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アルティメットアイドルクロニクル  作者: 桜崎あかり


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11/12

アイドル戦争、終結―Idol war, a conclusion―

※この作品はフィクションです。地名は一部が実名になっておりますが、実在の人物や団体等とは一切関係ありません。一部でノンフィクションでは…と突っ込まれる要素もあるかもしれませんが、この作品におけるフィクション扱いでお願いします。


※コメントに関しては『ほんわかレス推奨』でお願いします。それ以外には実在の人物や団体の名前を出したり、小説とは無関係のコメント等はご遠慮ください。


※小説家になろうへ移植する際に一部セリフ等を変更している個所があります。

西暦2014年4月4日午後5時25分頃、ライオンの覆面と呼ばれていた超有名アイドルプロデューサーと超有名アイドルファンが連れてこられた場所は、予想外とも言える場所だった。


「僕の名前は秋葉真、キサラギ・ゲームコンテンツプランの企画立案者にして、アカシックレコードを封印した人物―。つまり、君達が探していたキサラギサイドの人間だ」

秋葉真あきは・まこと、かつて経済活性化計画を巡る戦いでもめまぐるしい活躍を見せた人物でもある。今回は一連の活躍を受けて、ゲーム会社であるキサラギ・ゲームコンテンツプランで企画立案を担当していた。


「キサラギ…どういう風の吹きまわしだ」

元ライオンの覆面は、秋葉に向かって叫ぶ。しかし、彼にはその声聞こえるかどうか…。


1《役者は揃ったな》

元ライオンの覆面も急に流れてきた声には驚きを隠せなかった。周囲に存在するのはサウンドオンリーと表示されたモニターが10台、会議室にテーブルと共に敷き詰められている。

2《アカシックレコード、それは超有名アイドルとキサラギの争いの歴史でもある》

3《今までに多数の世界で争いが繰り返され、その度に超有名アイドルはありとあらゆる手と無尽蔵に近い資金力で人心掌握を行った》

4《それはまるで、マインドコントロールと呼ばれる過激派団体の行うそれと変化はないだろう。それが言いすぎだったとしても、市民の中には同じ事を思う人物は存在する》

5《そう言った卑怯な手段を用いて、全ての世界を超有名アイドル以外の思考を抱かせない世界を創造する。超有名アイドルは世界の創造主にでもなるつもりか?》

6《既にアカシックレコードを利用して超有名アイドルに関する情報を流し続けた人物は、別の世界で捕まったと聞く。あとは、ばら撒かれた断片を掃除していくだけ》

7《超有名アイドルとキサラギの争いはフェアでなければいけない。超有名アイドル側がチートやMODの類を使用するなど認められない》

8《しかし、我々は慈悲深い。当事者を暗殺やテロ等に代表される手段は一切使わない。そんな事をすればアカシックレコードから除外されるのは目に見えている》

9《この世界は血で血を争うような戦争を望まない世界。だからこそ、アカシックレコードが軍事転用不可能なのは、その為だ》


10《超有名アイドルは、色々とやり過ぎたのだ。他の世界同様、自分達が良ければ他人を兵器で捨て駒のように扱う。まるで、ある作品に例えられる邪悪な存在のように―》

周囲から突如として聞こえる声は、どうやらキサラギの関係者らしい。その顔を確認する事は出来ず、モニターにはサウンドオンリーと表示されている。

「この声の主は一体何だ?」

元ライオンの覆面は問いかける。すると、それに答えたのはモニター番号9番の人物だった。声のトーン的には紳士な男性を思わせる。彼の画面は黒バックと中央に数字、サウンドオンリーという赤い英文のメンバーとは違い、ラマの写真と右上に9番と番号が書かれていた。


9《簡単に言えば、並行世界チャットだ。それぞれのメンバーが違う世界線でキサラギに所属、あるいは反超有名アイドルの勢力に味方をしている》

9番の発言を聞いて、無暗にトリックを言ってはいけないと何人かが反論する。しかし、10番は別に言っても問題ない…と宣言した。

6《彼が言うのであれば、特に問題はないか。では、秋葉、お前は司会進行を頼む。そして、最後のステージをどうするかはお前に一任する》

2《いっそのこと、何処かの料理番組でナレーターをやっていた人を実況にしてステージを進めてもいいんじゃないかな?》

3《急に発言が軽くなったが、そんな流れで大丈夫なのか、2番?》

2《今回は特に問題はないと思うよ。だって、君達は最後のステージを見る事無くフェードアウトするのが決定しているからね?》

9《君達がやった事はオンラインゲームで言う所の禁止されたMODの使用やチート、外部ツールに類する行為、音楽ゲームのスコアランキングで本来禁止されているはずの多人数プレイと言った非合法手段を使用した事と同じ―》

