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『学校宿の殺人』+α  作者: 稲多夕方
プロローグ
5/51

プロローグB「生者に口あり」


 薄着の女は、暗い部屋の中で光る画面を注視していた。


「だいじょうぶか?」

「ぅわっ! びっくりした!」

 集中していた女は背後の人物に気づかず、驚いた。


「ったく。あんた、急に声かけないでよ!」

「す、すまん」

 ホレ、と大男は持っていたマグカップを手渡した。




 2人だけの部屋。

 時間が流れていく。

 ふいに女が口にした。


「……あたし、死ぬわ」


「…………」男は二の句が継げなかった。考える。

「だれか死ななきゃいけなかったし。それなら、あたしが適任かな、て」

「オイオイ……おまえは必要だろ。それなら俺が死んだ方が……」

「ダメ。そんなの、あんたには……」

 女が目を細めて、言った。


「あたしが殺された後は……よろしくね」

 笑みを浮かべながら。


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