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青春clips.  作者: てろる。
学園青春部、始動!!
5/9

私にとって。

『わたしと青春しよっ!』


テレビから流れてきたドラマのセリフに、私は反応した。

親が家にいる時間がとても短くて、一人でカップ麺をすする毎日を過ごしている私が、青春だって。

全く笑えない。


そこでふと思い出したのは、あの一年…宮…宮なんちゃら君だった。

どうして彼はあそこまで目を輝かせていたのだろう。

ふと気になってしまった。


私はなにをやっても鈍臭い。

そんな私でも、きっと誰かと一緒ならキラキラ輝くことが出来るんじゃないか。

そう思ったから、学園青春部を作って、その誰かを待った。

待ち望んでいた。


「あちっ」


薬缶から弾け飛んだお湯の飛沫が皮膚を刺激する。

毎日作っているカップ麺さえ、アクシデントなしでは作れない。

こんなダメ女と一緒にいることになる彼は、これから青春を謳歌できるのだろうか。


鈍臭いダメ女な私は、やはり人の心配ばかりをしていた。

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