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魔女の国

魔女旅シリーズ7作目です。


 魔女は1人で旅をします。



 深い深い森の中。


 険しい険しい山脈の峰。


 賑やかな港街。


 寒さに打ち震える雪国。


 夕陽が沈む荒野。


 厳しい暑さに涙も蒸発する砂漠。



 どんなに大変でも、魔女は旅を続けます。


 悲しい別れもあったけれど、それでも魔女はホウキにまたがって飛ぶのです。


 魔女の魔法を待つ人がいる限り。


 魔女の目的を達するために。


 自分の使命を知るために……。






挿絵(By みてみん)

 (七海糸さま作)






「……ついに海まで来たわね」


 魔女エレナはホウキにまたがり空を飛んでいました。

 腰まである長くて綺麗な白い髪が海風に流されるようになびきます。

 エレナの夕日色の瞳にはどこまでも続く広大な海が広がっていました。

 雲ひとつない青空と真っ青な海。2つの青にはさまれて、真っ黒なローブと緑色のとんがり帽子だけがその間に浮かんでいました。


 赤毛の魔女が言っていた東の始まりの魔女。

 エレナも母や師である2人の魔女から少しだけ話は聞いていました。


 すべての魔女の最初の1人。

 すべての魔女の母。

 世界を救った救世主。

 そんなすごい魔女がいまだ存命で、自ら作った国で人間たちとともに暮らしていると。


 そこならば魔女排斥に湧くこの世界でもまだ魔女がいるかもしれない。

 少なくとも、国を治める始まりの魔女はきっといる。

 そして、自分の使命とは何なのか。それを教えてくれるのでないか。


 エレナはそんな希望を胸に東に向けて飛んでいたのです。



「……やっぱり海を越えた先の大陸よね」


 魔女排斥から逃れられるような国ならば、きっとこの大陸ではないのではないか。


 エレナはうっすらとそんな予感はしていました。


「……いこう」


 幸い、物資の補給は充分です。

 エレナは意を決して大海原へとホウキを向かわせたのでした。











「気持ちいいわね~」


 雲がひとつもない青空と静かな海原にはさまれて、エレナは穏やかに風に吹かれていました。

 もう大陸が見えなくなって久しく、エレナは魔法で方向を見失わないようにしながら先にある大陸に向かっていました。

 この世界には詳細な地図はありませんでしたが、魔女は口伝で世界のおおまかな大陸の位置関係を把握していました。


 360°見渡す限りの青。

 海と空しかないその世界でエレナは少しだけ塩辛い風に目を閉じて世界を感じていました。


「……こうしていると、いろんなことを忘れて、すべてを放り出してしまいそうね」


 ともすれば自虐にも似たその呟きを聞く者はエレナ以外にいませんでした。







「……ん?」


 またしばらく飛んでいると、エレナは違和感を感じます。

 次の大陸まではまだまだ距離があるはずなのに、先の空間に何かを感じたのです。


「……これは、魔法?」


 エレナが目の前に広がる大海原を注意深く見ると、ほんのわずかだけ、空間に亀裂が入っているのが分かりました。


「……これ、妖精の森の結界に似てる。

 ものすごい魔法だわ。この空間魔法の中に、とてつもなく大きな何かが隠されてる」


 エレナは自分では到底出来ないレベルの大魔法に興味を持って、その空間の亀裂に近付いてみることにしました。


「……ここね」


 エレナがホウキを止めると、目の前には1メートルほどの亀裂が入っていました。

 何もない空間にその亀裂だけが浮かんでいるようで、端から見たらそれは異様な光景でした。

 亀裂の中は黒く塗り潰されたようで判然としません。


「……ここを起点に綻び始めてる。でも、ものすごい魔力を感じる。

 こんな魔力、返礼で得られる分だけで出来るとは思えないわ」


 魔女の魔法は魔力によって為ります。

 そして魔力は人々からの返礼で得たり、詠唱によって大自然から引き出したりします。

 これだけの魔力を行使するにはかなり大規模な術式が必要。


 エレナはそんな大魔法に魔女として興味を持ちました。


「……いったい誰が、こんなすごいことを……」


 エレナは興味を抑えきれずに、その亀裂に触れようと手を伸ばしました。

 触れればその魔力を解析できるからです。


 ですが……、


「……え? きゃっ!」


 エレナが亀裂に触れた瞬間、中から強烈な光が放たれ、エレナは思わず目をつぶりました。



「……ん……え?」


 そして、エレナが再び目を開けると、目の前には広大な大陸が現れていました。


「そんなっ。急に大陸が……」


 エレナは魔法で自分の位置を探知してみましたが、そこはやはり先ほど自分がいた場所と同じでした。

 つまり、目の前に広がる大きな大陸は突然この場に現れたことになるのです。


「……隠匿魔法? それが解除された?

