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【カクヨムSFジャンル週間8位獲得作品】SF世界なのに、スライム転生しちゃった! 何でも食べて強く生きます!  作者: 山親爺大将


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第2話 探索しました。

 とりあえず、目に付く? 物を解析しつつコックピットから出る。

 なんで、売り物の俺をコックピットに置いてあったんだという疑問は置いといて、この船は思ったより狭い。


 行商人ってもっと沢山荷物積んで移動するもんじゃないの?

 なんか、武装ばっかしてるし貨物室は空っぽだし、あれか? 商船兼私掠船ってやつか?


 ん! 三個あるカプセルホテル並に小さい部屋に一個ロックかかってるな。

 なんだこれ?


 鍵かけておくくらいだから、なんか居るよな。

 可能性その一、俺みたいなモンスター。

 その場合開けるか? 答えはノーだ。


 万が一凶暴なやつだったら俺がエサになる。


 可能性そのニ、モンスターじゃなくて人。

 その場合開けるか? 答えはノー……ううん、ノー寄りの保留かな。


 結局、中身がなんであれ、俺に危害加える可能性あるものかもしれないからなぁ。

 せめて中身が分かればなぁ。


 解析はその機械がどんなものか説明してくれるけど、うまくピンポイントで解析しないと操作方法みたいな情報までは分からない。


 今目の前の扉を例に挙げると。

 最初に解析した時は『部屋』って出て詳しく調べると、『簡易休憩スペース、ロック付きの扉で閉ざされている』

 みたいに、なんかちょっと古めのゲームみたいな表示がされる。


 その後『扉』『鍵』というふうに細かく調べないと情報が出て来ないから意外に不便。

 あれかな、スキルも使ってれば熟練度上がるみたいなものあるのかな?


 そうしたらもっと一気に見れるみたいな。


 さて、次どうしよう?

 ……

 ……

 ……

 あ!


 人間解析して、取り込んで、同化使えば……その人間の知識もらえるんじゃね?


 おし! あいつら食おう!

 スライムになったせいか人間食べるって事になんの忌避感もないし!


 えーっと、コールドスリープで……俺寒さに弱いじゃんか!

 弱点に寒冷があった。


 うわぁ、詰んだわ。

 ……

 ……

 ……

 待てよ、俺の悪食。


 思う事があってコックピットまで戻って来た。


 ふむ。


 これ、食えるんじゃね?

 解析しながら食って同化したらコックピット掌握出来るんじゃないだろうか?


 うーむ一気に食って無理ですってなったら、終わるか。

 ……ドア、食ってみようかな


 コックピットのドアに張り付き取り込みを始めてみる。

 もちろん解析しながらだ。


 悪食あるから食えるのは想定内。


 解析も終了している。


 じゃあ、同化使ってドアに……。


 なれた!


 よし!開閉も出来るぞ!

 この調子でうっすらとコックピットの床を食っていこう。


 床は表面だけ同化しておけば充分だろう。


 ふう、なんか床食べたらもう入らないって感覚きたな。

 満腹的な?

 思ったより全部食うのに時間かかるなこれ。


 その後も時間をかけて少しづつ食べていき、コックピットは俺になった。

 おー、なんか色々動かし方が入ってくるぞ。


 お! 客室データってのが確認出来る。

『木人のガキ』

 ガキって……もう少し書き方なかったのかな?

 しかし、木人?

 木星人的な事?


 うーん、木人の情報がこれ以上探しても出てこない。


 何にせよ、生き物居るのに見殺しにしたなあいつら!

 やっぱり、処して良いな!

 いや、処するというより、食するか。


 じゃあ、一人づつコールドスリープ解くかな。

 そして、取り込んでぇ……。


 あ! これ俺が同化解いたら、この船のコックピット無くなって大変な事になる!

 しまった! コールドスリープの場所まで行く事出来なくなったぞ!


 まだだ! まだ終わらんよ!


 分体的なものを……そんな便利なスキル持ってなかった!

 廊下に一番近い部分から触手みたいに伸ばして……短けぇ!


 振り絞れ俺の底力!

 おりゃぁぁ!

 え、今プツンって鳴った!

 えぇぇぇ! 切れちゃったよ! 俺の大事な一部が取れちゃった!

 ……

 ……

 ……

 なんだ、取れた方も自由に動くじゃん。

 焦ったぁぁぁぁ。


 スキルとか関係なしに普通に分体作れるじゃん


 これならコールドスリープの場所に行ける!


 おし! 辿り着いた!


 いやぁ、やればなんとかなるもんよ!

 じゃあ、コールドスリープ解いて一人目取り出そう。


 コックピットから操作して解除っと!

 冷た!


 弱点克服する方法なんか考えないとな。

 とりあえず、ヒーター全開にして無理矢理温めながらこのコールドスリープの機械を取り込んでしまおう。


 中の人は暴れられないように、手足から取り込んでいこう。


「なんだこれは!」

 あ、起きた。


「動けねぇ! おい!どうなってるんだ!」

 うるさいなぁ、さっさと後頭部から取り込んじゃお。


「誰か! おいだれ……」

 解析完了、取り込みも完了、同化開始。


 おお! なんか色々知識入ってきたぞ!

 こいつをコックピット内に再現とか出来そう。


 今は意味ないけど、何かに使えそうだな。


 とりあえず、残り二人も食べよう。


 三人分の知識が入った事で『木人』がなんだか分かった。

 人型の木のモンスターだ。


 昨今、その知性と文化を形成している事から、人類の一種として認めるって方向で話が進んでいるため、まだ人類として認められてないうちに飼おうっていう奴らが居るらしい。


 そういう奴に売りつけるのに、木人の居る星から攫ってきたのが、監禁されてるみたいだ。

 やっぱり碌な奴じゃなねぇな。


 とりあえず、この木人とコンタクトだな。

お読み頂き、ありがとうございます。

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イイねも作者のモチベーション維持になっております。


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