2《結局、使ってはいけないと言われても便利な物を使ってしまうのは人の運命なのかな。それを回避する選択肢もあったはずなのに》

7《それに従い、アンフェアとも言える行為を行った君達は―》


それから20分後、超有名アイドルプロデューサーと超有名アイドルファンが西新井警察署へ出頭。全てとは言わないが一連の超有名アイドル事件には一応の決着が改めて付いた。


#####


シーン11:埼玉県・鷲宮メガソーラーテーマパーク


同日午後5時5分、テーマパークにいた黒騎士達に緊急通信が入った。

『何だと!? それが本当ならば、ここに長居する事は危険か』

『残念だが、この場は退却するしか―』

『何としても、例の車両を見つけるのだ』

黒騎士及び白騎士の大軍が一斉に退却する光景は、何かシュールな光景のようにも見えた。しかし、これによってサーバー施設が守られた事は事実であり、アーカシアンの勝利とも言える瞬間でもある。


同日午後5時10分、ある人影がテーマパークに姿を見せた。その姿を見て衝撃を受ける人物もいれば、意外なリアクションをする人物もいた。

「どうやら、黒騎士は退却したようだな」

サーバー施設を出て、テーマパークに現れたのは如月とブラックスラッシャーだった。

「サーバー施設には月原も姿を見せていた。おそらく、政府がアカシックレコードを独占し、海外へ売り込もうと考えているのかもしれない」

ブラックスラッシャーの一言は、周囲の流れを瞬時にして凍らせるには充分の威力があった。

「あの技術は軍事転用は出来ないという話のはず。それを、どうやって…」

「大方、『軍事』転用をしなければよいと言う事だろう。つまり、シミュレーション『ゲーム』ならば軍事転用に該当しないとでも考えているのかも」

周囲の疑問に答えたのは、シヅキだった。その一言を聞き衝撃を受けたのは意外な人物だった。

「結局は超有名アイドルとキサラギの争いを世界規模に広めるためのテストケースに使われたのが、アルティメットアイドルファイトだった?」

体力を回復させた瀬戸が会話に加わり、その一言を放った。


「その考えは、あながち間違っていないんだがな―」

彼らの前に突如現れたのは、愛知県代表の男性アイドルだった。彼は戦車砲とも言える大型のアルティメットアイドルウェポン《テイガー》を持っている。

「それは、どういう事ですか?」

小鳥遊たかなしセツナは、その内容を若干把握しているのだが、あえて尋ねる事にした。

「海外の事件を受けてゲーム規制が議論されていると言う話は知っているだろう? ネットでも色々と言われ、炎上ネタとして避ける傾向もある」

「ARゲームの『軍事』転用が出来ない理由。それは炎上ブログとアフィリエイト系サイトが操っている説もあるのだが、実は違う」

「その真犯人は、芸能事務所関係者の―」

愛知県代表のアイドルが何かを話そうとした途端、彼は何者かの狙撃を受けて気絶した。どうやら、麻酔銃の類らしい。


『まだ、超有名アイドルは敗れた訳ではない! この世界を生み出したのは超有名アイドルなのだ! それを黒歴史にしようとするとは―』

黒騎士の1人が、秘密兵器とも言える巨大ロボットを投入してきた。そのデザインは天使を思わせ、その一方でミサイル、ホーミングレーザー、ビームチェーンソー、レールガン、ビームライフル等の重装備は悪魔を連想する。

