日常
今日が終わってまた明日が来るそれは当然であって当然ではないこと。
だけど人という生き物は明日が来るとそう思う
俺もあの日までそうだった。
そう、あの日までは...
「世界の軸-ワールド・アクシス」
僕は高校生。そう、普通の...
僕が通う高校、私立北竜学園。
この学校は急な坂の上に立地していてこの学校に通うにはキツめの坂を登り...って俺は何を言っているのだろうか。
まあ、この学校は高台にあるため富士山がよく見える。それも綺麗にちょうどいい大きさで。ほんとになにいってるんだろ...。
「今日も世界はカラフルに色付いている」
「何、厨二臭いこと言ってんだよ」
彼は俺の友人、熊谷悠斗だ。
悠斗は小学校の頃からの友人であり一番の親友だ。
「えっと。何というか気づいたら言ってたんだ」
「なんだそれ」
日常の中での会話が続く。いつもどおり、そういつもどおりだ
「今日は授業も自習ばかりでつまらないな」
「そうかな」
「次の授業、移動教室だっけ」
そう悠斗に問いかけると何か謝りたいような顔で頷いた
そして僕の方に手を置いて
「ごめんな」と言った
その瞬間自分の意識が遠のきそのまま倒れた
END