2 ホーリン・ホーク様へ 在りし日の Porcorosso にての一コマ
楽しかったあの頃を思い出す1枚。
2021年4月25日ですから、「なろう」を始めてまだ10カ月目。
このころはまだ評価だとかブクマ数だとか、もちろん誰がどこでランキング入りしただとか(笑)、そんなものは全く私には関係のない世界でして、5、6人の親しいユーザー様たちと作品を読み合ったり、感想をやり取りしたり、趣味の活動報告、コメント等で盛り上がったりして、なろうの片隅でスローライフというか、まったり過ごしていました。
一人ひとりとの交流が深かったですね。皆さん博識で話も濃くて。とくに親しくやり取りをしていた方が、このファンアート(FA)を差し上げた作家様、私が〝盟友〟とお呼びしているホーリン・ホーク様でした。
ユーザー名:ホーリン・ホーク様
(アカウント:https://mypage.syosetu.com/1491337/)
このイラストは、1956~61年頃のアメリカをモチーフとした架空世界〝希望と夢の国〟エルドランドを舞台にしたホーリン様の作品、
作品タイトル『FREEDOM』(全81回)
(https://ncode.syosetu.com/n1155gn/)
の一幕を描いております。
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原作でいうと『24.Porcorossoにて』の一コマです。イラストのテーマとして、私からホーリン様への感謝とおもてなしの意味を込めました。そして本編では居合わせなかった少女クリシアを中央に描きました。
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ホーリン様も絵を描く方で、あとで知ってびっくりしたのですが、実はこのとき、お互いに何も知らせず、双方でFAを描き合っていました。ホーリン様のFAが私に届いたのが少し早かったです。
このとき頂いたイラストは当アカウントの連載『戴きもの美術館』の2番目に掲載させていただいております。ぜひご覧ください。
2.ホーリン・ホーク様より〝ドリュー・ストルーザン〟風集合絵
『戴きもの美術館』(https://ncode.syosetu.com/n7020hg/2/)
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当イラストの食卓に並んでいる料理の解説をば致しましょう。
・ピッツァは3種類(上からジェノベーゼ、マルゲリータ、ペパロニと黒オリーブ)
・シーザーサラダと、トマトとモッツァレラのカプレーゼ。
・鴨のロースのプロシュートとモルタデラ。
・パスタはムール貝のペスカトーレ。
手前左の青年の、ビールがこぼれそうなのはご愛敬で。勢いで絵を描くタイプなので、細部は色々とご容赦くださいませ。壁に掛かっている絵画については、拙作とのコラボにしてしまいました。
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ちなみに私がなぜ、ホーリン・ホークさまを〝盟友〟と呼ぶのかについては理由があります。人生のしんどさや悲しみを笑い飛ばそうとする姿勢。カーペ・ディエム「今この瞬間を楽しめ」という言葉をモットーとしている点でしょうか。
ホーリンさんが書かれる物語の主人公は、基本的に社会の片隅に追いやられたアウトサイダーです。彼らが理不尽な現実社会にもがき、戦う姿にとても共感したからでした。
少しばかり自分語りになってしまうのですが、中学生になると、私は学校に馴染めなくなりました。小学生のころは皆とそれなりに仲良くやれていたのですが、クラスの話題の中心が、当時流行っていたテレビドラマやお笑い芸人やヒットチャート上位のJ-POPなどが主流になると、それらのものが好きではない、どちらかというと苦手な私は皆との会話についていけなくなりました。
無理をして苦手なテレビドラマを見たり、嫌いなお笑い芸人を面白いなんて言いたくない。好きでもない曲を聴きたくない。そんな私は、孤立の道を選びました。
休み時間になると、屋上に続く階段の踊り場で一人、音楽プレイヤーで、あまりメジャーではないV系バンドやロキノン系のインディーズ、あるいは古い洋楽を聴きながらマンガを描いていました。まあ、早い話が中二病です。
いろんな音楽を聴いていた中で、ホーリン・ホークさんが好きなブルース・スプリングスティーンやボブ・ディランなども聴いていたので、何だかあの頃の自分と再会したような気分になりました。
もちろん作品と作家とは別で、一緒にするのはナンセンスでしょう。
ただ、感想欄などでやりとりを重ねる中で、同じように〝悲しみを笑い飛ばす〟〝いまを大切に生きる〟この二つの価値観が、私たちはとても似ていたので、僭越ながら〝盟友〟と呼ばせていただいたのです。
事情により現在はなろうを休会中ですが、いまでも大切な創作仲間だと思っています。