『絶対的な神である超有名アイドルに疑惑を持つ者よ、地球上から消えてなくなれ!』

問答無用にミサイルを放ってくる巨大ロボット。ミサイルの方はARで出来ている為、建造物には影響がないのだが…ARスーツを着ているメンバーにとっては致命傷にもなる。

「ここは一時退却する。まずは、態勢を立て直す方が先だ―」

ランスロットが周囲にショートメッセージを送り、その指示に従うように各メンバーは退却を始める。唯一人は例外のようで、退却するような気配はない。

「見つけた! アイドルを創造神として崇める存在―アイドルの存在をゆがめた存在を!」

ブラックスラッシャーは、ランスロットの指示には従わずに巨大ロボットに挑む。

『アイドルパンツァーの元プロデューサーとはいえ、このゴッド・オブ・セラフに勝てる者などいない!』

「それはやってみないと分からないだろう。何でも上から目線で決めつけ、全ては金で解決できると考えるのは超有名アイドルの悪い癖だ!」

『3次元アイドルが全ての世界を平和にする事を、何故拒む? 世界平和は誰もが望む目的だろう?』

「確かに世界平和は理想論ではあるが、実現不可能ではない。しかし、金の力や言論封じ、マインドコントロールされた世界が本当に世界平和なのか…」

『超有名アイドルを何処かの過激派組織等と同じにするな!』

ゴッド・オブ・セラフとブラックスラッシャーの対話は平行線で終わり、ゴッド・オブ・セラフが両肩のレールガンを発射する。それをブラックスラッシャーはソードシールド《レッドブレイカー》で弾き飛ばす。

「そこまで言うのならば仕方がない…。本来は使うべきでなかった、このシステムを発動させるしかないようだ」

そして、ブラックスラッシャーは自分が装備していたARアーマーをパージ、その下からは全く別のスーツが姿を見せていた。


同日、午後5時15分の事である。ブラックスラッシャーが何かのリミッターを外したようにも見えた。


《SOUND BURST SYSTEM》


サウンドバーストシステム、それは非常用のサウンド変更システムとして音楽を題材としたARゲームに実装予定だった物である。


しかし、超有名アイドルファンの布教活動に悪用される事を恐れた一部スタッフによって封印されていた。


このシステムを発動させた別の世界では、ロケテスト中のゲーム機を含めて全ての音楽ゲームに《ある》アーティストの楽曲が追加されると言う現象が起こっている。

(A社音楽ゲームとB社音楽ゲームを比べると、このシステムが発動した事でB社のゲームには入っていなかった楽曲が、サウンドバーストシステムの発動でA社の音楽ゲーム専用楽曲が入ったという事例も存在)


今回のシステムは指摘されている同名のシステムとは異なり、別の世界線で使用されたARウェポンのバーストシステムと同じような物だった。


「このシステムを発動させた以上、手加減はしない!」

ブラックスラッシャーに破損したアーマーとは別の物が転送され、それが全身に装着される。そして、そのアーマーが次第に赤く発光していく…。

【これは、例の処刑用BGMが流れるのか?】

【あのシステムは、アーカイヴと一部メンバーのARウェポンに使用されていたと聞くが…】

(中略)

【アカシックレコードの技術は、無限の可能性を持っていると言う事か】

ネット上でも、サウンドバーストシステムに言及するコメントはいくつか存在する。しかし、そんな事は2の次と言わんばかりの盛り上がりを見せようと言う瞬間が訪れようとしていた。


###


同日午後5時20分、ゴッド・オブ・セラフとブラックスラッシャーの試合が行われる事になった。これが試合と言えるのか…ネット上でも色々と言われていた。

【ロボットと生身の戦いとか…差があり過ぎる】

【いくらブラックスラッシャーが上位ランカーと同じ位の実力者だとしても、これはハンデにもならない】

【ゴッド・オブ・セラフの方が明らかに勝ちそうだな】

(中略)

【最終的に、日本は超有名アイドルとファンが支配する独裁国家になるのか―】

【しかし、超有名アイドルが永遠に支配し続けるというのはあり得ない。必ず、何処かで破たんするはずだ】

【つまり、これが最後のチャンスと言う事か?】

【ブラックスラッシャーが勝てば、望みはつながるのか?】

つぶやきサイトのタイムラインでは、ゴッド・オブ・セラフが有利と言われている。しかし、それを別の角度で見ているメンバーがいた。


同刻、西新井にある別のARゲームを扱うフィールドでは、ブラックスラッシャーが話題になっていた。モニターの前には、10人位のギャラリーが集まっている。

「彼のような技術を持ったプレイヤーが、ARデュエルに来て欲しい所だな」

「それだったら、ARサバイバルだな。切り込み隊長みたいなポジションで注目されるのは間違いない」

「ARミュージックに代表されるような非バトル系は難しいか? 彼の顔を見ると、ビジュアル系バンドにいそうな雰囲気もする」

「ARランニングとか、ARサーキットのような作品には難しいのだろか? ARゲームを複数兼業しているプレイヤーは多いと聞く」

「ARトライアスロンと言う作品が開発中と聞いている。複数兼業よりは、トライアスロンで特訓を兼ねた参戦をして欲しい」

本来ならば他のARゲームで使用するはずのモニターで映し出されているのは、何とゴッド・オブ・セラフとブラックスラッシャーの試合である。

「そう言えば、他のARゲームでの中継なども可能なのか…」

「すっかり忘れていたと言うか、ネット上の話題を見なければ遅れる所だった」

「この戦いが、どのような結果を生み出すのか?」

他のARゲームプレイヤーも、この試合に関しては関心度が非常に高いという証拠だろうか?


