表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/87

10  アリスとマシュー・(以下略)

登場人物

 丈 本作の主人公 事故で次に目を覚ましたときにはジョージ/Kind Wolfとして第2の人生を歩む

 アリス アイディール部隊のメンバー 瞬間移動ができる

 マシュー・ギャラビラ・ジョナサンズ アイディール部隊のメンバーに補助機能を搭載した装備を提供している。

 健太 2025年の丈が事故に遭う前の友人で看護師の同期

 ~2025年~

 「忘れ物はないですか?」

「はい、ありがとうございました。看護師さん達のおかげで入院中も不安なく過ごすことができました」

「いえいえ、自分達は特になにも。木下さんが治療を頑張ったからですよ」

「感謝しております」

「こちらこそ、お大事にしてください」

 退院する患者をエレベーターまで見送り丈は会釈をし、業務に戻った。

「木下さん退院しました」

「はーい、ありがとー丈君」

「次はオペ出しか…」

「今日の丈の担当患者はイベント沢山あるなー大変だろー」

 丈の同期の健太が話しかけてきた。

「まぁな、急性期病棟だし色々あるからな」

「俺はもう頭が混乱するよ~」

「健太は女遊びやめて仕事一筋で頑張れよ」

 丈はあきれ顔で健太を見た。

「いやいや、お前にだけは言われてくねーよ?」

丈は、「俺は文武両道だからな。器用なんだ」

「文武両道の使い方絶対違うよ…丈は彼女はつくる気ないの?」

「運命の相手と出逢えたらな」

「運命なんて何百万分の一くらいの確率だろ?」

「だから、その価値は計り知れないんだよ!」

「…カッコよく言ってるけど、中身は最低だぞ?」

「最低でも、近寄ってくるもんだ」

「クズ男…その癖にシゴデキだからムカつくなー。患者との接し方も上手いし、何で丈は看護師目指したんだよ?」

「…」

「無視かよ!?」

「うるさいな~…ある人がきっかけで看護師の仕事を知って、特に将来やりたいこと無かったから?」

「ある人って?」

「それより、仕事大丈夫かよ?検査出しとか、時間押してるだろ」

「あっ!!やべー!」

 丈はため息をつき仕事に戻った。

 「お先に失礼します」

「おつかれー」

 丈と健太は仕事を終えて更衣室に向かった。

「あー!疲れた…辞めようかな~」

「給料良いんだし勿体ないだろ」

「だけどさー、あ!そうだ今度合コンするんだけど丈も来るか!?アイドル志望なんだって」

「行かないよ、一対一で会いたい派なんだ俺は。それにご飯数口食べたらお腹いっぱ~いとか、ぬかしそうだし」

「偏見が凄いな…どっかの界隈から怒られろ」

「ご飯たくさん食べる子の方が好感度高いんだ俺は」


 ~XXXX年~

 丈はテーブルにうつ伏せになりグロッキーになっていて、そのテーブルには大量の皿が積み重ねられていた。丈の向かい側には大口を開けて掃除機のように食べ物を食べ尽くしていく女性がいた。

「ぷはー!ごちそうさま!」

「凄いな…アリス」アリスの食べっぷりに若干引きながら褒めた。

「キャプテンが勝負しようって言ったのに!だらしないね~!」

「正直ナメてました。申し訳ございませんでした」

 はち切れそうなお腹をさすりながらうつ伏せのまま丈はアリスに謝った。

「それにしてもよく食べるな~そんなに引き締まった身体に」

アリスは褐色の肌に身長は170㎝近くの女性の中では長身で眉毛がキリッとしているキレイ系だ。

「ユニークのせいでお腹が凄い減るのよ、消費カロリーが多いの」

「瞬間移動が出来るんだったな、消費カロリーが多いのはなんとなく察せれるよ」

「これでも抑えれてる方だよ、今は補助をつけて範囲を狭めてるからね」

「範囲を狭めたら能力が発揮しづらくないか?」

「そんなこともないよ、補助無しだと結構遠くまで瞬間移動出来るけど、ちゃんと行きたい所に行かないことが多いんだよ。だから、補助を付けてからは距離を絞って行きたい座標を定めて安定して能力を使えるようになったってわけ」

「補助は色々あるんだな」

「ああ!感謝してるよ!マシュー・ギャラビラ・ジョナサンズには」

「あー、また出たその早口言葉か…脳がその言葉をインプットするのを拒むのがよくわかるよ」

「なんだいそれは、キャプテンも何か作ってもらえばいいじゃない」

「作ってって俺はユニーク持ってないしな」

「ユニーク関係なく武器とか作ってもらえば良いのに。キャプテンは近接担当だし」

「てか、俺だけ近接って危なくない?皆みたいに中、遠距離で戦いたいよ」

「何言ってんだい、そもそも中、遠距離タイプは決め手に欠けるんだよ」

「え?」

「アイディール部隊がちょっとおかしいだけで、本来は援護程度のポジションなんだよ」

「そうだったのか」

「その点近接武器は威力にパラメーター振ってるからフィニッシャーとして大事なポジションなんだ」

「へ、へぇ~そうかー俺は大事なポジションなんだな~」

「なに、なんか気持ち悪いよ…」

「キャプテンに失礼なっ!」

 哀れな目で変質者を丈を見ていた。丈は咳払いをして話を戻した。

「皆が世話になってるその発明家の所にそろそろ行きたいな」

「マシュー・ギャラ…」

「そうそう!マシューねマシュー」

「じゃあ、今から行く?ここから近いしアポなんて要らないでしょ」

「そうか?じゃあ、行ってみようかな」

 丈とアリスはそのマシューなんとかの元へ向かった。実験室に案内され中へ入った。

「マシューどこにいるー?」

 アリスが大声で呼んでいた。歩いていると机の上には、湯気のでた飲み物が置いてあった。

「haha,I knew you were coming here.〈ここへ来ることは知っていたよ〉Captain」

「え?」

「まぁた、よく分かんない言葉で話して!キャプテンも困ってるだろ」

「…I have a pen.〈なんでここに来ることが分かった?〉」

「え!?キャプテン話してる言葉通じてるの!?」

アリスは首が折れる勢いで丈の方を振り向いた。

「まぁな」

「尊敬するよ…」

「ふふっ!いやつい癖でまた変な言葉で話してしまったね。普通の言葉も分かるよ」

「そうか…(あ~助かった…なんとか切り抜けたか)」

「Welcome to the Experimental site!〈ようこそ実験場へ!〉」

「Excuse me.〈楽しませてもらうよ〉(あー、また個性強いやつ来たな。もう帰りたくなってきた)」

ありがとうございました。アリスとマシュー(以下略)との交流でしたね。英語話すキャラですからちょっと大変ですけど、綴り違ってもご愛嬌でお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