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第九話



改稿 12月11日



2018 2/10

ヴァジュラは昨日から遺跡に居る。今日の昼過ぎには帰ってくるとのことだ。

度々遺跡に行ってるらしいが、遺跡調査自体は今ストップしているらしい。いや、完全には止まっていないようだけど、”屍人”がいるせいで地下に踏み入ることが出来ず、地上部の調査を進めるに留めているようだ。地下部は偵察を送り、状況を調べている段階で、追加で魔導師の傭兵を雇ったため彼らが来るのを待っている状況らしい。

そんな場所に私も向うわけで、魔法の特訓とは別に早朝に鍛錬を始めることにした。相手は”屍人”で、聞いた話によると手足頭を外して無力化するか、燃やして塵にするかしか対処法が無いそうだ。私は剣とか矢、弾丸はかわせる自信があるが、捕まえられたらどうしようもない。怯まない相手は苦手なのだ。

なので、逃げるための技術が必要だ。


「よっ、せっ、やっ!」


宿の裏手にある大きな木の枝に、ナイフを吊るし、魔法の特訓も兼ねてそのナイフを魔法で揺らし、その中心でナイフをかわし続けるのだ。裏手を使う許可は女将さんに貰っているのでこんな特訓をしていても問題ない。

私が鍛えるべきは剣術等ではなく、歩法や足捌き、それと呼吸法など。これらを宿の傭兵や武芸者に聞いまわり、取り込んでみた。

特訓で怪我するのも嫌なので、きちんとナイフは刃引きして先端も丸め、布で包んでいるので万が一当たっても傷つかないのだ。

朝早くに起きてすぐ裏手にやって来て、他の特訓を済ませてから既に一時間近くかわし続けている。そして十回くらい当たった。体力が底をついた時に動きが鈍くなって当たってしまう。


「やっぱり体力が鬼門かなぁ。体力自体は少し休めば回復するけど、すぐに切れるし」


体力が少ないのは自覚していることだから、常に最小限の動きを心がけている。しかし、それでも体力はすぐに消耗してしまう。


「もっと効率的な動きを追求していかなきゃ」


その後も鍛錬を続けたが、そろそろ朝食の時間になるところで、今日の特訓を終わらせた。

木に吊っていたナイフを回収し井戸の水で汗を流していると、二階から声を掛けられる。


「リイナ、ちょっといいか?」

「はえ?あ、シャナン。何?」


声を掛けてきたのはシャナンだった。

頭を振って軽く水気を払ってからシャナンの方を向く。寝起きで少し眠そうな様子だ。どうでもいいけど、シャナンはとてもよく寝る。私達の中で一番早く寝て、一番遅く起きるのがシャナンだ。


「明後日、遺跡調査に向うことが決まったから、その準備のために雑貨屋に行きたい。荷物が多くなりそうだから手伝ってくれ」

「準備?いいけど、ヴィーは?」

「出る頃にはヴァジュラが傍に居るから大丈夫。じゃ、後でね」

「分かった!」


シャナンは上から手ぬぐいを渡してくれたのでありがたく貰って返事をする。シャナンは頷いて窓から顔を引いたので、私も手ぬぐいで水気を拭ってから宿の中に戻った。

宿に戻ると、厨房へと向う。毎朝裏手を貸してもらう代わりに朝の準備を手伝う約束をしているのだ。その前に既に用意されている朝食をせっせと食べ始める。私の仕事は毒見と配膳だ。薬が盛られるという事件があったため、その対策なのだがそれは建前で、私が朝運動してお腹ペコペコで働けないから、毒見を兼ねて朝食を先に食べてるだけである。

今日はなぜか和食のようだ。

意外とこの世界では和食は普及しているので、見ること自体は無くは無い。でも、たぶん和食を普及させた人は江戸時代くらいの人だと思う。

食べ終えたらすぐに配膳のお仕事で食堂をまわり、お仕事を終えると私の分の朝食を貰ってみんなのいる所で朝食を頬張る。お仕事をしてるから、大盛りで朝食をもらえることがお手伝いの特権だ。

二回朝食を食べているけど気にしてはいけない。

そんなこんなで朝食を食べ終えて、シャナンと一緒に町に繰り出していく。


シャナンと私は女将から借りた荷台をガラガラと引いて大通りを歩き、雑貨屋に向う。シャナンが目指す雑貨屋は遠いらしい。


「ねぇシャナン、荷台を借りてまで雑貨屋で何を買うの?」

「いろいろと。目録は用意したけど、行ってみて品揃え次第で追加で買うかもしれない」

「そうなんだ・・・それよりさ、なんか目立ってるよね私達」

「まあ、子共二人が荷台を引いて大通りを歩いていれば目立つでしょ」


ガラガラと音を出して荷台を牽く、白銀髪の幼女と、黒髪を肩で切り揃えた見た目美少女の男の子?が大通りを歩いている所を見てどう思うか。

親はどこにいるのかな?って思う。あとは、なんで荷台を牽いてるのかなと。私達よりも大きいからね、この荷台。食材やらなんやらを買い込むときに使う荷台という話しだから。

周囲からの視線も気になるけど、それとは別に後ろも気になるんだよね。


「周囲の人達はとりあえずいいけどさ、後ろから隠れてついてくる子供達が気になるんだよね」

「子供達?」


シャナンがチラリと後ろを見やると、サッとどこかに隠れたような気配がする。

もしかして私達が目立ってるのって後ろの子供達が着いて来ているのも原因なんじゃ?


