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第二十話

幽霊が向かった国へ向かうため大阪の空港に着いたアイリーンたち。


飛行機が滑走路から離れるとアイリーンは窓に手を当てた。


まるで、誰かに手を振るように


雲の上に出ると星がよく見えた。都会では見れない神秘な光景だ。


《入国》


飛行機は無事に着陸し、入国することができた。老人から幽霊の写真がスマホに送られて来て二人は写真の男を探すことになった。


少数で行動することで、相手に気づかれないようにするためアイリーンと一彩は二人に一組で行動することになった。


空港の外のタクシー乗り場でタクシーに乗り、二人は従業員がとってくれたホテルに移動した。


タクシーには三十代くらいの男が乗っていて、ドアを閉めると同時に額に銃口が向いていた。


アイリーンは一瞬のことで銃を握っている手しか見ることができなかった。一彩も冷や汗をかき男を睨め付けている。帽子を目深に被っていて、顔は見えず、男はこちらを向かないで腕を伸ばして、銃をアイリーンに向けている。


??「ここで発砲したら目立つから別のところで殺

す」


男は私たちを撃ち殺す気でいた。


タクシーは暗い路地裏に停車した。人通りもなく車が長く放置されていても気づかれないところだ。ドアを開けるにも鍵は運転席からしか開けることはできない。


目が青く光、男の顔が見えた。アイリーンは驚いた、男はアイリーンが昔、通っていた空手教室のアイリーンの先生だった。


「先生!」


男も深く被った帽子の鍔を上にあげて、アイリーンの方を見た。


先生「アイリーン、なんでここにいるんだ?」


一彩「話す前にまず銃を下ろしたらどうですか」


先生「君は誰だ?」


「百合の家で一緒に育った、鎌倉一彩です」


先生「そうか」


先生は銃を一彩の方に向けて引き金を引いた。


アイリーンは咄嗟にタクシーの扉を蹴破り一彩の襟を掴み外に出た。


銃弾は一彩が座っていた位置のちょうど頭の真ん中の高さに打たれ、バッグドアガラスを貫通した。


アイリーンが先生をもう一度見ると別人のように見えた。


「一彩!走れ」


アイリーンは一彩と物陰に隠れた。一彩は打たれそうになり息が切れそうだ、一彩は息を整え、もう一度、タクシーの方を見た。見ると先生の姿がない


「一彩、顔出すと危ない」


一彩(暗いけど、車のライトでタクシーの周りが見える。・・・いない、どこに)


アイリーンもタクシーの方を見るとタクシーに不自然な跡があるのに気がついた。アイリーンはハッとして背後を見た。


何もないところからいきなり現れたようにアイリーンたちの背後にいた。


タクシーを飛び箱のジャンプ台のようにして、ビルのパイプを足場にしてアイリーンたちの背後をとったのだ。


先生は銃弾をアイリーンに向けて打った。


(あっ 死ぬっ)


そう思った瞬間、一彩が親指と人差し指を立てて、銃のような方にした。


銃弾が横から撃たれた雷で焦げて落ちた。


先生は一彩の方を向いて、銃を顔目掛けて投げつけた。銃が顔にあたり目を瞑った、その一瞬で先生は一彩の髪を鷲掴みにした。


先生「邪魔は良くないな」


アイリーンは低い姿勢で先生に近づき掴んでいる手を下に叩き落とした。

先生は後ろに飛びアイリーンたちから離れた。


先生「強くなったね、一年しか教えれなかったのに」


「先生がスパルタだったおかげですよ」

(今のかなり力入れたのに……)


一彩「助かったアイリーン、でも今は自分の身が大事だ。一旦ここから……」


一彩がそう言いながら顔を上げた。


しかし、アイリーンの様子がおかしい


「‥‥久しぶりの対戦相手だよ」


その顔は負けたくない勝ちたいとでも言いたげな顔だった。


一彩(一回だけ、梨穂さんが熱を出して代わりに百合たちと空手の大会を見に行ったことがあった。つまんなくて、寝ていたけど百合に起こされて、目を擦りながらアイリーンのいる方を見たら、いつもと違うように見えた、目が人を殺すかのようだった)

一彩「あれは、見間違いじゃなかった……」


アイリーンの目は瞬きを忘れるかのように相手に飛びかかった。


アイリーンはすかさず先生に拳を当てた。


先生「先生辞めた日から少し成長したと思うよ。でも、動きが読みやすいからなんか、工夫してみようって言ったよね」


先生はアイリーンの腕を片手で壁に投げつけた。


一彩はさっき投げられた銃を手に取り先生に向けた。


先生「ひ〜ひいろ?くん、それ実弾入ってるから当たったら痛いな〜外したら大変だよ〜」


一歩ずつ近づいてくる先生、一彩は思った。


一彩「本当に人か!?」


暗いからなのか、しゃがんでしまっているからなのか邪悪で怖かった。


しかし、目だけはずっと先生を睨みつけている。


アイリーンが手をつきながら立ち上がったがさっきみたいに腕を叩き落とす力ももうないし、体力も消費しすぎて、動くのもキツい。


周りを見ると上に工事用のクレーンが見えた。


ここに連れてこられた時、タクシーの車窓からここは廃墟があちらこちらにあることがわかった、いつ崩れてもおかしくない場所だ。


「一彩!おもいっきりやれ!」


アイリーンは大声で一彩に言った。


一彩はハッとして、体から大量の電気を出し、周りの建物を放電の高電圧と勢いで建物を崩した。


先生が放電に驚き、崩れてくる壁を避けるために一彩から離れた。


アイリーンは薄めで最小限の動きで崩れてくる建物を避けながら、一彩を掴んだが体力が尽きて、気絶してしまった。一彩はアイリーンを連れて、そこから離れた。


建物が崩れ終わり、土埃で周囲が見えなくなった。


アイリーンたちが見えなくなると先生が瓦礫の中から下敷きになった銃を取り出して、スーツの内側に入れた。


先生「驚いた、アイリーンたちも異能持ってんだ」





















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