 ううん。私が魔法の中に入り込んだのかしら」


 エレナは自分が置かれている状況を理解しきれずにいました。



『こんにちは。お若い魔女』


「!」



 その時、エレナの頭に声が響きました。

 それは遠話の魔法。

 離れた場所にいる魔女に言葉を届ける高度な魔法でした。


『あなたは?』


 エレナもその声に頭の中で応えます。

 相手が魔法を行使すれば、こちらはその魔法を使えなくても対応が出来るのです。


『私は、そうね。

 あなたが会おうとしていた魔女、かしら』


 その声はとても穏やかで優しく、そして若々しい声でした。

 声だけならばエレナと同じぐらいか、あるいはそれよりも若いかもしれません。

 それでもひどく落ち着いた大人びたその話し方はエレナよりもずいぶん経験を積んだもののように感じられました。


『え? じゃあ、あなたが東の始まりの魔女?』


『そうとも呼ばれているわね』


 目的の人物とこうもあっさりとコンタクトを取れて、エレナは驚きました。

 次の大陸まで数日は飛び続けなかればならなかったので拍子抜けしたような気分にもなったのかもしれません。


『とりあえずこちらにいらっしゃい』


『……え? ひゃっ!』


 始まりの魔女のその声とともに、エレナは突然その場から姿を消します。




「……ん。こ、ここは?」


 次の瞬間、エレナは大きな街の入口に着いていました。

 大きな街でしたが城壁のような壁はなく、森から続いてそのまま家々が並んでいました。

 どうやら空から見下ろしていた大陸の中にある街のひとつのようです。


「おや? 魔女のお客さんかい。久しぶりだね」


 そして、その入口に立っていた門番がエレナに声をかけてきました。

 長い槍を持った、老人の年齢に入りかけた初老の男性でした。


「あ、あの、東の始まりの魔女にここに転移させられたみたいなのですが」


 エレナは慌てて事情を説明します。

 遠く離れた相手を強制的に転移させる魔法など、エレナは聞いたこともありませんでした。


 男性はニコニコとエレナの話を聞いています。

 まるで懸命に説明しようとする孫の話を優しく聞くかのように。


「大丈夫。話は聞いているよ。

 あそこを見てごらん」


 男性はそう言うと、街の中心に立つ高い塔を指差しました。

 それはとても高く、この大陸すべてを見渡せるのではないかと思えるほどの高さでした。


「魔女様はあちらにいるよ。ここに喚んだのは街を見てほしかったからだろうね。

 食べ物もいろいろある。

 魔女なら魔法を対価に買えるから、欲しいものがあったら買うといい」



 きゅるるる~。



「きゃっ!」


 食べ物という言葉を聞いて、エレナのお腹の虫が鳴りました。

 エレナは恥ずかしそうにお腹を抑えます。


「ふふふ。美味しいものがたくさんあるから、この国を楽しむといいよ」


 男性は優しく微笑むと、エレナを街に入れてくれました。

 と言っても特に境などがあるわけではないので、エレナはただ足を進めるだけでした。


「……あの、ここには壁はないんですね。獣が襲ってきたりはしないんですか?」


 エレナは去り際、気になったことを男性に尋ねてみました。

 普通、森から来た獣が畑を荒らしたり人を襲ったりするのを警戒して、大きな街では壁を、小さな村でも柵を設けているのです。


「ああ。ここは魔女様の結界に守られているからね。

来るとしてもその結界の隙間からネズミやウサギが入り込んで来るぐらいだ。

この槍はそんな奴らを追っ払う用だよ」


 そう言って男性は槍を掲げてみせました。

 よく見てみると、その槍は刃の部分が潰されていました。

 刃物としての役割ではなく、本当に小動物を追い払うためのものなのでしょう。


「……ここは、平和なんですね」


「そうだな、平和で良い国だよ」


 そう言いきる男性の朗らかな顔を見て、エレナは何だか嬉しい気持ちになりました。

 魔女によって造られ、魔女によって守られた国。

 人と魔女とが手を取り合って生きる国。


 そんな理想郷のような国があったなんて。


 エレナはとっても嬉しい気持ちを感じながら街に入っていこうとしました。


「あ、そうだ。魔女さん。君の名前は?」


 が、男性にそう呼び止められ、エレナは足を止めました。


「あ、そうでした。私の名前はエレナ。

 魔女のエレナと申します」


 エレナは挨拶を忘れていたと思い出し、左手でローブの裾を持ち、右手で緑色のとんがり帽子を抑えながらぺこりと頭を下げました。

 魔女としての挨拶が出来ることに喜びを感じながら。


「……エ、エレナ?」


「え?」


 エレナが顔を上げると、男性はひどく驚いた顔をしていました。


「い、いや、お、俺はグランだ。いつでもここで門番をやってるから、旅立つ時はまた寄ってくれよ」


 男性は動揺していたようでしたがすぐに落ち着きを取り戻して、にかっとした笑顔でエレナを送り出してくれました。


「あ、はい……」


 エレナは男性の表情を不思議に思いましたが、送り出されたのでそのまま街の中に入ることにしました。





「……そうか。ついに来たか。

 ……魔女様……」


 エレナが行ったあと、塔を見上げるグランの呟きを聞く者はいませんでした。












「おっ! 新しい魔女さんかい! 久しぶりだね!」


「ちょうど良かった! 物置のドアが壊れちまったんだ、直してくれよ! 代わりにウチの肉串いっぱいやるからよ!」


「おお! 魔女さん!

