一度やりなおす~  作者: 神山
第二章 革命編

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60 空への帰還

 布施のユニークにより、東西南北に散った丈達。

無事に捕らえられていた訓練生を救いだし、布施の研究室にある部品を使い、故障していたビータが復活することができた。皆がいる避難所に戻るデイビス達とTakeFive。療養中の丈はどうなったのか。


 ジョージ達が隠れ家にしていた避難所は、ライフの襲撃で崩壊した。そのため別の場所に生存者含め移動した。アイビーは、訓練生やライフに捕まっていた人類の生存者の無事を伝えたくてウズウズしながら帰路に着いていた。そして、意識不明状態のキャプテンこと丈の安否も気になっていた。

 「少しは落ち着きなよ」「早く皆に言いたいじゃん!」

浮かれているアイビーに気を抜くなと言いたいところだが、地上に降りてこれまでの考えると沸いてくるものがあったマシュー。

 皆が待っている新たな避難所に、帰ることができたデイビス達。アイビーが勢いよくドアを開けた。

「皆驚け!」

先陣を切ってドアを開け、ドアの先を指差した。帰ってきたデイビス達に抱えられた生存者達を見て、待っていた避難所の人達は、溢れる涙を抑える術を忘れた。

全員で温かく、そして熱く出迎えた。涙と感激は人から人へ伝染するかのようだった。

 「そういえば、キャプテンは?」

デイビスは丈の状態を尋ねた。すると、それが…とモゴモゴとしだす避難所の人達。デイビスはまさかキャプテンが…と慌てて階段を上り、丈がいる部屋までダッシュで向かった。

バタン!勢いよく開けたドアの先にはベッドがあるが、そこには誰もいない。どういうことだ?と戸惑うデイビスの背後から気配を感じたが、首を絞められ身動きが取れなかった。

おとなしくしろと低い声を耳元で囁かれ、ふーっと吐息を耳に吹きかけられデイビスは身体全身が痙攣のごとく震えた。

 「ビックリしたか?デイビス」

その声は聞き馴染みのある丈の声だった。首締めをほどき、デイビスは丈を見つめた。その顔は先日まで死ぬ勢いだったと思えぬ表情であった。

「げほっ、ガチで絞めただろ?」

 デイビスの後を追いかけてきたアイビー達と避難所の医者。医者曰く、何故回復したのか分からないと頭を抱え、言われる始末だった。

「驚くほどの生命力だ…」

「最高だろ?」

得意気な顔をアイディール部隊とマシューに向けた。

「はい!最高です!」

「そんな気がしてたよ…」


 「さて、俺が復活し訓練生も取り戻した。当初の目的は果たしたがこれからどうする?という会議を開く」

喜びが一段落した翌日、丈がアイディール部隊とマシュー、ビータを集めた。

 「どうするって、情のない言い方をすればここにいる理由がないからユートピアに帰還する、だな」

デイビスが提案。

「いやー、ここにいる人達放っておけないでしょ」

「それは賛成」

アイビーとアリスも続く。

「でも、今回のことを踏まえてもユートピアの印象は悪いままです…長居は得策ではないかと…」

ひっそりと発言するヨル

「俺は俺の道を行くだけだ」

「勝手に行ってろ、キャプテンはどうしたい?」

ビータのKY発言を一蹴し、丈に意見を扇ぐマシュー。少し間をおき、丈は口を開けた。

 「俺は…ユートピアへ帰るべきだと思う」

「理由はいくつかある。ヨルも言っていた通り地上にいる人達の革命に火をつけたのは俺達だ。だが、これまでの遺恨がある。去るのが良い」

 「それと、これが一番の理由。ユートピアは何かを隠している。地上に来てから徐々にユートピアのメッキが剥がれるのが分かっただろう?だから帰って色々調べたい」

丈の言葉に、意外と当然という分かれた感情が入り乱れた。

「まあ、キャプテンの言うことにも一理あるか…」

「確かに、ここの人達を助けるのは、ユートピアのことを調べてからでも遅くないもんね」

 残留派は丈の意見に賛同する形となり、ユートピアへの帰還することに決定した。

「悪いな、俺のわがままを通して」

申し訳なさそうに謝る丈に、アイビーとアリスは

「謝るなよキャプテン」

「そうだよ、あたし達も現実をちゃんと見れていなかったから」

「ありがとう」


 「おーい!何か空からこっちへ飛んでくるぞ!」

見張りをしていた人が大声で伝えてきた。中にいた人達は急いで襲撃の準備をして外へ出た。丈達はそれに続き外へ出て、飛行物を確認した。

「あれは…」

「都合良すぎるだろ…」

 空を見上げ、見たことのある輸送機が避難所の広間に着陸した。ユートピアの輸送機が丈達を見つけることができ、助けに来たのだ。着陸し一番に降りてきたのは、エヴァであった。

 エヴァは息を乱し、丈達を必死に探した。人だかりの中にいるのを確認して、丈のもとまで走り思いっきり抱き締めた。

突然のことに声がでなかった丈とその周囲。

「ちょい、ちょい、ちょい」

その抱擁は強く固く結ばれ、そして柔らかい。鼻の下が伸びそうになった丈は、我に返りエヴァに話しかけた。

「久しぶり…?」

「久しぶり?じゃないですよ!やっと皆さんを探すことができた…」

丈の身体に沿い膝から崩れたエヴァ。うっ、となる丈。

「何ヵ月捜索したと思ってるんですか…毎日泣きましたよ」

「皆元気だ、そして逞しくなった」

 丈は、エヴァの顔を上げさせ指をデイビス達に差した。既に泣いていたエヴァの涙腺は修復不可能に思われるほど大粒の涙を流した。

「訓練生も連れ戻した、さあ帰ろうユートピアへ」

 ぐすっ!と鼻水を啜るエヴァの頭を撫でる。


ありがとうございました。

丈は驚異的な回復力で復活しました。そして、何十話ぶりのエヴァの登場!設定的にはヒロインポジのはずが…笑

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