「・・・なんだろうな?亜人が珍しいのか?」

「え、私のせい?」

「いや、分からないけど。でもこの辺りに亜人の村なり町は無いから珍しいんじゃない?いくら交通の便が良い町とはいっても、亜人はあまり自分たちのコミュニティから出ないし。ましてや子共の亜人が保護者無しで町の中を荷台を牽いて歩いてれば気になると思う。歳が近いならなおさら」

「そっかぁ・・・」


これだけ注目を集めてると落ち着かない。ただ買い物に来てるだけなのに。その上子供達に興味を持たれるって、いや私も子供だけどね。なんか疲れる。早く帰りたいなぁ。

後ろの子供達や周囲へ意識を割いていたため、ふらりと目の前で倒れた人に危うく突っ込みかけた。まあ、シャナンが止まってくれたから私も止まれたけど、その代わり私は持ち手に胸からぶつかった。


「きゃう!?って、なになに?」

「いや、なんか目の前で倒れたんだけど。えっと、大丈夫ですか?」

「うぐぐぉ、く、薬を。鞄の中に・・・」

「薬?」


倒れた人が指差した方向に倒れたときに飛んだのか、肩掛け鞄がある。鞄の所へ行き、開いて中を漁ってみる。しかし薬らしき物は見当たらない。


「うぅん、無いよ?」

「か、鞄を・・・」

「あ、はいどうぞ」


私には判らなかったので、鞄を持って倒れた人へと持っていく。

倒れた人は鞄を受け取ると、がさがさと漁りすぐに小さなビンを取り出してその中身を一気に呷る。


「ん?」

「――っはぁ、いやぁ助かったよ。君たちは命の恩人だ。ありがとう!お礼を、おや?髪に塵がついてしまっているね」

「え、どこどこ?」


倒れた人はビンの中身を飲んで急に元気になったかと思うと、私の手を握ってぶんぶんと握手する。少し呆気に取られながらされるがままになっていると、私の髪を見て塵がついているという。

私の髪の毛はまとまりがなくふわふわしているので、ごみが付きやすい。倒れてた人の視線先の髪を梳いてみるが塵が取れたようには見えない。何度か梳いていると、見かねたのか倒れてた人がサッと髪に触れて塵を取ってくれたようだ。


「うん、これでよし。そうだ、お礼だね。よし、これをお礼の品として貰ってくれ。では失礼するよ」

「あ、ちょっと・・・行っちゃった」

「リイナ、髪を直すから後ろ向いて」


倒れた人は倒れていたのが嘘だったかのように機敏な動きで去っていった。去り際に小さな袋を貰ったが、少し変な人と関わってしまったかもしれない。私が塵を取るために梳いて乱れた髪をシャナンが整えてくれている間に袋の中身を見てみると、なにやら宝石が入っていた。

シャナンにも見せて真贋を確かめてもらう。


「・・・うん、確かに宝石だ。これ位ならちょっとした財産だぞ。これをお礼として渡すって、なんて怪しい奴だ。それに薬を取り出すときも少し手元が変だったしな」

「そうなの?」

「ああ。この宝石は換金して早々に手放そう。怪しい」

「そうだね。別に宝石とかいらないし」


宝石は適当に荷台へと載せて改めて雑貨屋へと向う。倒れた人のせいで少し注目を集めてしまったので、少し急ぎ足で。

それはそうと、今の出来事の後にさっきから後ろから着いて来ていた子供達も離れていってしまった。いったいなんだったのだろうか。




雑貨屋にたどり着くと、シャナンが目録を片手にどんどん買っていく。私はシャナンの買ったものを荷台へと載せていく。雑貨屋の外見は小さく古めかしいが、外見に反して品揃えは豊富で、チラリと目録で見た時にいろいろな店に行かなければ揃いそうには無いと思ったが、この店で事足りそうだった。

