第14話 ータケルー
悟と美怜の噂話が終息して数日後、3人は中庭のベンチで昼食を取っていた。
「あー、ほんと、タケルのお陰で助かったよ。」
「お前な、誰かれ構わず助けるその癖、やめろよ。」
「結局、美怜ちゃんも、悟くんに以前優しくしてもらった事がきっかけで、好きになってたって事でしょ?」
「僕は…、全然、記憶にないんだけど。そうみたい…。これからは、気をつけるよ…。」
「てか、何でそんなに他人に構うんだよ?」
「や、構ってるつもりはなくて。…本当に!!たぶん…、妹達の世話の延長で、困ってる人を見ると、つい、身体が勝手に…。」
「ま、それが悟くんのいい所ではあるんだけどね〜。別に、女子だけに優しい訳じゃないじゃん?困ってる人だったら、それこそ、おじいちゃん、おばあちゃんだって道で助けるもんね〜。」
「え?みかちゃん、何か見てたの?」
「前にね。横断歩道渡るのに手間取ってた年配の方にさ、手貸してたじゃん?」
「あぁ、あの時の…。」
「プッ。それは覚えてるんだ。アハハ。」
「もう、からかわないでよ。そうだね…、学校では…、特に女の子には気をつけるよ。」
「何かムカつくなー。そのモテ発言。きっと俺が同じ事しても、女子は告らないぞ。」
「アハハハハ。タケル、そんな事ないって言ってあげたいけど、そうかもー!!やだ、笑わかせないでよ〜!!」
「ははは。」




