第12話・第13話 ータケルー
一時間目が終わった休み時間、タケルは悟を理科室前に呼んだ。理科室は、教室から少し離れた所にあるから、誰かに話しを聞かれるリスクは少ない。
「なに?タケル。話って?」
「悟、何か、美怜とのやつ、すごい噂になってるぞ。大丈夫か?」
「え?昨日のアレ、見られてたの?」
「あぁ、サッカー部のヤツだとよ。俺は、部活後すぐ帰ってたから、知らなかったけど。で、どうなんだよ?」
「どうって…。いや、普通に断ったよ。」
「はぁ…。だよな。だと思った。」
「何だよ〜!てか、困ったな。そんな噂になってる?」
「噂なんてもんじゃねぇぞ。早めに誤魔化しとけよ。」
「まじか…。美玲ちゃんにも悪いしなぁ…。うわぁ…どうしようかな。」
「お前な…。」
◇◇◇
「あの2人、付き合ってなかったらしいぞ。」
青山にそう言うと、アイツは美怜を振るなんて信じられない、と言わんばかりの丸い目をした。
「マジ!?悟本人に聞いたの!?」
「ああ、さっきな。そもそも、告白でも何でもなかったらしい。」
「え!?じゃあ、なんであんな所に?」
「何か、先生に頼まれ事されてた美怜をたまたま手伝ってただけらしい。そのついでに、雑談してたって。」
「何だよ〜!告白じゃなかったのかよ!」
「だから、早めに言った奴らに取り消しとけよ。」
「わかったよ〜。あー、悟そういうとこあるもんな〜!くっそー、いいな〜!オレも美怜ちゃんに自然にお近づきになりて〜!」
「アホか。」




