プロローグ
現代~異世界
「・・・・・は?」
「・・・・・は?」
俺はファンタジー小説が好きだ。
特に一般的主人公が異世界へ行き色々なチート能力を手に入れ、その力で世界を変えていくとかニートの主人公が転生して美少年になりハーレムを築くなど普通では絶対にあり得ないことを俺は好んだ。
そんな俺[騎士宮 深夜26歳 フリーター]は今日もアルバイトがない休日の暇潰しにケータイ小説を見ていた。
「ホント、こういう物語って飽きないな。」
昼食を食べ、そのまま横になった状態で携帯を見ていた俺はそんなことを呟く。
そんな俺はいつも小説を見ると考えることがある。
自分がもし、こういうファンタジーに巻き込まれた時に何をするのか?
勇者なって世界を救う?逆に悪の限りをつくし魔王と呼ばれるか?
そんなことはしたいとは思わないし、なりたいとも思わない。
俺みたいな一般人はなれたとしても門の兵士とか魔王につかえる幹部の部下とか・・・
そういったのが俺にはお似合いだ。
「ちょっと腹減ったし、買い物行ってくるかな」
時計を見てみると夕方の5時を過ぎていたことに気づく。
腹の虫もなり出したのもあり気だるそうに起き上がり買い物しにスーパーへと向かう
春も近づいていることもあり日がくれても寒くなくなってきた。
今日は和食にしようか、卵も残っていたからオムライスもいいなと考えていると・・・・
「ん?」
誰か女性の声が聞こえたような気がしたんだが?
しかし今、俺のいるところは住宅街の真ん中で俺以外の人は見る限り居なかった
「気のせい・・か?」
周りを確認して足を踏み出したその時
パァァァァァ!!
「はぁ!?」
いきなり足下に拡がる謎の光る魔方陣
「おいおい!?」
どんどん発光は強くなり・・・・・俺の意識は白に染まった・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一分たったのか一時間たったのかわからない
意識を覚醒したのは見知らぬ声だった
「・・・・った・・こ・・・し・・・」
(誰だ?・・・声が聞こえる?)
眩んだ目を無理矢理ならしながら目の前にある景色を見てみる
「・・・・・は?」
「・・・・・は?」
目の前に見えたのは美しいブルーの瞳をした銀髪の女性
そしてその後ろに広がる石で造られたと思われる薄暗い遺跡みたいな所だった
異世界へ飛ばされた騎士宮 深夜。
戸惑う彼に告げられる事実
彼はこれからどうなるのか?
次回
〔異世界~アースバース~〕