52 衝撃の再開
丈/キャプテン 主人公
デイビス、アイビー、アリス、ヨル アイディール部隊メンバー
ジョージ もう一人のキャプテン
布施のユニークにより、東西南北に散らばった丈達
ついに、アイディール部隊とマシュー、ビータが揃うことができた。久しぶりに会いお互いの無事を確かめあった。そこへ、丈/ジョージと瓜二つの人物が目の前に現れた…
・北地区 〈丈 デイビス アイビー アリス ヨル マシュー ビータ〉
「やあ、もう一人の俺と言うべきか?」
「え?」
丈の思考が停止し、周りの声や生活音がシャットダウンされた。自分の目の前に立っていたのは、鏡写ししていると錯覚してしまうほど瓜二つの顔が立っていたのだ。自分と似ているといっても、キャプテンジョージの方だ。似てないとすれば、髪が丈は短くもう一人は長く後ろでまとめていた。それに、服装が違うくらいだ。他の避難所の人達と異なり実戦向けの本格的な代物であった。
「おいどうした?」
もう一人の自分に肩を叩かれハッと我に返った。
「え、いやなんで…そっくりな」
「え?キャプテンが2人?」
その場の人達が交互に見合せて間違い探しをしているかのように、首をブンブン動かしていた。
「え?え!?」
「ドッペルゲンガー的な?」
「あなたの名前は?」
丈がもう一人の自分に尋ねた。ただのそっくりさんで済めば一段落なのだが…と
「俺か?ジョージだ」
「!?!?」
「お前は?」
「俺もジョ、ジョージだ…」
名前までも同じでありもうどういうことなのか意味がわからなかった。
「2人は双子…とか?」
「いや?俺に兄弟いるなんて聞いていない」
もう一人の自分が質問に答えた。
「だったとしても、似すぎて説明がつかないぞ!」
「…ちょっと風に当たってくるよ」
振り絞った声で、避難所から出ていく丈。
ガチャ、外へ出て近くの椅子に座り深く深呼吸をした。
「どういうことなんだ…同姓同名で顔も同じの人間なんているのか…」
「落ち着いたか?」
「うぉ!?」
丈の隣にもう一人の自分ことジョージが座ってきたのだ。ジョージは声も低く、身体に響くような感じかする。年齢を重ねた深みのある声で丈は少し怖さを感じた。
「俺もビックリしているよ、全く同じ顔と名前の奴があいつらを率いているんだからな」
「…え?どういう」
「そのままの意味だよ、デイビス、アイビー、アリス、ヨルは10年近く前まで俺の部隊にいたんだ」
「!?」
壁越しにアイディール部隊メンバーが聞き耳を立てていて、危うく音を出しそうになってしまった。
「お前、誰だ?」
これまでにない怖さを覚えた丈であった。丈はこの世界に本来いるはずのない存在、さらに瓜二つの人物までいる。
「…俺もよくわからない、気づいたらって感じだ」
その言葉を聞いたジョージは、少し間を置き口を開いた。
「そうか、確信はないが悪い奴ではないのはわかる」
「え?」
「出会って数分だが、コイツらとのコミュニケーションを見ていればわかってくる」
ジョージはそう言い、聞き耳を立てている壁にコンコンと叩きデイビスはバレていることに驚いた。
「慕われていてお互いを信じあっている、お前が何者であろうとな」
「ありがとう…?」
「とりあえず、この話は一旦止めよう。ユートピアにいるんだろう?レナードはどうしてる?」
レナードとは空中都市ユートピアの長的存在で、ジョージと仲が良い人物である。ジョージとレナードは年齢は近いそうだが、髭が生えていてイケオジ風のジョージのほうが若く感じる。
「んー、何をしているかよくわからないな。それに気難しそうな印象かな」
「あいつは昔からそうなんだ、生真面目で未来をいつも考えている」
「あのー、キャプテン?」
もうバレていると判明したので、堂々と話を聞きに行こうと大胆になったアイディール部隊メンバーの4人は、キャプテンに声をかけた。が、
「どっちのこと?」
丈が少し困惑顔で聞いた。
「あー、そうかそうだった。どっちもキャプテンか、えーっと、手前のキャプテンで」
そう言い、ジョージを手で差した。
「俺か、何か聞きたいのか?」
「山のようにあるんですけど、まずはユートピアでは地上には人は住んでいないって聞いて育ったんですけど、あたし達はここに来るまでに多くの人を見てきました。どう言うことなのでしょう…」
少し言葉を選びながら質問したアリス
「そうだな、全部を知っている訳ではないが出来る限りの話そう」
「ありがとうございます」
見た目が同じでも雰囲気が違いすぎて、謎の緊張感を感じ身体がピシッと伸びてしまう4人。
「結論から言うと、空中都市ユートピアは地上にいた多くの人を見捨て逃げたんだ」
ありがとうございました。
まさかまさかのドッペルゲンガー!?的な展開でしたね
空中都市ユートピアができた理由が次回語られます。




