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君と僕の森  作者: centipede
1/1

出会い

これを読んで感動してもらえると光栄です。

俺はチャイムと同時に自分の席についた、春休みが終わり、また学校が始まるとなるとテンションが落ちた。


「おーい!紅葉!!」


休み時間、未来が俺のほうに向かって走ってきた

俺は少し相手のテンションにあわせ


「どうした未来、宿題なら見せないぞ」


「むっ!失礼だな、今日は俺ん家で誕生パーティーやるから来いよ」


「誰のだ??」


未来はにやけた


「そんなの、たらちゃんの誕生日に決まってるだろ!!!!」


「たらちゃん????お前、弟いたっけ?」


未来は俺を見下すようにしながら、俺に馬倒を浴びせてきた


「紅葉おまえさぁ、たらちゃん知らないで17年間何して生きてたの??」


「だから、たらちゃんて誰だよ!!」


未来はためいきをついた


「タランチュラだよ!!!ついでに、たらちゃんは俺の嫁だ!!」


未来はあいからわずバカだった・・・・・


「その誕生パーティー、俺行かなくちゃだめかな・・・」


「ああ強制参加だ!ついでに参加者はお前だけだ!!親友だろ!!」


とても面倒だった。でも断るともっと面倒になりそうなので行くことにした

約束は午後6時に未来の家


3時に学校が終わったので本屋にでもよって帰ろうと考えていると、ある植物をみつけた

その植物は家から生えいた


「なんだこの植物・・・・」


植物を知りつくしている俺にも、こんな植物は見たことがなかった。


「なんだ、この葉の形は見たことない・・・新種か???」


その家の表札には「神田」と、かいてあった

俺はこの植物について知りたくて、無意識に玄関の前にたっていた

俺はチャイムを鳴らした。しかしチャイムの音は風と共に消えていった

俺がもう一度チャイムを押すと、家の中から足音がきこえ、玄関が少し開いた

少し開いた玄関から高校生くらいの女の子がでてきた


「どなたですか・・・・・」


俺は少し逃げたくなったが勇気をふりしぼり


「この家の庭に生えている植物のことをききたいなーと思って・・・・・・・」


俺は少し語尾を濁してしまった

彼女は少し恥ずかしそうにしていた


「ど・・・どれでしょうか・・」


俺は植物の方を指差した。しかし彼女からは意外な言葉がかえってきた


「ス・・スミレです・・」


「スミレ???あれがスミレなのか???」


「はい・・・・・スミレです・・」


俺は彼女の植物知識はまちがっていると思った。


「スミレをどう育てたらあんなのになるんだ・・・?」


彼女はなにか言いたそうにもじもじしていた


「あの・・あっちの庭にも植物があるんですけど・・・その・・・見ますか・・・」


「ああ、見せてほしい」


彼女は俺を裏庭に案内してくれた

そこは少し狭かったが、いろんな植物が生えていた。

裏庭にはイスが3つ置いてあった


「座っていいですよ・・・・」


俺はイスに腰をかけた


「この植物たちは、お前が育てたのか・・?」


「はい・・私が育てると、全部違う植物みたいに育つんです・・・親には不気味だって言われちゃいました・・・・・」


彼女は少し寂しそうにしていた


「俺は不気味だとは思わないぞ、むしろ誇りに思うべきだと思う。」


「そう・・・ですか?・・少し照れます・・・」


ここで少し沈黙が続いた



「お前どこの高校??」


「私・・高校は行ってません・・・生まれた時から体が弱くて・・中学を卒業してからは家で暮らしています・・」


「寂しくは・・ないのか???」


「寂しいです・・とても寂しいです・・・でも、植物さん達がいるから大丈夫です・・・」


彼女の目はとても寂しそうだった


「明日も来て・・いいかな・・」


「え・・・はい・・いいですよ・」




家に帰る途中、名前を聞くことを忘れたと思った


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