第8話 建造しました。
この基地もだいぶ取り込めた。
船と人も取り込んだ。
知識や技術、設備などが俺の中に大量に入り込んだ事で、新しくできることが増えた。
宇宙船の建造である。
と言っても、本当に建造するんじゃなくて、あくまで俺の分体が同化してきた宇宙船再現するだけなんだけど。
今までと決定的に違うのが、船まるまる一隻を建造するんじゃなくて、各パーツを組み合わせてオリジナルを作れるようになった。
今まで同化した宇宙船から色々選んで一つの宇宙船にしてしまう。
これが、めちゃくちゃ楽しい。
今のところの俺のお気に入りは、エスカルゴっていう積載量だけバカでかい貨物船を本体にして、レックレスという突撃艦に着いている荷電粒子砲を搭載し、三世代前らしいけど軍の払い下げ品の駆逐艦『ケルベロス』のエンジンと電装システム、クラスタシアンっていう無駄に防御力の高い船の外装で固めたやつである。
この『僕の考えた最強兵器』感がたまらなく好き。
この建造の過程で分かった事があった。
『元が俺の宇宙船がどうやって武器で攻撃するのか』
何と、俺の中に埋蔵するMPを使用して発射してた。
大きく分類すると、魔道具を使った魔法だった。
俺自身は魔法なんて使えないから、同化した武装を利用して魔道具化し、MPを使用して魔道具の性能に依存した威力の魔法を撃つ。
という感じらしい。
てことで、リーメイにも分体で作った光線銃を持たせておいた。
ちなみにMPは共通じゃなく、各分体ごとに設定される。
大きさに比例しているようなので、小さい分体じゃ出来ることもそれなりになってしまう。
お気に入りに付けた荷電粒子砲でどのくらいMPあるのか試してみた。
これを元々取り付けてあった突撃艦『レックレス』は一般的には失敗作って言われている。
砲台に戦艦が搭載されたと揶揄われるほど無茶な装備なんだけど、威力は絶大。
本来の突撃艦にあるべき推進力や機動力を諦めて、継戦能力を無視し、ただただ強力な一撃をくらわせる為だけの戦艦。
なんとビックリ、二発撃つと移動すらまともに出来なくなるほどエネルギーがスッカラカンになるという、ほぼ使い捨て兵器。
二発撃ったら、あとは唯の的になるので、人的被害も経費的被害も甚大になるので、かなり早い段階で軍の採用が終了した。
で、それを俺が作り上げたお気に入り、その名も『セニョリータエスカルゴ』だとなんと!
四発も撃てた!
しかも、船の機動分のエネルギーは残したままで!
俺のMPって割と優秀なんだな。
ただまぁ、現実的な話として、収束レーザー砲も積んでおこう。
最悪、荷電粒子砲部分は同化を使って対艦ミサイルにしてしまって撃つという手段も無くはない、自分をミサイルにして爆破とか気分的にもあんまりしたくないけど。
戦闘は多分大丈夫だろう。
「うーむ、荷電粒子砲をいっそ二門積んだ突撃艦作ってしまおうかな」
「ただでさえ欠陥だって言われてるのに、更に悪化させてどうするんです?」
「いや、移動砲台代わりならそこそこ使えると思うんだよね、瞬間火力だけ上げておけば使える場面あると思う」
「えーだって一回撃ったら終わりなんでしょ、そんなのが一隻や二隻居ても意味ないじゃ無くて?」
「ふっふっふ、いつから一隻だと思ってた!」
「え? あれ? でも十隻くらいあってもやっぱり変わらない気がするんだけど」
「甘いな! 砂糖漬けのハチミツかけより甘い! 百隻だよ! 百隻作るんだよ」
「おお! 凄い! けど……その手間で他のもの作った方が良くないです?」
「分かってないなぁ、ロマンだよロマン! これだけあれば正規軍だって壊滅させてみせる!」
「やめて下さいよフラグ立てるの!」
「実際あってもおかしくない規模だよなぁ、この海賊って」
「だから、そういう怖い事言うのやめて下さい」
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