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壊体心書  作者: U
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第三話

想像した。

人気の美容室へ行き、丁寧に髪や眉を整え美容室が終われば帰宅がてらに新しい衣類を購入する。購入した一式に着替え支払いを済ませ、まるで蝶の蛹が羽化するかの如く今迄着ていた衣類を捨て旅を美しく。その時思った。

『自分に新しい皮膚が出来た』

想像は止まらない、皮膚を完成させたなら全て完成させよう。時刻は夕方、食事デートをしてみよう。

待ち合わせをし、近くのシティホテルの中のレストランで食事をする。色鮮やかな前菜から会話を楽しみ食事をしてバーラウンジへ移動し少しアルコールを嗜む。デートで無くとも他人と食事をするというのは良さそうだ。不快感無く満腹になる。

『自分に新しい胃袋が出来た』

想像する空想の旅で、愚者は「新しい自分のパーツ」を創り「新しい自分を完成する」事に夢中になった。休日にはジムへ行き、『新しい筋肉』や仕事の案件が採用されれば『新しい脳』、映画を観れば『新しい眼』。

次々とパーツは出来、旅の中で一筋の光を見た。

完成だ。

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