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夢の幕開け

睡眠欲

夜、布団をかぶったとき。悲しみにふけて泣き明かしたとき。疲れがたまって意識が限界の時。

誰でも眠いと感じたことはあるだろう。

幼い時テレビで見た恐怖映像やお化けの絵本が脳裏に焼きついて怖い夢を見た経験をしたことがある人も多いと思う。

この物語はそんな睡眠と夢のお話。


冬の寒さが厳しい朝、僕は公園にいた

冷気を帯びた鉄棒。凍りついた水たまり。朝霜のはった砂場。

一人の少女と出会った

彼女はフェンスをはさんで道路に佇んでいた

こちらをじっと見つめて動かない

「そんなところにいると危ないよ!」

呼びかけた僕の声は彼女には届いていないのか彼女はキョトンとした顔でその場を動かない

僕は立ち上がって彼女の佇む道路に向かって歩き出す

やがて少女の背後に小さく車が見えた

「危ないよ!!」

僕は走り出す

一生懸命で一心不乱で・・・自分がこんなに速く走れたなんて知らなかった

少女にたどり着いた、少女を突き飛ばした。

よかった・・・助けれた・・・!

僕は車の進むであろう死の軌道にたっていたことに気づかなかった

轢かれる・・・死を決意した瞬間に世界がゆっくり流れ始めた

自分が突き飛ばして倒れていく少女をじっと見て車の警告音クラクションをスローで聞いて。

倒れていく少女は死にゆく少年を見てにっこりと笑って

「次の夢で逢いましょう・・・」

僕は死んだ。

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