7/15
第7話 ータケルー
1週間、彼女が現れなかった事を知った2人は、少しは悪く思ったのか、お昼に焼きそばパンとメロンパンを俺に奢ってきた。
「はい、タケル!コーヒー牛乳も追加であげるよ!」
「なんだよ、ミカ。また何か企んでんのかよ。」
「そんなんじゃないって〜!1週間も好きな人に会えないなんて、辛いじゃん?せめて、あんたの好きなものでもあげて、元気づけようと思ったんだよ。ね?悟くん。」
「あ、あぁ、そうだね。タケル、焼きそばパン好きだろ?メロンパンとコーヒーは、みかちゃんチョイス。」
「…まぁ、どれも好きだけど。」
「落ち込まないでよ〜!タケル!らしくないよ。」
「いや、でも、こんなタケルですら、落ち込ませるのが恋愛なんだよ。タケル、本当にその人に本気なんだね。からかって悪かったよ。ごめん。」
「ごめんね〜、タケル。でも、きっとさ、明日は会えるよ!たぶんさ、お子さんが熱出したとかで、保育園休んでるんだよ。」
「うん…。だといいけど…。」
無言でパンを頬張る。
顔を見合わせる悟とミカ。
想像以上に落ち込んでいる俺を見て、2人はそれ以上、何も言えない様子だった。




