1話『始まり』
あけましておめでとうございます!本編始動です!
ある日の昼下がりの時間に、とある会議室では秘密裏に会議が行われていた。
一人の男が手をテーブルの上で組んで話し始める。
「さて、今回のプロジェクトの進み具合はどのような感じなのでしょうか?」
そうすると一人の女が手を挙げて発言する。
「着々と進んでいます。この資料をご覧ください」
そい言って女はとある資料を会議に参加している全員に配布する。
「これはっ」
と一人のさっき話していた男とは違う男が声を発する。
女は答える。
「これは、とある人達のプロフィールです。このプロジェクトが始動した初期のころから調べられてきました」
女は続ける。
「私たちは長年これからの未来で活躍していく子供たちの育成を考えてきました。そのためにこのプロジェクトが立てられて今年でちょうど10年を迎えます」
そこにいた人たちはみんな息を呑む。
最初に話し始めた男がまた話始める。
「皆も理解できただろうか。そう、今年の春から本格的にこのプロジェクトを導入することが上の会議で決まった」
そう男が言った途端に会議室がざわつく。
そしてさっきとは違う女が手を挙げて質問する。
「どこから導入することになったのですか?このプロジェクトはまだ未完成なはずです」
男は少し間を開けてから話し出す。
「今年から新設された『月都学園』だ。...そうですよね、有留兎さん?」
今まで黙って会議を見ていた一人の若い女が口を開く。
「ええ、そうさせていただく予定ですよ。そのために集めたのですから」
そう言った彼女は資料をちらりと見ながら答える。
配られている資料に乗っているのは32人のまだ小さい子供の写真と一人一人のプロフィールだ。
その頃、とあるビルの屋上では一人の少女が立っていた。
彼女は誰に向かって話すでもなくただの独り言のようにつぶやく。
「またやり直しね」
彼女の髪の毛が風になびいている。
空を見上げた彼女は心なしか笑っているように見えた。
彼女はゆっくりと屋上からの階段を降りていく。
彼女が去っていった場所にはもう一つの影が残る。
「ふふっ、楽しみだね」
その影はそう言うと一瞬で姿を消した。
私たちが今住む世界は本当に自分たち『』がいた世界なのだろうか。
もし、自分たち『』がいた世界とこの世界が異なっているとしたら、なぜ他の人はこの世界を疑問に思わないのだろうか。
今年の一年間はsideストーリーのほうを更新していく予定ですのでおおよそ次の投稿は2023年になります。sideストーリーや他の番外編を見ていただけると嬉しいです。sideストーリーの投稿は明日の20時にする予定です。




