第1話 進入
強大な敵を目の前に、少年はどう攻撃すべきか考えあぐねてた。
敵それは…、突然現れた戦闘ロボットである。
「とりあえず何か攻撃しないと始まらない。試しに……【岩の急加速】!」
近くにあった1t程の岩を急加速させて、ロボットに激突させた。
炎をまとった岩石が、顔面に当たった。
しかし傷ひとつない。
「やはり岩じゃ弱すぎたか…ならば…」
「【座標移動】!」
次の瞬間、少年はロボットの目の前に瞬間移動していた。
ロボットの胴体に手をあてた。
「【 急加速】!」
ロボットは後方に急加速し、山肌に激突した。
しかし……
『ターゲットをロックオン、砲撃します』
「やべ…」
やはり無傷のロボットの手から 砲弾がものすごい勢いで発射された。
「くっ!【空気の壁】!!」
空気の盾で砲弾の勢いを殺した。
砲弾は地面に落下した。
「くそ、もっと使える武器はないのか…!」
『ターゲットを破壊できていません。ロケット弾を発射します』
ロケット弾って…。
「やばい、【空気の壁】!!」
ロボットからロケットが発射された。
ロケットは少年が張った空気の壁に激突した。
しかし、ロケットの勢いを完全に殺すことはできない。
「エアウォールが破られるのは久しぶりだな」
勢いがわずかに残ったロケットが時速100km/hほどで少年に迫る。
そこで、少年は閃いた。
そんだけ硬いっていうなら、ロボットに打ち返せば倒せるんじゃないか?
触りたくないけど…
「熱っ…。【超加速】!」
ロケットは俺の手に触れた瞬間、ロボット目がけて加速した。
空気摩擦で発火し、衝撃波で地面をえぐりながら突進していくロケット。
ロケットはロボットの胴体に直撃し、貫通した。
ドォーン!!
轟音をあげ、ロボットは爆発した。
「ちょっと手こずった」
少年は静かに焼けの原を後にした。
◇◆◇◆◇
草原をひとり歩く少年の名は、メイ。
訳あって戦争の敵国のど真ん中へ行く最中であるが、早速監視ロボに発見された。
「さすがに国境の防御は硬いな」
ズドーン!
今度は戦車が現れた。
「次から次へと…!」
兵士が戦車から出てきて叫んだ。
「侵入者だ!捕らえろ!」
「あいにく、捕まる気はない。先を急いでいるんだ」
メイは一瞬にして消えた。
「なに?!どこに消えた?!」
次の瞬間、メイは兵士の隣に立っていた。石を二つ持っている。
「悪いが、王宮はどこにあるか教えてくれないか?」
「侵入者に教えることなどなにもない!」
ズキューン!
メイが加速させた石が兵士の横スレスレを通り、戦車に当たった。
ボディがわずかに凹んでいる。
メイがもうひとつの石を持て遊びながら尋ねた。
「もう一度聞く。王宮はどこにある?俺はお前を殺したくはない。一刻を争うのだ」
「・・・。ここから北へ3km行ったところだ」
「そうか。ありがとう。怖い目に合わせた」
そういうとメイは消えた。
王宮までは近い。
できるだけ早く戦争を終わらせなければならない。




