第四章 南の美魔女と魔法の修行
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「ヴィオ、貴方、また凄いモノが増えたわねぇ」
その日の修行を終え、いつもの様に昼食を取ろうとテーブルに向かい合わせに座ったソフィアが、私を見て悪戯っ子みたいに笑った。
「あ・・・うん。分かるんですね」
アハハと浮かべた愛想笑い。
修行中もソフィアは何か言いたげな視線を何度も私に向けてたもんなぁ。
まぁ、ちょうど話も聞きたかったし、都合がいいや。
「今度は何を使役したの?」
前菜のマリネを口に放り込んだ後、そう問いかけてきた。
「炎の精霊王、イフリート」
「フフフ、また大物ねぇ。貴方の魔力はよほど美味しいのね」
「それ、2人にも言われるんです。美味しい魔力ってなんですか」
そもそも、魔力に美味しいとか不味いとかあるんですか。
「純粋な汚れのない魂が持つ魔力は精霊や妖精にとって美味しいらしいのよね」
「私、そんな純粋でもないですよ。どちらかと言えば欲望に忠実な方ですし」
結構、打算と欲にまみれてるので、清廉潔白ではない。
「フフフ、自分でそれを言うのね。ヴィオは異世界から来た珍しい魔力持ちだし、精霊達が気に入るのかも知れないわね」
「そんなありがた迷惑な。シルフィーとイフリートとの契約は騙し討ちみたいなもんなんですよ」
本当困る、と溜め息をついた私をソフィアは物珍しそうな目をして見つめる。
「精霊王2体を使役出来たのに、そんな風に嫌がるのはヴィオぐらいだわ。本当、面白い子」
ゆるりと上げた口元が、今日も色っぽいよ、ソフィア。
「だって精霊王だなんて大それた存在と契約してるだなんてバレたら厄介事に巻き込まれそうで、嫌です」
王宮とか、神殿とか、厄介そうじゃん。
「確かに大いなる力を持つ精霊王を2体も使役してる人間が居るとなれば、良からぬ事を企む連中も出てきそうよねぇ」
「ですよね・・・」
隠そう、うん、それがいいわ。
この世界に来てからというもの、平々凡々と過ごしてるのに、それを乱されるなんてごめんだよ。
「ヴィオ、この先、貴方にとって悪になる存在が必ず近づいてくるわ。それは避けようと思っても避けられない」
「なっ・・・」
なんですか、その予言めいた言葉。
ギョッとソフィアの顔を見た。
「人は優しいだけの存在じゃないって事よ。だから、それをよく覚えておきなさい。火の精霊王と風の精霊王は必ず貴方の助けになるわ」
精霊王達が助けになる・・・契約出来た事はある意味ラッキーだったんだろうか。




