黎明の子守唄(ベルスーズ)
石造りの壁に反響する靴音。月夜を急ぐ少女は息も荒く、ただ一つの場所を目指す。
胸元で光る金色の懐中時計。留め具は外れ、かちゃかちゃと蓋の下で音を鳴らす.
漆黒の秒針はゆっくりと、しかし確実に時を刻んでいく。
あと、少しで、『鏡』に!
取っ手に指先が触れる寸前、時針の針が今日二度目の『Ⅻ』を指す。
その時、少女は——
胸元で光る金色の懐中時計。留め具は外れ、かちゃかちゃと蓋の下で音を鳴らす.
漆黒の秒針はゆっくりと、しかし確実に時を刻んでいく。
あと、少しで、『鏡』に!
取っ手に指先が触れる寸前、時針の針が今日二度目の『Ⅻ』を指す。
その時、少女は——
序章『この街に生まれて、この街で生きる。』
序章『この街に生まれて、この街で生きる。』
2017/07/16 23:16
(改)
第一章『古城街グラオブルグにて』
第一章『古城街グラオブルグにて』
2017/07/24 23:18
(改)