 ちょっとこの棚を家の中まで運んでくれないか? 代わりにこれとこれとこれ持ってきな!」


「ああ、魔女さんかい? 最近、腰が痛くてね。ちょっと診とくれよ。干物ならいくらでもあるから」




「ははは……」


 街に入るなり、エレナはいろんな人から声をかけられました。

 魔女の魔法はちょっとした困り事を解決するのにはうってつけだったので、エレナは次々に魔法で皆の困り事を解決し、その度にいろんなお返しをもらいました。


 両手いっぱいにお返しを抱えたエレナはもらったりんご飴をかじりながら街を歩きます。

 それ以外のものは手鏡の中に収納しておくことにしました。


「みんな魔女に対して好意的なのね。なんだか、とっても身近に魔法がある感じ」


 そう思って街を見回してみると、そこここに魔法が使われているのが分かりました。


 夜には街を照らすランプ。

 出店の軒先に吊るされた虫除け。

 魚なんかの生鮮食品を冷やす溶けない氷。

 綺麗に並べられた石畳には地震対策の衝撃吸収の魔法もかけられているようでした。


「でも、この街には私以外の魔女はいないのかしら」


 エレナを見た途端にあれやこれやと魔法を頼んでくる街の人々の姿から、魔法には慣れているけど、すぐに頼める魔女はいないのだとエレナは感じていました。


「昔は魔女さんもたくさんいたんだけどね。少しずつ外の世界に出ていって、今ではほんの数人だけなんだよ」


「……そうなんですか?」


 エレナの呟きを聞いていた老婆が疑問に答えてくれました。


「ここは始まりの魔女様の魔法で守られているからね。そんなに魔女は大勢必要ないだろうって。

 それよりも外の世界で魔法を求めている人々のためにここを出ていこうってんで、始まりの魔女様のお世話をする数人を残して外の世界に出ていったのさ。

 きっと今ごろは外の世界でいろんな魔女さんが活躍してるはずさ」


「……そう、なんですね」


 誇らしげに語る老婆にエレナは何も言えませんでした。


 きっとこの人は外の世界のことを知らない。

 魔女が虐げられ、排斥されていることを。


 だからエレナは曖昧に頷くことしか出来ませんでした。


「……外から、ここに戻ってくる魔女はいないんですか?」


 自分が入ってこれたのだから、外から逃げて再びここに戻ってくる魔女がいても不思議ではない。

 この、平和な世界に。


 エレナはそう思って老婆に尋ねてみました。


「それは出来ないみたいだよ。今は始まりの魔女様がこの大陸を閉じてるから、外からは普通入ってこれないみたいだ。

 だから、あなたみたいに外からやってくる魔女さんは本当に久しぶりなんだよ」


「……そうですか」


 始まりの魔女は外で魔女排斥が活発化していることを知っているのだろう。

 そのためにこの世界を閉じた。


 エレナは何とも言えない気持ちになりながらも、老婆に笑顔でお礼を言ってその場をあとにしました。









「……すごい高さね」


 そして、エレナは街の中心にそびえ立つ塔にたどり着きました。

 それは下から見上げると本当にとてもとても高い塔でした。

 まるで雲を穿つような塔。

 近くで見てみると、それが何で出来ているのかエレナには分かりませんでした。

 エレナはそっと塔に触れてみました。


「……これ、もしかしてこれ自体が魔法で出来てるのかしら?」


 塔には魔力が流れていました。

 それは魔法で創造したモノの特徴のひとつです。


「……すごい」


 雲にも届く塔を作り上げるほどの魔法。

 エレナはそれにただただ感心するばかりでした。


『来たわね。さあ、こっちよ。中に入ってきて』


「!」


 そうしていると、再び頭の中に始まりの魔女の声が響きました。

 エレナは導かれるままに塔の入口に向かいました。

 入口の扉には不思議な幾何学模様の魔方陣が刻まれていました。


『さあ、そこに手を触れて、この塔の一番上に行きたいと念じなさい。

 あなたの魔力に魔方陣が反応して行きたい階まで運んでくれるわ。

 私は最上階にいるから』


『わかりました』


 エレナは言われた通りに扉に手を触れました。

 その扉からは今まで感じたことのない不思議な魔力の流れが感じられました。


「……ん」


 エレナがそこに魔力を通して最上階に行きたいと念じると、先ほど転移した時のような感覚に襲われました。


「……」


「ようこそ」


「……え?」


 そして、気が付くとエレナは広い部屋の入口に立っていました。

