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異世界三種の神器【異世界言語】編

とりあえず会話を書けるかということと、なろうにまつわる色んな話をしたかったということで書き始めてみました。

これを読んでそれぞれが思ったことを知りたいので感想・意見をドンドン書き込んで欲しいです。

「さて、光守(こうしゅ)(じん)くん。お主は死んでしもうた。ついては異世界に転生してもらう。」

「ちょっと待てや! いきなりなんなんだてめぇ!」

「我はサクシャ。世界を創造する存在……いわば神だ。転生する君にスキルを与えよう。」

「待て! いや待ってくれ!? 説明のペースが早すぎるぞ!? もっと、こう、なんで死んだのか説明したりとか、ホントに神なのか確かめるくだりとか、やることあるだろ!?」

「時間の無駄じゃ。どうせお主は転生などせん。この話はなろう系あるあるを会話形式で語りたいだけの物語未満じゃ。」

「メタいメタいメタい!!」

「というわけで初回である今回は異世界三種の神器……【異世界言語】【鑑定】【アイテムボックス】について。それをお主に渡して転生させる……というてい(・・)で話していこうか。」

「やってられるかぁー!」





「さて、お主にこの三種の神器を渡すわけじゃが。」

「ちょっと待て。そもそも三種の神器がこの3つって決まってんのか?」

「いや、我が勝手に言っとる。」

「前提からしてダメじゃねえか。」

「だが、これ以外に三種の神器に数えられそうなものがあるか?」

「え? 他にって言うと魔法系とか……いやでもその世界特有の技術だったりして、与えられるスキルとしてはむしろマイナーよりか……? あ、そうだ! 経験値増加系のスキルはどうだ!? これはよく見かけるだろ。」

「ふむ、確かに獲得経験値増加、あるいは必要経験値減少のスキルは多いの。」

「だろ!? 【異世界言語】抜いてこっち入れるべきでは?」

「まあ、そうかもしれん。じゃが、今回はカウントせん。」

「なんでよ。」

「単純な理由じゃ。……語れることが少ない。」

「おい。」

「正直、経験値関係はあるだけで強さの証明になる、というだけで話の展開を左右することは少なくての。まあもし機会があらば『レベルのある世界』編で細かく語っていこうと思うが……。」

「じゃあこの話はここまでにして、【異世界言語】について語り始めるか。つっても、このスキルもそこまで語ることはないんじゃねえか?」

「そんなことはない。意外と深掘りできる要素のある面白いスキルなのじゃよ。」

「ホントかぁ? 俺の印象だと適当にぽいっと渡されて、その後一切話題に出ない感じなんだが。」

「まあ、そもそもが『世界が違ったら当然言語も違うのに、普通に言葉が通じないと物語が進まないじゃん』という異世界ファンタジーの問題点を強引に解決させるための書き手の怠慢じゃからな。」

「まあ、読み手としても『異世界行った! 言葉通じねえ! 言葉勉強しなきゃ!』みたいな下り見せられても面白くはないからな。」

「物語の円滑な進行のために無くてはならんスキルじゃが、意外と多くの派生がある。大きく分けて3つかの。

 1つ目が日本語を喋ってる或いは書いているつもりが相手には知っている言語で聞こえるというもの。

 2つ目が話す場合は1と同じじゃが書く場合は日本語しか書けないというもの。要するに喋れるが書けんということじゃ。

 3つ目がそもそもの言語をマスターするもの。」

「ああ、なるほど? いや、1と2はともかく3はなにか違うのか?」

「違うといえば違う。前者は主人公の思考があくまでも日本語に準じる。一方で後者は完全に異世界対応になるわけじゃ。」

「よくわかんねーな。なにか違うんだよ。」

「例えば、河童の川流れという慣用句について考えよ。1、2の場合はこの言葉を発しても相手には『ワイバーンが空から落ちる』のように聞こえるというわけだ。逆に3の場合は『河童? なにそれ?』となるはずなのじゃ。河童という単語がそのまま伝わるはずじゃからな。」

