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第十九話

京都の街へ行った三人はなぜか軽い観光をしてしまっている。


夕方になり、着物の店に戻ると老人が出口で杖をついて待っていた。


店の中に入るとレジの横にある部屋へ通された、ミシンやたくさんの布、マネキン、ハサミに物差しえんぴつや色ペンなどが机に置いてあった。

壁には着物のデザインや寸法が何枚も絵に描いて、貼り付けてあった。中には古い紙に書かれているものもたくさんあって、長年この仕事をして来ていることがわかった。


作業部屋を通り過ぎるとまた扉があり、室内には立派なソファーが置いてあった、老人はソファーに腰掛けた。じじちゃも老人の前のソファーに座わった、一彩は老人から見て左側に私は右側へじじちゃを挟む形で座った。


老人「()々(じ)、言われた通りに作りました」


奥から大きな布が目隠しをするように二つ、女性従業員たちによって運ばれた。


布が掛かっている高さ的にさっき見たマネキンと同じくらいの大きさだった。女性が布を捲るとそこには


立派なスーツが二着マネキンに着せられていた。


老人「社員として連れて行きますが本当にいいんですね」


じじちゃ「はい お願いします」


二人の会話が全くわからなかった。

この老人はただの着物の店の店主ではないのか一彩も思っただろう。


老人は私たちの方を見た。


老人「時々、話してないのか」


じじちゃ「今ここで話す予定でした」


二人の話ぶりからすると親しい中みたいだ。


じじちゃは重い口を開けた。


じじちゃ「お二人には幽霊を見つけていただきたいのです」


二人は驚いた。幽霊は百合の身に起きた元凶だ


老人「まず、この店がなんなのかを説明しよう。ここは世界の管理者を見つける組織だ」


アイリーン&一彩「?」


老人「世界の管理者とは文字どうり、世界を管理する組織、その組織に所属している人物を意味する」


一彩「それって、どう言う組織なんですか?」


一彩は老人に質問した。


じじちゃはソファーから立ち上がり、老人の隣にあるソファーを座って話し始めた。


じじちゃ「世界の管理者は異能力者の組織なのです、いつの時代から存在しているのかもわからず、たくさんの命を奪って来たと言われています」


二人は信じられない話を真剣に聞くしかなかった、なぜなら実際に二人には異能があって、百合は殺されかけている。信じない方がおかしいとも二人は感じている。


老人「百合さんが幽霊の異能で死にかけていると時々から電話をもらった時、百合さんの身の回りを数日前まで調べて、怪しい男が幽霊ではないかと浮かび上がった」


スーツを運んでいた女性がパソコンを机に置いた、パソコンの画面には銀髪の男が百合の手を掴んでいる映像が流れていた。


一彩「なぜ、この男性が幽霊だとわかるんですか」


老人「幽霊の見た目は銀髪で青い瞳なんだ、この男は見た目が完全に当てはまっている」


「見た目が偶然一緒だった他人の可能性もあるんじゃ」


女性が別の映像に切り替えた。


男は普通に空港内を歩き、空港内を移動しているように見える。その後もなんの異常もない映像が流れて、飛行機に乗り飛行機は飛んだ。


老人「見てほしいのはこの飛行機に乗るところだ」


映像を戻すと男が国際線に乗る映像が流れた。同じように特に目立った動きはない。


しかし・・・


一彩「今のところ、戻せませんか?」


女性が映像を戻した。


一彩「このカメラの映像、一瞬だけど映像がズレた、何かに干渉されて何かを隠すみたいな、目隠しのような役割をしています」


老人「すごいな君、()の人間が寝ずに画像解析したことを一瞬で見抜くなんて」


一彩「つまり……」


(改竄されてる)


老人「この男が映っている映像全てに同じような改竄の跡が見つかった、今まで尻尾を出さなかったが今回掴んだ尻尾を絶対に離してはいけない」


老人の目はさっきまでとは違い、威厳のある目になった。


幽霊は今、外国にいることがわかり、いる国もわかった。しかし、その国のどこにいるのかがわからなかった。


老人「こればっかりは現地に行かなければ、君たちは百合さんの近しい人たちだ、幽霊を見つけるのに否定はしないだろ」


二人は顔を見合わせた。


アイリーン&一彩「もちろん」


じじちゃ「私は五十嵐家の仕事が溜まっています、なので、ここでお二人とは別行動になります。アイリーンさんの学校には私どもが対応します。なので、安心して行って来てください」


「ありがとう」


二人は用意されたスーツを着た、サイズはぴったりで、動きやすかった、デザインも市販のものと違い、少しレトロ感があった」


二人は女性従業員から外国での行動方法を聞いた。


女性「(あっ)では必ず二人で行動してください。外国で一人になっては冷静な行動はできないので後、通訳のために部下を……」


一彩「大丈夫です、その国の言葉は覚えているので」


女性「しかし、日常会は程度では緊急時何があるかわからないので」


《一彩、外国語で話中・・・》


老人&女性従業員たち「・・・」


女性「完璧ですね……」


老人「すごいな」


語彙力が無くなってしまうほどに一彩は言語オタクだった。


アイリーンと一彩たちは幽霊がいる国へ向かうことになった。














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