同日午後5時30分、試合は予想外とも言える結末を迎える事になった。

『バカな―!?』

突然の出来事だった。ゴッド・オブ・セラフの動きが急に止まったと思ったら瞬間、運営が試合を止めたのである。


《ゴッド・オブ・セラフに非合法チップ、超有名アイドルに使用されていた違法OSと同様の物が実装されていると確認―この試合は無効試合とする》


同じメッセージはブラックスラッシャーにも表示されているのだが、それを見向きもせずにブラックスラッシャーはゴッド・オブ・セラフにダメージを与えていく。

『試合は既に止まっている! 運営がストップをかけた試合で過度の追い打ちに該当する行為は反則を取られるぞ!』

ゴッド・オブ・セラフが攻撃を続けるブラックスラッシャーを止めようとするが、それを聞き入れる気配は全くない。

『試合が止まっている中でも攻撃を続けるのならば!』

ゴッド・オブ・セラフのARアーマーの一部とレールガンやミサイルランチャー等がパージされ、軽装バージョンへと変化をする。

『これならば、違法チップも組みこまれていない。止められていた試合も再開するはず!』

しかし、彼の言う事が運営に聞きいれられる気配はなかった。そして、試合は最初に表示された警告通りに無効試合としてストップする事になった。

「ゴッド・オブ・セラフ、お前がやっている事は超有名アイドルファン以前の問題!」

『アイドルファンが、そのアイドルを応援する為の活動が―どうして悪と決め付けられるのだ!』

「超有名アイドルファンのやっている行動は、既にファンというボーダーラインを越えてしまっている。彼らがやっている事は―」

『ブラックスラッシャー、お前の応援していたアイドルパンツァーも同じだろう!』

「2次元アイドルと3次元アイドルを一緒にするな! それによって、どれだけの風評被害が出たと思っている!」

運営から試合は止められたが、2人の対話と言う名の戦いは続く。


同日午後5時31分、西新井にあるキサラギのビルでは―。

9《向こうも始まったみたいだな》

2《君達とは別の人物が主導しているみたいだけど、これが君達にとって最後のステージになると思うよ?》

3《しかし、別の世界でも同じように超有名アイドルとキサラギが戦っている場面はいくつもある。これが最後とは限らないだろう》

2《他の世界がどうなっているのか、それは彼らにしか分からない。過剰な世界線への介入は超有名アイドルとやっている事が変わらない。違うかな?》

9《過剰介入によって、次世代アイドル育成が遅れている世界も存在しているのは確かだ。結局、同じ事が繰り返されるのであれば―》

7《何を今更な事を言う。アカシックレコードが発見され、音楽業界に魔法や錬金術を使ったとしか思えない自体が起こった時には、既に始まっていた》

8《超有名アイドルは錬金術で生み出された禁忌とも言える存在。それを放置する訳にはいかないのだ》

1《どちらにしても、無限に資金を稼ぐ事の出来る詐欺商法やチートにも近い超有名アイドル商法を永久封印し、それが全て間違いだった事を芸能事務所が認める…それが、我々の悲願》

一連の試合の流れを見ていた、チャットメンバーがお互いに議論のぶつけあいを行う。その中で、超有名アイドル商法は禁忌とも言える存在である事、商法その物を過ちだったと認めさせる事が大きな目的らしい。

「君達のやって来た事が日本政府によって規制され、更には無関係な分野にまで規制の影響が及び、海外コンテンツ勢が日本のコンテンツを買い占める流れになる事は避けなくてはいけない」

「お金儲けをしてはいけない…とまでは言わない。しかし、物事には限度と言う物が存在する。君達のやっている事は、それをはるかに超えてしまっている」

「やがて、日本政府が超有名アイドル商法や他にも多数の違法行為を規制し、やがて日本は1次創作しか認められない世界になった時、それこそ超有名アイドルが暴走してバブル崩壊以上の不景気を起こすとも予言されている」

