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世界の管理者たちにために  作者: 弥生やこ
世界の管理者たちのために
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第四話

五十嵐家に泊まることになったアイリーン。明日が三連休になったことを思い出し、輝は二人に頼み事をした。

夜ご飯を食べるために百合の兄弟たちとアイリーンは客室で夜ご飯を食べることにした。客室は旅館のような作りで、お手伝いさんたちが次々と出来上がった料理を並べていっている。

お手伝いさん代表「今回はアイリーンさんが久しぶりにいらしていると伺いましたので昔、皆様が食べられた内容と同じ料理を出させてもらうことになりました。」

目の前にはアイリーンが最初にお泊まりした時と同じ内容の料理が並べられた。

お手伝いさん代表「それでは失礼します」

お手伝いさんたちはお辞儀をして、去った。

アイリーン「あの時と同じやつよく覚えてたね」

優しく笑いながらアイリーンの方に顔を向けて梨穂が話した。

梨穂「アイリーンが来たって、じじぃちゃに聞いて板前さんに昔作ったものと同じものを出せるか聞いたら、記録帳を見つけて同じものを作ってくれたの」

アイリーン(うるっと泣いた)「梨穂お姉ちゃんありがとう」

春「早食べよ〜」

秋「お腹すいた〜」

二人の弟たちは待ちきれない様子で梨穂に言った。

輝「そうだな、はいみなさん手を合わせて!」

輝は笑いながら少しドヤッとした顔でみんなにいただきますの挨拶を促した。

全員「いただきます」

全員は食事を始めた。輝は嫌いなにんじんが入ってることに気づいて、隣に座ってる百合のお茶碗ににんじんを入れた。

ヒョイ《ニンジンを置く音》

百合は無言で兄の皿ににんじんを戻した。それに気がついて、また百合ににんじんを押し付ける輝。二人の様子を冷たい目で見ている春はお茶碗を輝の前にだした。

春「僕にんじん好きだからいらないんなら頂戴」

春は両手でお茶碗を握って輝に言った。梨穂はその光景を見て

梨穂「春の方が兄いちゃんぽいね〜」

梨穂は春の頭を優しく撫でた、その光景を見た秋も嫌いなにんじんを春のお茶碗にこっそりと入れた。

梨穂「秋も好き嫌いしない、お兄ちゃんみたいになるはよ」

秋「はっ!」

秋は輝の方を向いて頷いた。

輝「えっ?俺どう見えてんの……」

輝は少しショックを受けた。

アイリーンは百合の後ろを歩いて、輝の皿に好物の肉団子を置いた。

アイリーン「はい」

輝「えっ くれるの?肉団子お前も好きだろ」

アイリーンは遠くを見るような目で輝に言った。

アイリーン「なんかすごく可哀想に見えたから」

輝はよりショックを受けた。

食べ進めるうちに輝が何かを思い出して、百合たちの方を向いた。

輝「そういえば、明日百合たちの高校創立記念日で休みになるんだったよな」

百合「そうだけど?」

百合は不思議そうに輝の方を向き、アイリーンは味噌汁を飲みながら、耳だけ傾けた。

輝「明日、俺渋谷で仕事があるんだけどアルバイトの子がインフルになっちゃて人手が足りないから二人手伝ってもらえないか?」

百合は真顔で

百合「ヤダ」

速攻断った。

断った百合の後ろから落ち込んだアイリーンが言った。

アイリーン「渋谷行ってみたい……」

百合はハッとして、アイリーンの方を向き

百合「二人で渋谷行こ!」

アイリーンは一気に明るくなり頷いた。その姿は遊びを待ち構えている犬のようだ。

アイリーン「うん!」

輝はなんとか二人を説得しようとする。両手を合わせて、頭を少し下げながら

輝「お願いします 簡単な仕事だから!」

お願いする輝の横から梨穂が提案をする。

梨穂「じゃー 仕事終わったら輝になんでも買ってもらうってゆうのはどう?」