「おお、なるほど。」

「異世界らしい慣用句を使いたければ3のパターンを使うほうが良いというわけじゃな。

 ……まあ、結局書き手の一存で通じるか通じないか決まるんじゃが。」

「結局な。あ、そういえば言語スキルって場合によってはチート扱いされるよな。たまーに見るような気がする。」

「考えてもみよ。お主も英語の勉強には苦労したじゃろ?」

「そりゃまあな。」

「我は神ゆえそこらの感覚は分からない(という設定な)のじゃが、言語チートと呼ばれるジャンルでは英語のみならずドイツ語フランス語中国語、果ては古文漢文、世界で数人しか使えない言語、あるいはすでに滅んだ言語、行くとこまで行けば個人が作った厨ニ言語まで一瞬でマスターしたも同然ということなのじゃから、そりゃあ、まあ、チートじゃよなぁ。」

「これはまごうこと無きチートだわ。の割にはあまり見んけどなぁ。」

「簡単じゃ。そもそも書き手読み手の想定している世界に、言語が一種類しかない場合が大半じゃから。」

「独断と偏見に満ちた考え方だな、オイ。」

「現実世界を見ればちょっと国境を超えれば使われてる言葉が違うというのは当然じゃが、物語ではいくつも違う国が出てくるのに全部まとめて共通語というのはよくある話じゃよ。」

「まあ、そうかもしんねえけどよ。」

「むしろ、ちょっとした言語の差を種族固有のものにしたり、関西弁に翻訳されるなどして、個性を出すのに使われることすらあるな。」

「ああー! あるある! 結構見るわそのパターン!」




「で、結局【異世界言語】ってスキルについてどう思ってんのよ。」

「今回のまとめ、ということじゃな。」

「……せっかく会話形式でやってるんだから、こういうところで茶々いれんなや。」

「いやいや、こういう茶番を挟まんと読んでくれる者がおらんじゃろ?」

「まあいい。今回の総括だ。」

「まあ語り足りない部分はあるが、これ以上は我の体力が保たんのでの。」

「体力とか使ってるんだ。」

「このように会話するだけで体力を使うわ。具体的には2500字文章に起こす程の力をな。ので、チャッチャッと話を進めるぞ。」

「お、おう。」

「今回話題に上げた【異世界言語】であるが異世界転移の作品においては必須の項目であるが、それ以外では必要ないという稀有な存在ゆえランクはつけないものとする。」

「ランクなんてあるんだ。」

「今に考えたんじゃがな。」

「おい。」

「とはいえ、その有能さは三種の神器にカウントしても良いほどに素晴らしい。話の導入に使うもよし、主人公のチートに活かすもよし、はたまた個性の発露として使うもよし。それでいてデメリットは極小と言える。」

「話の導入って?」

「突如流れ着いた異国の少女。意思疎通すら困難な中、主人公だけはその言葉を理解できるーーというのは面白そうじゃろ?」

「読みたいか読みたくないかで言えば、微妙? そこまで面白くなりそうではないかなって。」

「ま、まあ、それを面白く仕上げるのが書き手の仕事というわけじゃよ。」

「ふーん。」

「興味なさそうじゃな、こいつ……。

 最後に言いたいのは、【異世界言語】にはここで話したような活用法だけでなく、これ以外にもいくらでも話の転がしようがあるということじゃ。とりあえず付けとくか位の感覚では勿体ないと思うのじゃよ。各々の面白い使い方、表現の仕方を我は期待しておる。」

「ではまた。」



「次回は異世界三種の神器【鑑定】編じゃよ。」

「こっちは俺たちが話すのか。」

「前書きは我一人だったので真面目にやったがの。」

「こんな小説もどき、人目に触れるのかね。」

「もとより我の自己満足じゃし。」


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