「その予言だけは的中させてはいけない。その為にも、彼らは戦い続けている。自分達の未来を守る為に」

「お前達は、炎上ブログサイトやアフィリエイト系サイト、それだけではなく多数の関係者から莫大な賄賂を渡して超有名アイドル以外は締め出すように指示していた。その証拠は既に警察へ提出している。逃げた場合には、自身が消されるのは明白だろう」

秋葉はチャットメンバーの発言を聞き、自分の言葉でプロデューサーをはじめとした人物を説得する。


###


同日午後5時35分、セラフとブラックスラッシャーの対話と言う名の激闘が続く中、周囲には黒騎士と白騎士の大軍勢が姿を見せていた。その数は300を超える。

『我らの戦いに水を差す勢力がいるのか?』

「お前の差し金ではないのか? あの黒騎士と白騎士は?」

2人も異変に気付き、手を止めようとした。しかし、彼ら2人の戦いはそう簡単に止まる物ではなかった。


「向こうが戦闘中なのは運が良いと言うべきか?」

「他の部隊は既に西新井で赤肩部隊に壊滅させられたという話も聞く。超有名アイドルはお終いだ」

「しかし、俺たちは超有名アイドルと言う邪魔者を排除してくれた連中に礼がしたい」

「コンテンツ業界を都合よく解釈する超有名アイドル、彼らを根絶する為にはもう一押しが必要になる」

「我々が口だけと言う事ではないと言う証明が必要だ! その為にも、お前達を倒させてもらう」

襲撃してきた白騎士と黒騎士は退却した部隊とは全く別の勢力、超有名アイドル反対派勢力だった。

「どうやら、彼らも超有名アイドルと同じ金が全てと考える勢力のようだ」

ランスロットは、彼らの発言を一蹴した。そして、ランスロットが指をパチンと鳴らすと―。


「コンテンツが無限に金を生み出す為だけの存在と認知しているお前達には、コンテンツ論を語る資格はない!」

聖羽望(せいば・のぞみ)がヴァーミリオンとは別に用意した大型のARランチャーを2丁持ち、それを速射して次々と黒騎士達を撃破する。彼もブラックスラッシャーと同様にシステムを解放しているようだ。

「質より量を選ぶあなた達は、超有名アイドルと考えている事は同じ。結局は同じ事を繰り返す―」

瀬川せがわマコトは、自分に襲い掛かってきた白騎士をファンネル型アルティメットアイドルウェポン《バハムート》で吹き飛ばしていく。

「他の世界がどうだろうと、自分達には関係ない。そんな時代は終わりを迎えているかもしれない」

エクスカリバーを振い、次々と黒騎士をみね打ちにしていくのはセツナだった。そして、セツナに続く形で瀬戸も黒騎士を大型ビームライフル《オメガクラッシュ》で撃ち落とす。

「過ちは正せばいい! しかし、超有名アイドルは自分に都合のいいバグは全く直すような事をしない。それが、全てのコンテンツを破滅に導く!」

如月きさらぎアオイが叫びつつ、黒騎士の軍勢を撃破した。黒騎士の中にはセラフのような大型ユニットも使用している人物もいるが、それさえも無視するかのように秒殺と言う展開になっている。


「芸能事務所自身がバグを放置し、不正な利益を得ている限り…コンテンツ業界が正常化をするようなことはない。それは、超有名アイドルの芸能事務所がやっているならば問題ないと周囲が判断しているからだ!」

シヅキ=嶺華れいか=ウィンディーネはクリムゾンバレットとARダガー、ARランチャー等のフルアーマー装備で黒騎士を撃破していく。

「黙れ! あの商法をバグだと言うののであれば、我々は永遠に海外コンテンツに勝つ事は出来ない!」

黒騎士の1人がシヅキのARアーマーを破壊、シヅキは止むえずフルアーマーユニットをパージする。

「不具合は放置せずに直す必要性がある。そして、それを修正して改めて評価されることだってあるのよ!」

クリムゾンバレットのゼロ距離射撃で黒騎士を気絶させる事に成功したシヅキは、周囲に黒騎士と白騎士がいなくなった事を確認した。

「終わったの?」

翼島氷雨(つばしま・ひさめ)も周囲を見て、敵がいない事を改めて確認する。そして、彼女のソードシールド《ブルーブラスト》は再び亀裂が入っていた。ARウェポンが脆いと言う訳ではなく、それだけ戦いが過酷だった事を物語る。


全てのテーマパークにおける戦いが終わったのは、午後5時50分だった。その頃には、ニュースでも超有名アイドルのプロデューサーらが一連の事件を主導したとして逮捕された事が報道されていた。

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