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閉店間際、本を売りに来た女(3)

『それじゃあ…いい夢を。恭助さん、また来るわね。』


そう言ってあの人は去って行った。



高校生一年生、岬 杁夜。普通の高校生男子、高校入学と同時に家を離れ一人暮らしを始めた。大分今の生活が慣れてきたのでバイトをやろうと思って今日から古本屋に勤めたのはいいが、…理解し難い世界に入ってしまったらしい。



「この本、田辺さんに売りに来た本なんじゃ…」

遠慮がちに田辺さんに言うと、

「いいよ、いいよ。多分暦ちゃん、岬君の事気に入ったんだよ。そうだ、歓迎の品とでも思って。…まあ古本だけど」


「はぁ…、コヨミさんって言うんですか 。」

暦が消え去って行った方向を見つめて杁夜は言った。

―しかし、…あの指パッチンとあの言葉

何だったんだろう。 しかも田辺さんはコヨミさんが来るの予め分かってたみたいだし…。

「あ、あのっ…!」 「それじゃあ本当にそろそろ閉めようかね?」


杁夜は「はい」と言うしかなかった…。

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