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1になるとき。
―――『青春ポスト』とは。
日々学園生活を送っている中で、こんな青春を過ごしたいという要望、これこそが学園生活をはっぴーにさせる青春だと言ったことなど、ようするに青春に関するお便りを受け付ける箱のことである。学園青春部はその中に入れられたお便りを読み、自ら実行、もしくは要望に対する(ry
「いまから?材料は?」
「ダンボールなら裏のゴミ置き場の横の倉庫にありますし、他に必要な道具は購買で揃えられます。ね?先輩。作りましょう!」
ここまで用意周到だとは…。
即興で言い出したにしては上出来だ。
やる気もあってアイデアも悪くは無い。
宮君は、本気でこの部で青春活動をしようとしていた。
宮君が入部してから、活動しようと思っているばかりで何もせずにいた私とは違う…。
ここでこの提案を蹴る理由なんて一切なかった。
「よし!やろう、宮君!」
「はいっ!」
窓から差し込む夕日は、宮君の柔らかな、そして可愛げのある癖っ毛に良く映えた。
これが、この部の初めての活動となる。