 周りを見渡すと、両側の壁には天井まで続く本棚にびっしりと本が納められていて、その手前には4人の魔女が2人ずつ左右に立っていました。

 なぜだか、4人ともひどく驚いた顔をしているようでした。


「はじめましてね、若い若い魔女。

 私が始まりの魔女です」


「……え?」


 そして、正面の大きな机にはエレナよりも少しだけ若く見える可愛らしい少女が椅子に腰掛けていました。

 その少女の姿を見て、エレナは驚きます。


 腰まである真っ白な長いサラサラの髪。

 透き通った綺麗な夕日色の瞳。


 始まりの魔女は、エレナとそっくりだったのです。


「……な、なんで」


 驚くエレナに始まりの魔女はふふふと口元を抑えて笑います。

 その上品な仕草は見た目にそぐわず、違和感から妙な色気を感じさせました。


「驚くのも分かるけど、まずはご挨拶をしましょう?」


「あ、」


 たしなめるように言われ、エレナは慌てて帽子を外し、胸に抱えました。


「申し遅れました。魔女のエレナと申します」


 エレナは深々と頭を下げます。

 名前を名乗る挨拶は敵意がないことを現す魔女の礼儀。

 さらには象徴でもある帽子を外す行為は最敬礼に相当するもの。

 すべての魔女の始祖である彼女に対してエレナがそれを行うのは当然だったのです。


「……そう。やっぱりエレナなのね」


「……え?」


 エレナが顔を上げると、始まりの魔女は少しだけ悲しいような、でも嬉しいような、何とも言えない表情をしていました。

 エレナが他の魔女を見ると、他の魔女もやはり同じような表情をしていました。


「……エレナ、こっちへ来て」


「え? あ、はい」


 立ち上がる始まりの魔女に(いざな)われて、エレナは彼女の横に立ちます。

 そして、始まりの魔女がパチン!と指を弾くと、部屋を囲う四方の壁も天井も、一瞬で透明なガラスへと変わりました。両側の壁に設置されていた本棚も本も、入口も、いつの間にかなくなっていました。


「す、すごい……」


 エレナは詠唱も媒体もなく発動された大きな魔法に驚きを隠せません。


 ガラスの向こうには薄く雲が張り、その向こうにはこの国の全景が見てとれました。


「この国は私が作ったの。人と魔女が手を取り合い、平和に暮らしていける国。

 人々は作物を作り、魔女は魔法でそれらを助ける。そうして私たちはこれまでずっと一緒に生きてきたの。

 エレナ。あなたはこの国をどう思う?」


「……すごいです。人と魔女がこんな風にともに生きられるなんて、まるで夢みたい」


 始まりの魔女に感想を問われ、エレナは自分が思っていることを正直に答えました。


「……そうね。もう、そんなふうに思われるぐらい珍しい場所になってしまったのよね」


「……あ」


 悲しそうな顔をする始まりの魔女の表情に、エレナも顔を曇らせます。

 ちょっと前まではこの国と同じように世界中で魔女と人とが手を取り合って生きていました。

 魔女は魔法で人を助け、人はそれに感謝して魔女は生きる。

 そんな関係が当たり前でした。


 ですが、今はもうその当たり前はこの閉じられた世界の中にしかないのかもしれません。


「……ここを出ていった子たちは、どれだけの子が生き残ってるんでしょうね」


「……」


 始まりの魔女はすべての魔女の母。

 愛しき我が子が次々と消えていく現状。

 そんな悲痛さえ通り越したような微笑みに、エレナは言葉をかけることが出来ませんでした。


「……!」


 始まりの魔女はうつむくエレナの頭にぽんと手を置きました。

 自分よりも背の高いエレナの頭に少し背伸びをして手をのせる始まりの魔女。

 そして、その手をゆっくりと動かしてエレナの頭をなでなでと撫でました。


「でも、今日は末っ子であるあなたが帰ってきてくれて嬉しいわ。来てくれてありがとね、エレナ」


「……っ」


 その優しさ。その温かさに、エレナは涙が出そうになりました。

 それはずいぶん久しぶりに感じた母の温もりでした。

 自分より小さいはずの体からは、自分よりも成熟した優しさが感じられ、エレナはそのまま頭を撫でられるのでした。





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― 新着の感想 ―
[良い点] なんか……。 エレナちゃん、可憐っす~♪
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