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僕と10人の天使たち  作者: タニシ
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僕の青春1ページ

「ケンジは何部にするんだ」


眠く虚ろな目をしている僕にユウタが言った


「バスケ部かなぁ」


ため息を吐くように呟いた僕は

部活動紹介のパンフレットを開いた


ここ北勢学園は都内有数のバスケ強豪高校だ。

ここの学校の土地は広く体育館が3つもある


「お前バスケ下手だろ」


そう言ってきたユウタは昔からバスケが上手く

僕にバスケを教えてくれた幼馴染だ


「うるさいなぁ別に良いだろ」


僕はもともと背が低くこの学校で

輝やくことはないと知っていた。

高校に入学して約二週間みんな入る部活を

決めている中、僕だけが迷っていた。


「だってお前は…」


放課後のチャイムが鳴った。


「じゃあまた明日」


僕は突き放すように言ってその場を立ち去った。

帰り道なんとなく人が少ない裏正門から

帰ることにした僕は古い体育館を通り過ぎた。

するとバスケをしている音に気づいた。


なんとなく扉の隙間に目をやると

そこには体育館に一人でシュートを打ち込む

凛とした女性が立っていた。

僕はその女性に目を奪われ

まるで時が止まったかのようなゆっくりとした

時間の流れを感じていた。

すると後ろから


「何見てんのこの変態!」


僕は襟首を掴まれそのまま体育館に投げ入れられた。

僕の目の前には180はある大きな女が立っていた。


「ち、ち、違うんです!」


僕は咄嗟に言い訳を考えたが思いつかった。

入学早々やってしまったと後悔していると、


「良いの、私が呼んだの」


後ろから優しい声が飛んできた。

僕が振り向くとそこにはさっきまで

シュートを打ち込んでいた綺麗な女性が立っていた。


「大丈夫?」


手を差し伸ばされた僕にとってその女性は

まるで天使に見えた。


「マユミ先輩なんなんすか、そいつ」


不機嫌そうに女が言う


「カナ、この子は私の中学の後輩よ」


僕は驚きを隠せなかった。

このマユミさんが俺と同じ中学なのか?

けれど僕には見覚えが無かった


するとほかの部員たちも集まってきた

このままだとやばいと思った僕は

どうすればいいか考えるが思いつかない

するとマユミさんが


「今日から女子バスケ部のマネージャーに

なってくれるケンジ君です!」


周りの空気が凍りついた


こうして僕の【青春】が始まった







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