五十嵐家ではお金の大切さ教えるためにお小遣いは必要最低限のお金しか渡さない決まりになっている。

ただし働いて得たお金は別となっている。

輝はそれしか無いと思い二人に仕事終わり、なんでも好きなことしていいと約束をした。

百合&アイリーン「やります!」

二人は素直に了承した。

秋「お土産買って来てー」

春「僕にも〜」

梨穂「ついでに私も」

百合「任せて!」

百合は姉たちの方を向き親指を立てながらドヤ顔で返事をした。アイリーンは早速渋谷の店を調べ始め、輝はスマホで今の口座残高を確認し始めながら、泣いた。

食事が終わり梨穂は春と秋を歯磨きに連れて行き、輝は風呂へ向かい百合とアイリーンは食後の運動に暗い庭園を散歩しに出た。


五十嵐家の家の構造は2階建ての大きな敷地を持つ屋敷で中庭や池や橋が何個かあり、主な家は口の形に何個も部屋がつながっており一階だけでも50部屋以上存在する。その上にも部屋が同じ数ある。更に木の根のように自宅の周りにも外へ出るための通路や蔵や畑や田んぼなどはなれもいくつか存在する。口の形の自宅の真ん中は京都のような建物が存在して、実際に使われている。五十嵐家は百合の自宅と会社が一体がした場所である。ただし家は家で会社は会社で完全別れているので、家と会社のプライベートは完全に別れている。


アイリーン「渋谷初めてだからワクワクする」

百合「人の圧がすごいから多分びっくりするよ」

二人は提灯を持って夜の庭を散歩している。暗く、一瞬肝試し感覚になったが渋谷の話ですぐ忘れた。

二人がしばらく歩いていると蔵が多くある場所へと着いた。

アイリーン「こうゆう感じの蔵って日本酒とかがたくさんあるイメージだけど、ここには何が入ってるの?」

アイリーンは百合に蔵のことを聞いた。

百合「小さい頃は蔵がなんなのかお互いわかんなかったよね〜多分ここは工具とかかな 木製のものを作るとこが近いから」

たわいもない話をしながら蔵が並んでる道を通っていると、一つだけほんのり灯りがついている蔵があった。二人は灯りがついている蔵の前に立って、蔵の扉をそっと開けた。蔵の中は大量の本があり多くの本が語学の本であり、山のように積み重なっている。

百合は灯りがある方へ心配そうに向かいその手をアイリーンが強く掴みながら着いて行った。

渋谷の話で二人は忘れていたが二人は小さい頃、夜に輝の部屋からDVDを勝手に持ち出したがその中に輝の大学の友達が貸した世界一怖いホラー映画が混ぜっており、二人は怖さのあまりしばらくの間夜トイレに行く時、梨穂や凛と一緒に行っていた。


二人はその映画に出てくる倉庫の映像と今の状況が似ていることに気づいた。ゆっくりと灯りがついている場所へ向かう。

アイリーン(涙目になりながら)「やっぱ戻ろうよ」

百合(涙目になりながら)「だめ 怖くて後ろ向けない」

アイリーン「・・・」

アイリーンは怖すぎて、百合の手を強く握っているが進むたびに怖さが増す分

百合「アイリーン?」

百合の手がアイリーンの握力で徐々に痛くなり始めた。

アイリーン(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い)

百合(怖い痛い怖い痛い怖い痛い怖い痛い怖い痛い)

二人が灯りの元へ行くと机へ向かう一人の男の人が座っていた。

百合「人間?」

アイリーン「だよね………」

その時、百合の足元にあった本の山が足にあたり崩れ落ちた。それと同時に男が音に気づいて二人の方を向いた。

百合&アイリーン「わあぁぁぁぁぁぁぁ」

二人の前には逆光で顔が影になり、ボサボサの髪に充血した目が二人を見てた。










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