第四章 南の美魔女と魔法の修行
評価、ブックマークありがとうございます。
見る度にやる気を上昇するので、執筆が捗っていきます(≧▽≦)
晩御飯を作るぞーっと意気込んで、釜戸に火を付ける。
薪を突っ込んで、魔法で着火出来るって、本当便利だよ。
火が起これば、魔法で火加減も調節できちゃうしね。
だから、釜戸が初体験の私でも気軽に使えるのだ。
魔法の世界、バンザーイ!
鼻歌交じりに食材を切っていく。
本日の晩御飯は、ジェイさんがギルドの仕事のついでに森で見つけてきた茸のスープと、猪もどきの唐揚げだよ。
猪もどきは野獣の一種らしい。
身が締まって脂が乗ってて、美味しくいただける食材である。
この国では割とポピュラーに食べられてる野獣だ。
「美味しくなーれ、フフフフーン」
調理台の前に置いた足場でステップを踏みながら感じた違和感。
あれ? ちょっと目線が変わってきたかな。
もしかしたら、私、成長してるのかも。
そう言えば服も少しだけ窮屈になった気がするし。
成長してたら嬉しいな。
23歳の私からすると、10歳児の体は結構使いづらい。
『なぁなぁ』
なにか聞こえた。
「ん?」
辺りを見回しても台所には私しか居ない。
『こっちこっち。釜戸の方だよ』
今度ははっきりとした言葉が聞こえ、慌てて釜戸に目を向けた。
でも、そこには鍋の中でグツグツ煮えるスープだけ。
「物凄く大きな空耳?」
『そんな訳ないだろ。下だよ下』
そう言われ、薪のくべてあるあたりを見れば赤い炎がチラチラ揺れていた。
何にもない・・・違う、何かいるよ。
周囲の炎とは、違う形をした炎が1つあった。
意思を持った様に動くそれを凝視する。
『やーっと俺っちを見つけたな』
炎が喋った。
しかも、よく見ると目と口があってうるるくんの炎版みたいな感じた。
うるるくんはほら、クーラーの宣伝とかでたまに出てくるやつね。
「精霊? 妖精?」
『あーまぁ、そんな所だ』
おい、曖昧だな。
「何してるの、そこで」
『火遊び』
「あっそ」
面白くない冗談なので軽く流した。
『なぁなぁ、俺はイフリート。お前はなんて名前だ?』
気安いなこの炎。
「ヴィオだけど」
『そっか、ヴィオな。俺の事はイフリートって呼んでいいぜ。呼んでみな』
偉そうだけど悪い奴でも無さそうだ。
「イフリート?」
何の疑問も持たずにそう呼んだ瞬間、私の視界は赤い光に包まれた。
そして思った。
あー、これ、前にもあったよなーって。
嫌な予感をひしひしと感じた。




