その生に価値はあったか
『死にたい。
僕の人生の中で、何度その一言を呟いただろう。
結局、本当に死ぬことは無かったけれども、
何度も何度も、辛さに堪え兼ねて逃げ出した。
何度も何度も、悲しみの渦中で泣き出した。
そのたびに誰かが、善意の暴力で更に奥へ押し込んで行くんだ。
何とかなるさなんて、無責任な言葉で慰めないで。
分かるからなんて、心にも無い優しさを振るわないで。
いっその事、誰か殺してくれれば、ずっと楽だったのに。
叫んでも、叫んでも、誰も聞いてはくれなかった。
零時まで、僕たちに残された時間。
もっと、意味が欲しかった。
ねえ、神様。僕は一体なんだったのですか?』
「その答えが無かったから、こうなってんだろうがよ」