全自動えんぴつ削り機。ガリガリ、ガリガリ、ガリガリ、ガリガリ。
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ。
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ。
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ。
えんぴつの先が呑まれていく。
無慈悲な機械の中に吸い込まれていく。
ピーッ。
安全装置が働いて、それは途中で止まってしまった。
ツンツクリンになったその先を、私は自分の腕に突き刺して。
そうして無理矢理へし折ってから、またその先を呑ませていく。
ガリガリガリガリガリガリガリガリ。
ガリガリガリガリガリガリガリガリ。
ガリガリガリガリガリガリガリガリ。
ピーッ。
何度目かのその音に、私は心底うんざりして、深く深く息を吐く。
もうちょっと。
もうちょっとなのに。
もうちょっとで、その闇のその先に、触れられる気が、するのに。