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Re:Change! 異世界戦記 ~俺はもう一度やりなおす~  作者: 神山
第二章 奪還編

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39/87

39 降りそそぐ夢幻泡影

丈/キャプテン 主人公

マシュー 発明家

ジェームズ ジョージの息子

ヴァインライフ 蔦を使い、2度と出れない夢の世界に閉じ込めるユニークを持つ

ゆきな 丈の愛した女性

 布施のユニークにより、東西南北に散らばった丈達

ヴァインライフのユニークで抜け出せない夢に迷い混んでしまった丈。解放しようとするマシューを阻止したのはなんと、ジェームズであった。その真意は謎のまま

丈はなにを見ている?


 ・東地区 〈丈 マシュー〉 VSヴァインライフ

 「ここは…?」

 少しずつ意識を取り戻し目を開けた丈がいたのは、2LDKほどの大きさの部屋であった。白いもやがかかり奥までは見ることが出来なかったが、何か見に覚えのある間取り、家具や電気の色。丈の見た目は2025年の頃の転生前の容姿であった。起きたときには、椅子に座った状態で目の前の机には何も置いていない。

「なんだ?この部屋は覚えている…だけど思い出せない」

あと一息で思い出せそうなところまできたが、1つピースが足りなくもどかしい。大きな、大事なピースが…

「あ!こんなことしている場合じゃない!マシューが人型ライフと戦闘中のはずだ」

丈は、思い出すのを諦めここから出る方法を模索した。椅子から立ち上がり周りを見渡した。すると、椅子から立ち上がり少し歩いたところに玄関まで真っ直ぐ伸びた廊下を発見した。丈はここを通り玄関を出ればマシューの元へ行けると予想し、玄関まで進みドアノブに手をかけた。すると、誰もいなかったはずの背後から声が聞こえた。

「丈君?」

 振り返るとそこには、さっきまで思い出せなかった大事なピースであり、丈が唯一愛した女性が立っていた。

その笑顔、その声色、何もかも思い出し何故ここにいるの困惑と会えたことによる感動で声が震えた。

「ゆきな…?」

ボブほどの髪の長さに暗い金髪、ピンクのスカート、白いシャツを着た笑顔のよく似合う女性 

 ゆきなは、丈の言葉に笑顔で答えた

「そうだよ?」

「そうだよな…」

「それより、どこ行こうとしてるの?ご飯用意できたよ?食べよう」

さっきまでなかった机の上には豪華な食事が並んでいた。

「頭が混乱してきた」

丈は色々起こり頭の整理が出来ず額に手を置いた。

「なにやっているの?こっちおいでよ」

ゆきなに手を引っ張られ椅子に座った。

「はい、いただきます」

「いただきます…」

丈は目の前の食事に手を伸ばし口にした。

「どう?」

「美味しい…」

「よかった!」

その言葉に安心し、ゆきなも食事を始めた。

「ねえ、本当にゆきなか?」

「さっきからどうしたの?幽霊でも見てるような」

「俺もよく分からなくなってきたよ」

「ひどーい」

からかうような笑みで丈を見つめるゆきな

「…丈君はなんか逞しくなった気がする」

「俺が?逞しくなった?」

突然の言葉に少し驚き繰り返した。

「うん、昔よりね」

「そうかな?そう見えるなら嬉しいね」

「だけど、とても疲れてるようにもみえる」

「え?」

「何かあったの?」

ゆきなの問いかけについ、転生のことを言いそうになってしまった。

「あ、あー、シゴデキだから色んなことを頼まれるからさー!」

笑ってごまかしたが、それをつられることなくゆきなは言葉を続けた。

「何か隠してるんだと思うけど、辛いことあればずっとここにいても良いんだよ?」

悪魔のような誘惑に少し揺らぐ丈であった。

ゆきなは席を立ち、そんな座っている丈を優しく抱擁した。

「え?ゆきな?」

「このまま外の世界に出ずに一緒にいよう?」

「…。」

その言葉に丈は何かを確信した表情をした。


 ~現実世界~

「2対1はさすがに分が悪いな…」

金棒を支えに立つのが精一杯のマシューに、ジェームズと不気味に笑うヴァインライフが対峙していた。

「貴方もしぶといですわね」

「キャプテンが起きるまではな!」

「だから、もう二度と起きることはありませんわ」

「You trust…My Friend!!」


 ~夢世界~

 「一緒にいよう?丈君」

丈は、そんなゆきなの肩に手を伸ばした。

抱擁を返すわけではなく、肩に手をかけゆきなを離した。

「丈君?」

丈は椅子から立ち上がった。

「君は…ゆきなじゃない」

「え?」

「この世界には唯一愛した…ゆきなはいない…!これまでも、この先も」

精一杯の笑顔を見せて丈は、ゆきなの横を通りすぎた。

「待って!」

ゆきなは目の前を通りすぎる丈の手を強く握った。

「ゆきなの存在があったから今の俺がいる…ありがとう…!だけど、今は大事な仲間が待っているんだ!」

目からこぼれ落ちそうな涙を堪えるために上を向きながら話す丈に、ゆきなも握った手をゆっくり離した。

振り返ること無く丈は、玄関のドアノブに手をかけ開けた。その先は白く光り眩しく目を開け続けることは出来なかった。

ガンッ!ドカァン!

 何かがぶつかった音や爆発音が鳴り響き、その音に合わせ目を開けた丈。

仰向けになっており、身体や周りを見て現実世界に戻ったことを確認し上半身を起こした。

「これは最っ高だなっ…!」


 「あら、何故?」

ヴァインライフがマシューの後ろを見て何かに驚いていた。マシューは後ろを見ること無く、

「長い居眠りだったなキャプテン!」

「すまなかったマシュー」

丈は剣を抜刀しヴァインライフに歩きながら近づいた。

「こっちの人型ライフは俺が倒す…!」

「夢でなにかあったな?」

「ありもしない夢をみせられて寝起きが悪いんだ」

殺気だった雰囲気にヴァインライフは、

「ありえない…!」

悔しそうに拳を握った。

「ここで殺せば良いだけの話」

そう言い、手から蔦を生成し丈に無尽蔵に伸ばし攻撃をした。

丈は剣を構え、冷静に蔦をいなし間合いを狭めていく。

「くっ!」

その歩の進め方に恐怖を感じるヴァインライフの一瞬の隙を見逃さなかった丈は、高速移動を駆使し首を切り落とした。

「あ…」

ドサッ

その様子を見ていたジェームズは、

「ちっ、こいつを利用すれば倒せると思ってたが」

「あなた…助け…て、仲間でしょ…」

なんと身体と顔が離れてもヴァインライフは動いた。

「ああ?ただのバケモンだろ」

ジェームズはそう言い残し立ち去った。

「あ、待て!」

丈は止めようとしたが、マシューはそれを引き留めた。

「ん?」

「そっとしておこう」

「…?マシューは知り合いなのか?」

「どうだろうな、それよりも怪我はしていないか?キャプテン」

「いや、マシューのほうが怪我してるだろ」



ありがとうございました。

丈が、2025年だとクズ男と化していたのに、キャプテンとして転生してから女性に手を出していないのは、心に決めた人がいたからなんですね。

そして、ジェームズの行く末は…

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