荷台は満載とは行かないが、かなり積まれている。

いかにも重そうになった荷台をシャナンと一緒に牽くと・・・。


「ふぬぬ!」

「ダメだこれ。宿までたどり着かんね」


やっぱり荷台が重く、二人でがんばって牽いてもゆっくりとしか進まない。今居る雑貨屋から宿まで結構離れているので、このままでは日が暮れるまでにたどり着けるか微妙だ。

二人で何か方法は無いか考えていると、声を掛けられる。


「お二人さん、あたしが手伝おうか?」

「ん、サフィか。後ろから押してくれたら助かる」

「分かったよ。じゃあ動かすときは合図してね」

「え、誰々?誰なの?」


さらりと手伝ってくれることになった、シャナンがサフィと呼んだボーイッシュな女の子。シャナンは知ってるようだけど、私は初対面だ。年の頃はシャナンより上で、ヴァイシャより下くらいだろうか。


「あ、そうだった。シャナンはあたしの事を知ってるけど、リイナちゃんは知らなかったね。あたしはサフィ、ザッシュ父さんの娘だよ」

「え、ザッシュって子共居たの・・・?」


サフィの顔をじっくり見てみても、あまりザッシュに似てるようには見えない。髪の色と瞳の色は同じだけど、顔立ちは猫を思わせるようだが愛嬌がある顔立ちだ。ザッシュは厳つい。精悍とも言えるけど。


「あたしは母さん似だからねー。それよりもだよ、早く宿に帰ったほうが良いんじゃない?あたしもヴァジュラおじさんに用事があるからね、一緒に行こうよ」

「そうだな、早く行くとしよう」


サフィは以外と力持ちなのか、後ろから押してくれるだけで大分軽くなった。そうして軽くなった荷台を牽いて急いで宿へと帰る。




どうにか日暮れ前に無事に宿へと帰り着いた。

ヴァジュラとヴァイシャにも手伝ってもらって荷台に積載していた荷物を全て部屋に持っていくと、シャナンとサフィは女将に荷台を返却するために席を外し、私は少し遅めの昼食にありつく。今日はかなり疲れたので、何時もよりたくさん食べてます。道中で売りさばいた宝石で得た臨時収入があるからね、容赦しないよ。


「ご苦労だったな」

「疲れたよ・・・今日買ったのって遺跡調査のためでしょ?なんか必要とは思えないものもあったけど」

「ほとんどは”屍人”対策だ。地下はまだ入り口付近しか確認できてない以上、対策は複数用意しておいて損は無い」

「そうなの?まあ私は”屍人”がどんなのか知らないから、ヴァジュラの指示に従うよ」

「いや、まだ現場の指揮系統が定まってない。基本ヴァイシャと組ませる事にするからヴァイシャの指示に従え」


ヴァジュラからヴァイシャとどう動くべきか聞いていると、シャナンとサフィが戻ってきた。


「どうもー、ヴァジュラおじさんお久しぶり。ヴァイシャさんもお久しぶり!」

「久しぶりですねサフィ。元気そうで何よりです」

「あはは、あたしは元気が取り柄だからね!」


そういえばザッシュとヴァジュラは結構付き合いが長いようだけど、どのくらいの付き合いなんだろう。そもそもヴァジュラは亜人でザッシュは人間だし、どういう経緯で知り合ったんだろう?少し気になる・・・。


「サフィ、何か用事があった来たんじゃないのか?」

「あ、そうだった。ごめんごめん、はいこれ」


サフィはヴァジュラに言われて思い出したように服を捲り、服の下から油紙に包まれたリストの様な物をヴァジュラに渡した。

さっきまでサフィは私達と一緒に荷台を押してきていたので、当然油紙は汗にまみれており、ヴァジュラは顔をしかめながら油紙を取り除き、中のリストに目を通す。


「サフィ、お前また変な影響を受けたか?普通に持ってこい」

「いやぁ、だってさ、このリストて重要なものでしょ?少し前に重要書類を持っていくときには体に括り付けて持って行くんだって聞いてね、実践してみた!」

「普通に持って来い」


ヴァジュラがサフィのでこを軽く弾き、サフィからリストへと目を移す。パラパラとリストに目を通すと、メモを取ったり、別紙に何かを書き込んだりしながら、何かを考え込みだす。


「あらら、ヴァジュラおじさん自分の世界に入っちゃったね。さて、あたしはどうしよっかなー」

「少しゆっくりしていかれてはどうですか?リイナ達を手伝ってくれたようですし、日も暮れています」

「そうだね・・・今日は泊まらせてもらおうっと。じゃ、少し聞いてくるー」


そう言ってサフィは女将さんのところへ行った。

二人でどんな話し合いがあったのか分からないが、今日のところは私とヴァイシャの部屋にサフィが泊まることになり、部屋に戻ると私はサフィの着せ替え人形となった。

な、なぜに?


