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Re:Change! 異世界戦記 ~俺はもう一度やりなおす~  作者: 神山
第二章 邂逅編

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46 天から差しのべる贖罪

ジェームズ ジョージの息子 裏主人公

モウス 避難所の1人

マリー モウスと同じ避難所の少女

 布施のユニークにより、東西南北へ散らばった丈達。

デイビスとアイビーはユニークの能力の拡張によるパワーアップをした。そして、2人の前に現れたのは…

 丈とマシューを襲撃したジェームズは教会のような避難所で安息をしていたのであった。


 ・??地区 とある避難所

 今から数日前、人々が管理・住むことが無くなった土地、廃れた建物が並ぶ場所で、1人の小さな少女 マリーは何かを探すかのように崩れた瓦礫をかき分けていた。

 ゴソゴソ

 「んー、ないな~」

 マリーの近くには誰も居なく、近くまで迫っていた獣型ライフに気づくことはなかった。

ドスンっドスンっ

 「あっ…!」

 マリーが気づいた時には、その小さな身体がライフの影に覆われていた。

 ヴァー!

 獣型ライフがマリーを脚で潰そうと振りかぶった。衝撃と振動でライフの周りは砂ぼこりが舞った。マリーが目を開けると、先ほどの位置から数メートルと離れた場所へ移動しており、誰かが抱えていてくれた。

 「え?」

 マリーを抱えていたのは、ジェームズであった。丈とマシューを襲撃した後、行く当てもなく放浪しており襲われそうになっていたマリーを見て咄嗟に助けたのであった。

 マリーを下ろしこちらに再度狙いをつけた獣型ライフと対峙した。ジェームズは装甲を纏い右拳に力を込めた。

ヴァー!

 迫ってくる獣型ライフに1発のパンチで粉々に粉砕した。そして、マリーを置いていきその場から立ち去ろうとした時、マリーはジェームズへお礼をしようと声をかけた。

 「まって!」

その声にジェームズは足を止めた。

「…なんだ?」

「お兄ちゃんどこへ行くの?マリーを助けてくれたお礼させて!」

「どこだっていいだろ?俺なんて…」

 布施の甘い誘惑に不安定な心を掴まれ許されないことをしてしまい、全てに投げやりになってしまったジェームズは罪悪感に苛まれていた。

 「じゃあ、私のいる避難所にくる?ママに会わせてあげる!」

 ジェームズは、特に行く所もないためマリーの提案に乗り避難所まで一緒に向かった。その道中での会話はほとんどマリーが話してジェームズはただ聞いているだけであった。避難所へ着くとそこは、教会のような場所に強固な塀が周りを囲んでいた。

 「みんなー!ママ!ただいま!」

元気な声で扉を開け入っていった。すると、

「マリー!どこへ行ってたんだ1人で!」

避難所の1人が1人で外へ出たことを叱った。

 「ごめんなさい…でもね!お兄ちゃん拾ってきたんだ!」

「拾ってきた?」

 マリーが指を差す方にはジェームズが立っており、少し遠慮したのか囲われた塀の外で顔だけ中に入れていた。

 「あぁ!あなたが!マリーをここまでありがとうございました」

 ジェームズはお礼に対し、会釈をして中へ入るよう促された。

「どちらの避難所から来られたんですか?」

「避難所?」

「ええ」

「俺はユートピアから」

 ボソッと話すジェームズに、ユートピアと聞いた途端目の色を変えた避難所の人達。

「ユートピア…?私達を裏切り置き去りにした奴らの仲間か!」

 ジェームズは肩を強く押され、片足一歩後ろに後退した。

 その怪訝な態度に、何となく察しをしたジェームズは無言でその場から立ち去ろうとした。その時、教会の中から少し低めの声が聞こえてきた。

 「どうしたんです?」

中から出てきたのは、身長2メートルほどある巨漢でありながら目元は優しく穏やかな印象の大男であった。

 「モウスさん、奴は"空の人間"なんだ!追い出そうと」

必死な表情でモウスに訴えかけていた避難所の人達とジェームズを見て、状況を把握し避難所の人達の肩にポンと手を置いた。

 「例え"空の人間"であっても彼が何かみなさんに危害を加えましたか?彼の素性を知りもせず非難するべきではないですよ」

 「そうだが…」

そう伝え、顔をジェームズの方に向けた。

 「そう言うことです、私の名前はモウス。歓迎しましょうどうぞ中へ」

 ジェームズはモウスに招かれ避難所の人達に睨まれながら入っていった。モウスは歓迎の品としてちゃんこ鍋を振る舞った。

 「どうぞ、温かいですよ」

ジェームズは渡されたちゃんこ鍋に少し警戒をしていたが、モウスはその様子に微笑み

 「はっはっ、毒なんて入ってないですよ。何なら私が先に食べましょうか」

 「いや、ありがたく頂く」 

ズズッ

 ジェームズはちゃんこ鍋を啜り、その美味しさに感動をした。ユートピアにはない味で無性に食べたくなる衝動に駆られ、おかわりを何度もした。

 「よほどお腹が空いていたんですね…ジェームズさんでしたっけ?何か心に重たい荷物を背負っているように見えますが?」

 ジェームズはモウスのその言葉に手を止めた。

「重たい荷物?」

「初めてジェームズさんを見た時、目の奥に真っ黒いまのを感じました。何かあったのですか?」

 モウスの語りかけに何故か安心感を覚えたジェームズはゆっくり口を開け、今までの事を話した。

「なるほど…そんなことが」

ジェームズの告白に息をのみ込み少し考えるモウス。

「なんで俺は…こんなことをあんたに」

「いえいえ、口に出すのは良いことです。話している感じだとまだ誰にも、その苦悩を打ち明けたことはなさそうですね」

 「何を分かったような口を…」

「正直、ジェームズさんの気持ちは分かりません。ですが1つ間違えていることがあります」

「間違えていること?」

 ジェームズと向かい合って話していたモウスは、移動し横へ座り直した。

「ええ、力の使い方です」

「…」

「ジェームズさんのその力は何のためにあるのですか?少なくとも人を傷つけるためのものではないと思います」

「…じゃあ何のために?」

「同じ人々を守るためです」

「自分の力を知らない他人のために…?よくわからない…」

「人を助けるのに何か理由がいるのでしょうか」

ありがとうございました。

ジェームズは、モウスとマリーとの出会いで心情の変化は現れるのでしょうか、

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