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落書き

作者: 連夜

セックスピストルズは大人になれば良く聴こえる、若い、一瞬のキラめきがそのままバーストして行き場のない暴力と攻撃性、反抗心、虚栄心、ドラッグ、スターダム、ファッション、一瞬のキラめきが尚更に美しく、そして若さのみに許された絶望、きれいな絶望、それはわたしにも、そしてあなたにも宿ったことのある恒久の感覚。


さて、あなたは私の事をきっと知っている。

なにもかも破り捨てたい衝動、もう死んでしまいたいような、理不尽な世界に窮屈になって、それでも屈っしきることが出来ず、何かおかしくて、何もかもが気に入らなくて、でも普段それを忘れるようにつとめ対人はなるべく愛想良く、それは半分自衛のため半分自己愛のため、そういう昔からいる典型的な青筋の浮く若者で、つきまとう負の感覚をまぎらすために酒を飲んだり騒いだり、浅い浅い浅はかな愛を交換したり、流行りの音楽を聴いたり、ときには、つきまとうやつにどっぷり捕まり布団でおんおん涙する生き物


涙が止まらない。

悲しいような辛いような、それでいて幸せで究極の嬉し涙みたいなのが、コンコンとしずしずと気まぐれな霰みたいに胸を刺激しながら、自制の枠からまったくはみでて湧いてくる。

凛とシャキッと強く、卑怯に明るくペラッと生きるのはきっと格好良くないんですね!猿の惑星に生まれた猿の子供。きっとこれ以上に幸せな事はないのに、やはり持て余して辛くなってしまう生き物。欲望の生き物。美しい生き物。悲しい生き物。


求めても、求めても、満たされない、詮を抜いたバスタブみたいに与えられたそばからどんどん流れてしまう。でもきっと、私たちみたいな詮が抜かれてるタイプは、きっちりと締まってる人達よりはずっと与えられている。満たそうとする力はまた強く、ちゃんと満ちる人たちよりもそれはもう何倍も、何倍も注がれる。注がれ続ける。

少なくとも私はあなたを愛しています、とても!

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