     ◇     ◇     ◇


海岸を歩いて幾つか絵の下書きを描いたところで、気づくと日が傾き夕焼けの世界となっていた。

もう少し歩き回って絵を描くのに良い場所を見つけておきたかったが、物騒な話を聞いた後なので無理をする気はおきない。もう暫くはこの地に留まって絵を描くつもりでいるため、少しは時間がある。


「おや?こんな所で人影が」


画材を片付けていると、遠い砂浜で歩く人の影を見つけた。

子供達の話しを信じるならば人影がいるのは怪しい。村人達は神隠しのような現象を恐れているはずだ。近くに流れ着いていた流木の陰に隠れて人影の様子を窺う。

人影は砂浜をぐるぐる歩いたり海をジッと見つめたり、しゃがんで何かを拾ったりと忙しない様子を見せていたが、砂浜に建っている一つの小屋に入ってしまった。


「ふむ、これは怪しいですね。ですが、予想通りといったところでしょうか。少しばかり調べてみるとみますか」


二人から話を聞いたときから予想していたことではあったが、いきなり怪しい場面に出くわすとは思わなかった。この国、ウラマンシュ王国ではこの十数年行方不明者が多い。なにもこの漁村に限ったことではない。行方不明者が多い場合、あの宗教が関わっている可能性が高い。

丁度隣の国にはこの手の情報を高く買ってくれる所があるため、手持ちが寂しくなっている今は資金稼ぎをしておきたい。上手く行けば新しい画材を買えて、数ヶ月旅をするだけの旅費を得られるだろう。


「とはいえ深追いをするつもりはありませんけどね。私はしがない旅の絵師ですから」


誰に言うでもなく独り言を呟き、警戒しながら小屋へと向う。

様子を見ている内に大分日が暮れてしまったため、向こうからでも見つかり辛いだろう。


特に何事も無く小屋の傍へたどり着き、隙間から小屋の中の様子を窺う。

特に誰かが居る気配は無い。しかし確かに誰かがこの小屋に入った。

思ったとおりこの小屋は入り口にすぎない。

他に誰か来ない事を確認してから小屋をぐるぐると回り、完全に小屋に人が居ない事を確認してから小屋の中に入る。

小屋は物が多く埃っぽいが、よくよく見ると人の出入りの跡がある。

その跡をたどり、隅の床板を調べると、床板が外せるようになっていた。その先は梯子が掛けられており微かな明かりが漏れている。梯子はしっかりとしており、昇り降りは十分可能だ。

これだけ確認して自分の居た痕跡を消し、外に人の気配が無いことを確認してから小屋を去る。

情報として売るには地下の先を調べる必要があるが、準備も無く調べる気はおきない。準備を整えて、もう少し調べてから地下に向うとしよう。幸い宿の当てはある。


「いやはや、それにしても絵師の仕事をほっぽりだして間諜紛いの事をする事になるとは」


すっかり日が暮れてしまい急ぎ村へと向う中で自嘲気味に呟いた。


村に着くと家を訪ねてまわり、数時間前に話をした子供達のいる家の場所を聞いた。


「ここ、ですね。もし、よろしいですか?」


戸の前で声を掛けると、家の中から足音が聞こえてくる。

そして戸が大きな音を立てて開けられると、二人の子共が立っており、男の手を引いて家の中に迎えるとすぐに戸を閉める。


「遅いよ!おじさんも居なくなったと思ったじゃないか!」

「いやぁすいません。少し遠くまで行きすぎてしまって」

「おじさんご飯食べた?おむすびあるよ?」

「よろしいのですか?では頂きましょう。おや?」


二人の子共に手を引かれて家の中を歩いていると、一つの部屋の扉の隙間から眠っている男性の姿が見えた。彼が一度行方が知れなくなったが、見つかった子供達の父親なのだろう。小麦色の肌は色を失っており、かなりやせ細っている。


「あの方がお二人のお父上ですか?」

「うん。原因が分からないけど、目覚めないんだ。先生がいれば何か分かったかもしれないけど・・・」

「先生?医者ですか?」

「うん、そうだよ。すごい先生で、三年くらい前にこの村に来てからみんなを診てくれてたんだ。でも、先生が急に居なくなって、それから漁に出るたびに誰かが居なくなるようになって・・・」


優れた医者が居なくなった。それから行方不明者が出るようになった。これを結びつけて考えられるとすると、間違いなく厄介な事だ。予想していたことがほぼ的中した。そうなると領主との繋がりもあるかもしれない。


「その先生には及びはしませんが、私も少し医療を齧っています。少しだけ診てもよろしいでしょうか?」

「待って、母ちゃんに聞いてみる」


少年が走っていくのを見送り、彼らの父親へと目を向ける。少年の言う先生が何者であるか、砂浜で見た人影が何者であるか、この地、この国で何が起きているのか、何が行われているのか、危険が大きいが、片足を踏み入れてみる価値がある。


改稿前よりザッシュの娘サフィの登場を早めました。


白衣の旅絵師その2

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