世界設定&キャラ設定
『不遇の伯爵令嬢は、第三王子に望まれる』
●あらすじ
虐げられた伯爵令嬢が、王子に愛され幸せになる話
●キャラクター設定
主人公:ロザリーナ・アイヴォン
16歳。
伯爵令嬢。妾の娘。正妻と姉に虐げられている。白に近い銀髪。癒しの力が使える。
銀髪。緩いウェーブのロング。
藍色の瞳。よくよく見るとルピナより少し明るい色合い。
気弱で大人しい。
容姿はルピナによく似ているものの、性格は真逆。
また、普段はルピナがロザリーナの銀髪を嫌悪しているので、茶色く染めている。
癒しの力は使えるものの、ルピナよりも数段弱く、毒は消せない。
また、アイヴォン夫人が毛嫌いしている為、パーティーには出ていない。
世間では病弱で通されており、貴族達でロザリーナの顔をよく知る者はいない。
その為、癒しの力が使える事も公になっておらず、秘匿されている。
使用人達はもちろん知っているが、アイヴォン夫人が恐ろしいので黙秘。
唯一優しい使用人は、ロザリーナに母の病を癒してもらったベネット。
彼女がクビになってはいけないので、人前ではロザリーナに優しく振る舞うことを禁じさせているが、二人の時はとても大事にしてくれている。
姉:ルピナ・アイヴォン
伯爵令嬢。ロザリーナの姉。正妻の娘。
17歳。
銀髪。緩いウェーブのロング。
藍色の瞳。
ロザリーナの一歳年上。
母親の身分が平民であるロザリーナは虐げてよい存在だと認識している。
だというのに、着飾れば自分とよく似た容姿のロザリーナは許し難い。
ことあるごとにけなす言葉を吐き続け、ロザリーナの自信を根こそぎ奪った。
また、『聖女』という称号を得ていた為、王家以外には強気の態度でいられた。
人前では皆と同じように冷たくロザリーナを扱っていたベネットが、ロザリーナにとって大切な侍女であることに気づいており、修道院に連れて行って毒を飲ませた。
使用人:ベネット
こげ茶色の髪。ボブカット。
茶色の瞳。
母親と共にアイヴォン家のメイドをしていた。
数年前母親が病に倒れ、それをロザリーナが治療。
以来、ロザリーナを大切に思っている。
貴族が修道院に入るときは侍女を一人付けてよいことになっており、ルピナとしてロザリーナが修道院に入れられることになり、ついていこうとした。
けれどロザリーナに止められ、断念。
その時に、ルピナにロザリーナにとって大事な人物なのだと悟られ、修道院で入れ替わりをルピナが強要するとき、人質にされてしまった。
※:ルピナ、ロザリーナ、共に父親のアイヴォン伯爵似。
伯爵は銀髪に藍色の瞳。
アイヴォン伯爵夫人
金髪青い瞳。
伯爵とは政略結婚でありながらも愛があると思っていた。
ロザリーナの母親が死に、娘のロザリーナを引き取った時に初めて裏切られていたことを知り、ロザリーナにその憎しみをぶつけた。
ロザリーナを愛することはなく、ルピナをことさら溺愛。
せめて伯爵似ではなく母親似だったならばよかったのだが、伯爵似なので不貞を否定する要素がなく、辛い思いをしている。
ルピナを着飾り愛情をロザリーナに見せつける事で溜飲を下げてもいた。
また、伯爵令嬢としての教養は身に付けさせないと愛する夫に見捨てられそうで、教師はきちんと手配していた。
ただし、王都でも厳しいと評判の、鞭や虐待もあり得る教師を選んだ。
ロザリーナが鞭で打たれ、頬を叩かれて涙する姿に胸がすっとする思いを抱く。
第三王子:ランドリック・ルトアール
ヒーロー。
18歳。
黒髪。
赤い瞳。
気性が荒く見えるが本当は優しい。
王太子である一番上の兄の婚約者で、幼馴染でもあるシュマリット公爵令嬢を不当に扱っていたルピナには激しい怒りを持っている。
本来ならもっと厳しい北の修道院に入れられるべきところを、強い癒しの力を惜しんだ周囲の声により王都の修道院に入れられることになったのが不満。
監視目的で時間があればロザリーナを見張りに来る。
シュマリット公爵令嬢:ベジュアラ・シュマリット公爵令嬢
モブ。
茶色い髪。榛色の瞳。
18歳。
第一王子ファイライル・ルトアールの婚約者。
第一王子の3歳年下で、王子とは相思相愛。
大人しく穏やかで優しい性格。
ランドリックとは同い年。
子供の頃少し体が弱かったためか、同年代より小柄。
ルピナより背が低い。
髪の色がありふれた茶色で平民に多く見られる髪色だったため、ルピナには『庶民的な』などと馬鹿にされていた。
※ルピナは自分よりも美しくもないベジュアラが王太子妃であることが気に入らなくて、いびっている。
ただし、爵位がルピナよりも上位の公爵令嬢な為直接的な罵倒などはしない。
ルピナはさかしいので、ベジュアラと同じドレスの色の爵位の低い令嬢を褒め称え、
