久しぶりのダンジョンへ
「どこか募集掛かってないかな~」
ダイバー達が集まってダンジョンを攻略する際、そのメンバー集めとして使われているのが日本探索者協会が作成した掲示板だ。現在位置、ランクの条件を入れることで候補となる求人を表示させるシステムだ。最後に使用したのはいつだったか・・。このアプリを消さずに残しておいた俺、ナイス。
「お、いいのあるじゃん。」
ここから自転車で行ける距離&武器の貸し出しまでしてくれる募集があった。その分、配当は他より少ないが。俺は細かい手続きを終えて応募を完了させた。
「すいません。応募した武村というものなのですが
「はいはい、武村さんですね。ダイバーカードをお見せください」
ダイバーカード。ダイバー自身のランクや名前、身分を証明するためのカードだ。身分証明書として重宝させて貰っている。
「これです。確認お願いします」
「少々、お待ちください。・・・はい証明完了です。本日はよろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。早速なのですが武器はどこで借りればよいでしょうか?」
「あちらのテントにおいてありますので自分に合ったものをお選びください。」
受付の女性が指さした方向にあったテントへ俺は向かった。
「いろいろあるんだな・・。剣だけでなく弓や杖まで。しかも種類も豊富だ」
偏に剣と言っても短剣、太刀、大剣、双剣など様々な種類がある。かなりの品ぞろえだ。
「ここは普通の剣でも使わせてもらおうかな」
「ほう、随分と安パイを選んだな」
「!!。えっと、どちら様でしょうか?」
声の方向へ視線を向けるとそこには筋骨隆々の男性が腕を組んで立っていた。
「今回のパーティのリーダーを務めている前田というものだ。今日はよろしくな!」
でかい・・。180はあるんじゃないか。
「しかし、随分と早く来たな・・。まだ集合時間まで1時間近くあるぞ」
「今回見ての通り武器を持っていなかったので、借りる予定だったんです。ただ、早く行かないと武器がなくなってしまうんじゃないかと心配でこの時間に来たんですが・・」
「はは、うちはかなり多めに用意しているからな。杞憂に終わったってわけだ」
「その通りです」
「ところでランクはどこなんだ?」
「ストーンクラスです・・お恥ずかしながら」
「恥ずかしがる必要はない。誰もがスタートはサンドからなんだ」
ここで一つ、ランクシステムについて触れようと思う。俺たちダイバーたちは細かいランクによって区分されている。1番下のランクが今言ったサンドクラス。俺のストーンはその一つ上、下から二番目だ。最も、二つの間の昇格条件は5回ダンジョンにもぐることであり誰でも昇格は可能だ。一方、ダンジョンやモンスターのランクはS~Gまでにランク付けられている。詳しくは別の機会に触れようと思う。
「どうだ?時間があるなら少し稽古でもつけてやらんこともないが」
「本当ですか?ぜひお願いしたいです!」
「うし、じゃあこの奥に訓練用のスペースがある。そこで練習しよう」
俺達は時間まで練習をした。剣の腕について飲み込みが早いと褒められたがあのスキルが関係しているのだろうか。
次回はランクシステムについての説明となります。話の続きはその次の話になります。




