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Re:Change! 異世界戦記 ~俺はもう一度やりなおす~  作者: 神山
第二章 革命編

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54 命運の暗雲

丈 主人公

ヨル アイディール部隊メンバー

マシュー 発明家 ノックオーガ

オウルライフ 吹き矢を使い視認できない高さから攻撃してくる

布施 マシューの前任者 

 布施のユニークにより、東西南北に散らばった丈達

丈達が今まで住んでいたユートピアは、かつて超高度文明に発展するための犠牲に、環境汚染が進み宇宙へ移住するためのいわば宇宙船であったと知る。地上へ来てからは衝撃的な事実が見つかり混乱しているアイディール部隊であった。だがさらに畳み掛けるように、ライフの大群が丈達がいる避難所に押し寄せているのであった。


 早朝の出来事であった。朝日も昇り始め今日は何となく快晴の予感がする天気であった。丈達がいる避難所は森に囲まれており一見するとここに人がいるようには見えないようになっていた。

 だが、ライフ達にはバレており丈達が迎え撃つ頃には周りを取り囲まれていた。

 そんな大ピンチにも怯まず全員で戦い始めた。避難所にいたレジスタンスは長年戦い生き延びた精鋭がたくさんいる。抵抗と撃退はできるが、物量と力量に差が浮き彫りになってきた。そんな中、一人また一人と戦いの最中に倒れるレジスタンスが現れた。

 「おい!大丈夫か!」

 ジャージは目線をライフに向けたまま倒れているレジスタンスの肩を揺らすが、ピクリとも反応はせず死んでいると確信した。

 「みんな気をつけろ!目に見えない敵がいるかもしれない」

 ジャージの忠告に皆が身を構える中、建物の上に陣取り俯瞰的に戦況を見ていたヨルがふと、空を見上げた。飛行型ライフは何体もいるがそこではなく、さらにその上に意識を向けた。ヨルは地上に降りてからユニークが向上し、さらに遠くまで物の位置の把握が可能になっていた。

ヨルは咄嗟に狙撃銃を構えた。

スコープを覗いても何もいないが、自分のユニークと直感を信じて引き金を引いた。

一発の銃弾は飛行型ライフの大群の間を通り抜け、ぐんぐんと空へ駆け昇った。

 すると、さっきまで何もいなかったスコープの中に黒い斑点がうつりこんだ。その黒い斑点は徐々に大きくなった。大きくなったというより上空から降りてきたと言うべきか。

 その姿は、人の形をしており目立つのはその背中にある大きな翼であった。そう、新しい人型ライフであったのだ。その手には吹き矢のような物を持っていた。おそらくそれで意識の外からレジスタンスを撃ち抜いていたのであろう。それにしてもなんと正確なコントロール。

 ヨルに片翼の一部を撃たれ、バランスを取りながら降りてきた。近くで聞くと大きな翼の音であり強風が吹いているかのようであった。

 「なんだあれ?」

 戦闘中の丈達はその大きな翼に目を取られていた。

人型ライフの顔には大きなゴーグルを装着しており、まるで梟のような風貌であった。

 「まさか我の居場所が分かるものがいるとは…中々の索敵能力。敵ながら褒めざるを得ない」

 吹き矢を持つ手で口元を隠して笑っていた。

「こいつが空にいたのか…さすがだなヨル!」

 丈はヨルの横に立ち、ヨルを褒めサムズアップをした。

「はい!」

「ふっふっ、これは微笑ましい。だが、この地はとても空虚だ。真実を嘘で塗り固めている」

人型ライフは両手を広げ嘆いていた。

「なんだ?」

不思議そうに見つめる丈とヨル

 「我の名はオウル、真実を見抜くユニークを保有している。どれだけ嘘で覆っても我には無意味。特にお前」

 オウルライフはある人物に指を差した。それは丈であった。何となくそんな気がしていた当人はそこまで驚かなかった。

「お前からは歪さを感じ取れる。嘘なんて生易しいものではない…お前自身も気づいていない真実を」

「…?あの人型ライフは何を言っているんですか?」

 オウルライフの言葉の真意に気づかないヨルは、少し首を横に傾け丈に尋ねた。

 丈はおそらく転生していることやこの世界の住人ではないことのことを言っているのだろうと確信していた。    だが、その事は昨日今日で色々あってちょっと心臓がドキドキするが、それほどダメージはなかった。

 オウルライフは続けて話そうと口を開けると、少し離れた位置から金棒が飛んできた。オウルライフは空中で華麗に回転し避けた。

 ノックオーガになったマシューが何か慌てた様子で駆け寄ってきた。

「マシュー」

「2人とも、あの人型ライフの言葉に惑わされてはダメだ」

「わかってるって」

「…」

丈とマシューのテンションの差に違和感はあったが、マシューの言うことに一理あったヨルは2人に進言した。

 「この人型ライフは私に任せてもらえませんか?」

「ヨル…」

「私のユニークと相性は悪くないです」

「言うようになったじゃないかヨル!最高だ、任せた」

 そう言い丈とマシューはその場から離れた。

「その通り、我とお前との相性は悪い…それに今日は雲行きも悪くなるだろう。追い風が欲しいものだ」

 オウルライフは空を見上げ話していた。ヨルも見上げるが、空は快晴のままであった。


 「いやはや、彼らが来てから我々の作戦が成り立たなくなってしまった。TakeFiveとも連絡が途絶え…私の研究のため平穏を取り戻さなければ」

 避難所を取り囲む森の外側には、3m近い大柄で唸っている新たな人型ライフと、黒いスーツにハットを被りながら歩く布施がユニークにより生成している暗雲と共に、丈達のもとへ向かっていた。

ありがとうございました。

新たな人型ライフと布施の参戦でいよいよ最終戦の予感がしますね。

オウルライフが言っていた"歪さ"よく覚えておいてください。

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