「ベジュアラ様も彼女のような髪型が似合うのではないかしら。あぁ、でも、彼女は『愛らしい』から、ベジュアラ様には今の落ち着いた髪形が素敵ですわね」
意訳:下位令嬢に負けていましてよ、顔も髪形も。
第一王子:ファイライル・ルトアール
モブ。
輝くような華やかな金髪。
赤い色の瞳。
21歳
第二王子:ダンガルド・ルトワール
モブ
第一王子の二歳下
19歳。
茶色に近い落ち着いた金髪。ストレートロング。後で一本に束ねている。
赤みがかった茶色い瞳。
ルピナの苛烈な性格に頭を悩ませていたが、この度晴れて婚約破棄。
ぱっと見で地味な顔立ち。
よく見ると整っているのだが、王子然とした輝く金髪の兄や、ワイルドな男らしさを持つ弟に比べると、見劣りする。
眼鏡をかけているのも地味に見えてしまうポイント。
●ハルヒナ子爵令嬢
図書館司書。
赤みがかった紅茶色の髪と、琥珀色の瞳。
●婚約破棄の原因
下位令嬢を虐げ続けた事と、パーティーで辺境伯の娘を下位令嬢と侮り『田舎臭い』と蔑み、娘を溺愛している辺境伯の怒りに触れてしまった。
※辺境伯の娘ということを知らなかったのもあるが、そばかすの浮かぶ辺境伯の娘はその日一番野暮ったかった。
聖女としての祈りも癒しの仕事も適当にしていた為に、2年という短さで聖女の称号剥奪。
王都の修道院へルピナは入れられることになった。
●ロルト辺境伯領
娘を貶された辺境伯の治める土地。
魔物が多い。
王都より一週間程度。
魔の森より湧き出る魔物退治にルピナを指名。
ミミエラ・ロルト
辺境伯の一人娘。
15歳。
赤髪。
そばかす。
毛量の多い赤毛を編み込みしておさげにしている。
色白の多い貴族令嬢の中では日焼けした部類に入る。
色黒なわけではなく健康的な肌色。
平民と変わらない容姿の為、ルピナに思いっきり笑いものにされた。
●世界設定
ファンタジー世界。
魔法がある。
王政。
癒しの力は絶対数が少ない。
聖女は一人ではなく、称号のうちの一つ。
●修道院
教会には日々祈りを捧げる人々が訪れる。
治療院では、治癒術師と薬師がいる。
修道女たちはここでは助手や薬師が多い。
修道院の庭には様々な薬草が植えられている。
軟膏や飲み薬、解毒薬など、治癒魔法に頼らない治療もある。
治癒魔法に比べれば安価で平民にもまだ治療を受けやすい。
何の技術も持たない子でも覚える気がある子には薬学の指導をする。
●オウリュウ魚屋 チェルおばさん
人の好いおばさん。
ぽっちゃり温和。
修道女達を見分けられるぐらい、古くから王都の修道女たちの行きつけの魚屋。
●メイナ
チェルおばさんの娘
●料理長バンダ。
無口だが美味しい料理を作る料理長。
背が高く、威圧感があるが、優しい性格。
●ゼカ風邪
いわゆるインフルエンザ系。
ゼカ風邪は初期のうちは咳だけで済むのだが、そのまま放置して悪化すると高熱で苦しむ厄介な病だ。体力のない子供や老人などは、運が悪いと死に至ることもある。
●クゼン病
初期症状はゼカ風邪に似ているのだが、激しい咳と全身の痛み、喉が酷く腫れて呼吸困難を起こす。
喉の痛みを止められれば呼吸困難は免れるが、放置すれば息が出来なくなり死亡する。
また、皮膚が赤く爛れ、痕に残る。
●テン衣料店
王都の衣料店。
修道女達の服や、患者用の治療衣、そして包帯なども扱っている。
●門の魔導ベル
登録制。
修道院関係者なら鳴らせば自動で開く。
→本物のルピナと入れ替わった時、開かない。
●仲良しの修道女:モナ
明るくはきはき。
一人称は『あたし』
胸ぐらいの髪の長さで、黒髪ストレート。
ロザリーナのことは『ルピナ』『あんた』
銀色の瞳。
●嫌がらせ三人娘
リーズル:黒いリボンで茶髪を纏めている。
ルッテ:胸ぐらいの癖っ毛。こげ茶。
グリフェ:明るめの小麦色の髪。
グリフェは特に意地悪。
以前貴族の家でメイド見習いでお嬢様にいびられ、紅茶を零した罪で修道院へ入れられた。
貴族を恨んでいる。
なお、冤罪。
●センナギ草
特にお母様が独自に編み出したセンナギ草を混ぜた咳止めは、喉の痛みも抑えられる
通年生えるが、枯れやすい。
日の当たるところよりも、暗い影を好む。
室内の方が良い。
くねくねとしていて少し不気味。
●青い薬草と、黄緑がかった丸い葉っぱ
塗り薬用の薬草。
「こちらの、葉に厚みがある青い薬草と、黄緑がかった薬草が塗り薬で使う薬草ですよ」
●アーノ
修道女。
主に院長付きで、経理なども任されている。
●魔石
様々な魔法を込められる。
込めた魔法によって色が変わる。
※黄緑:治癒魔法
※タイトルが連載中と少し違っていますが誤字ではありません。
初期設定では『溺愛される』ではなく『望まれる』でした。