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番召喚、ぶらり途中下車  作者:


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第三章 異世界珍道中

評価、ブックマークありがとうございます。

これにて、第三章は完結です。

ヴィオは次は何を巻き起こすのでしょうか。

「ヴィオ、怖かったか?」

ジェイさんは私を抱き上げ、目線を合わせそう言う。

190センチぐらいあるジェイさんに抱き上げられると、私の視界はかなり高くなる。

「ジェイさんが切られちゃうかもと思ったら怖くなって」

次から次へと流れ落ちる涙。

23歳でこんなに号泣するなんて、今の今まで思わなかったよ。

「心配してくれたのか? ありがとう。もう大丈夫だ」

「うん、うん」

何度も頷いてジェイさんの瞳を見つめ返す。

この人が居なくなるのが嫌だ。

理由は分からないけれど、どうしても嫌なんだ。

返り血のついた頬を服の袖で拭ってあげる。

綺麗な顔が台無しじゃないか。


「ヴィオ、あの風は君の仕業か?」

私にだけ聞こえる様に耳元で囁くジェイさん。

「ううん、私は頼んでない。シルフィーが独断でやったんだよ」

首を左右に振って無実を訴える。

私、シルフィーに頼んでないもん。

「風の精霊王か」

ウム、と口元を引き締め思案顔になったジェイさん。

『そうだ。我だ』

シルフィーがそう答えながら突然私達の側に浮遊した。

えっ? 出て来ちゃう感じですか?

皆にバレたらどうしてくれるんだ。

「シルフィー、出てきちゃ不味いって」

『心配ない。我の姿は相当な魔力持ちにしか見えぬし、声はヴィオとその男にしか聞こえぬ』

なんて便利なシステムですか。

まぁ、それならいいんだけどさ。


「風の精霊王よ。契約者の命令もなく動いた理由はいかに?」

ジェイさんの低い声に、シルフィーは失笑するとこう答えた。

『我ら精霊王は自由。自らの意思のままに動ける。今回は我が愛し子の憂いを取り除いただけの事よ。おぬしが至らぬが故の事だろう』

「・・・」

自信たっぷりに言い切ったシルフィーに、ジェイさんは絶句し動きを止めた。 

シルフィー、その風格は流石精霊王って感じするけど、ジェイさんにダメージ与えないで。

本当、自由人と言うか、偉そうと言うか。

まぁ、今回は助かったから良しとするけど。

ジェイさん、落ち込んじゃったじゃないか、どうしてくれるんだ。

シルフィーのおかげで、涙は止まったけど、もう少し対応の仕方があったんじゃないかと思ったのは仕方ないだろう。 



呆然としていたサムさんを正気に戻し、落ち込み継続中のジェイさんは気力を振り絞って、生き残った野盗を縛りあげ、近くの木に括り付けた。

街に到着後、レプリコートの騎士団に通報し、彼らを連行してもらうことにした。

連れてくわけにも行かないもんね。

そして、再び馬車に乗り込み私達は2時間掛け目的地、レプリコートに到着を果たしたのだった。

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