36 救える命 Swell気持ち
アリス、ヨル アイディール部隊メンバー
ビータ 自律型ロボット ノックワスプ
エド 涙で治癒と味方にバフを付与させるユニークを持つ
獣型ライフ、二足歩行型ライフ 敵
布施のユニークの能力により、東西南北に散らばった丈達
南地区のデイビス、アイビーは地上の現状とユートピアでの言い伝えに差違があることに気づく
東地区の丈、マシューはヴァインライフの攻撃で丈が気を失ってしまった
・西地区 〈アリス ビータ〉
「こちらへどうぞ」
エドがアリスとビータを避難所まで案内した
「ありがとう」
展望台のような見た目の避難所で人数は多くなく30人くらいで暮らしている
「食事は食べますか?」
「ありがとう、でもまだいいかな それより」
「はい?」
「怪我した人達の手当てを」
先ほどの戦闘で怪我をした人達が、肩を担がれ何人か避難所へ入ってきた
「それは安心してください 私が治します」
「治す?」
手当てではなくて?と少し疑問に思うアリスを横目に怪我した人達の元へ向かうエド
エドの目から涙が怪我した箇所に落ちた すると、
怪我した部分がみるみる塞がっていった
「え!?どういうこと?」
エドは立ち上がり、
「涙であらゆる傷も治すことができる…それが私のユニークの能力の1つです」
「治癒の促進が出来るユニークか 珍しいな」
「エドちゃんには本当にお世話になっててね 医者いらずなんだよね」
エドは避難所で負傷した人達を自身のユニークを使い治癒させてきた
それに、エド本人の気品ある立ち振舞いや励ましの言葉に皆が救われているのである
「エドさんはいい人なんだね」
アリスとビータはその光景に微笑ましく思っていた
すると、バンッ!入り口の扉を強く開け避難所の人が入ってきた
「皆!またライフ達が襲撃してきたぞ!」
「またか!」
「迎え撃つぞ!」
レジスタンスの男達は武器を取り準備を始めた
「あたし達も手伝うわ!」
アリスとビータは一緒に迎え撃つ手伝いをすることを申し出た
「助かります!無理はしないように…」
「行くよ!ビータ!」
「了解した」
避難所を出てしばらく進んだところに窪んだ土地がありそこに2体の獣型ライフと1体の謎の二足歩行のライフがいた
「え?まさか人型ライフ!?」
驚くアリス
「…いや、前会った奴とは雰囲気が違うな 似ているが前の人型ライフと比べると弱い結果がでた」
ビータは二足歩行のライフのスキャンした
その二足歩行のライフはよれよれと歩き生気が感じられずこちらへ向かっていた
「なんか気味悪い…」
「相手が何であれ避難所を守るぞ!」
武器を掲げ気合いを入れるレジスタンス
「エド頼む!」
「わかりました!」
そう言うとエドは両手を絡め祈る構えをした
「救える命 Swell気持ち…どうかご加護を!」
エドは両手を広げ、レジスタンスの男達の頭上に光が降り注いだ
「よし!これで力が漲ってくる…!」
すると、男達の身体がみるみる膨張し始めたのだ
「え!?どういうこと!?」
「私のユニークの応用で濃度を調節すれば、治癒能力から皆さんの潜在能力を引き出す力に変換できます」
「なにそれ!?強いじゃん!」
「ですが…力の前借りのようなもので後で引き出した力の反動がきて動けなくなってしまうんです」
「だが、その反動があろうがこれで避難所を守れるんだ!そんなデメリット安いもんだ!」
男達は武器を強く握り直しライフの元へ走っていった
「覚悟がすごい…」
「何をしているアリス?俺たちも行くぞ」
「もちろん!置いていかないで!」
「あの人型ライフっぽいやつに注意して!」
「了解した」
アリスは避難所にあった銃を借りて応戦した
ダッダッダッ!
しかし、
「固い…いや武器があまり効いていないんだ…ユートピアの武器があれば」
武器が効きづらいと分かり、瞬間移動を駆使し立ち回るアリス
「うぉりゃあ!」
突撃していきライフにダメージを与えていくレジスタンスの男達
「忍法 影分身の術」
ノックワスプを数体生成し多角的に攻めていくビータ
そんなビータに飛びかかる謎の二足歩行のライフ
「ふん!」
殴り応戦するが少しのけ反る程度のダメージしか与えられなかった
「ノックワスプだとパワー不足だな…それに小さいが獣型ライフに近いパワーを感じる」
「…」
よれよれと立ち上がり、無言のまま再び飛びかかり噛みつこうとしてくる二足歩行のライフ
2体の獣型ライフは辛勝でレジスタンス達とアリスで倒すことが出来た
「すごい…みんなエドさんのユニークの力で抵抗できてる…」
ユニークの恩恵があるが、それでも一般人がライフへ弾圧されるだけでなく抵抗できてることに感心したアリス
「アリス!危ない避けろ!」
「え?」
ビータの大声に振り向くと、目の前が大きな影に覆われた
ガブッ!
「きゃあ!!」
二足歩行のライフがアリスの肩に噛みついたのだ
「しまった!離せ!」
ビータは二足歩行のライフの首をクナイ型の武器で切り落とした
ドサッ
首から下はその場で力尽き機能停止した 首はアリスの肩に噛みついたままで固まっており、ビータは慎重に取り外した
「大丈夫か!アリス!」
自分の注意不足によりアリスを怪我させてしまったことに負い目を感じてしまったビータ
「大丈夫…じゃないね」
傷口から多量の血液が流れ始め意識が遠のいていくアリス
「エド!彼女を助けてやってくれ!」
「わかりました!」
エドの涙で治癒を開始したが、
「少し時間がかかりそうです…治ってもしばらくは絶対安静です」
「すまない…アリス」
・北地区 〈ヨル〉
遠くに見えていた避難所にゆっくりと近づくヨル
その避難所は遠くでみるより大きく何階もあり大きかった 建物の周りには背の高いフェンスに囲われており警備は厳重であった
「大きな建物…人が住んでいるってこと?」
フェンスの間を通り抜け敷地内へ入るヨル
ヨルの探知には室内からの気配しかなく、中へ入り事情を聞こうとした しかし、
「待て」
突如ヨルの探知引っかからず、背後を取られ話しかけてきた低い声の男であった
「え…?」
ヨルのユニークは広範囲の物や人の場所の把握が出来ること
背後を取られたことはヨルの人生の中でも数回しかない…ユニークに目覚める前と、もう1つある人物のみである
「手を上げてこちらを向け」
銃を突き付けられているのが分かり、ヨルはゆっくりと後ろを向いた
「まさか…ヨルか?」
振り向いたときにはその男の顔を見ていたかったが、その声に何故か懐かしさを感じその顔を覗いた
「え…?何故ここに?」
ありがとうございました。
エドのユニーク(能力)は治癒とバフですね。ヒーラーとバッファーを兼ねれるのは強いですね…
しかし、深手を負ったアリスとビータの前に新たな人型ライフが…!
ヨルが出会った人は誰なんでしょうか?




