第十五話
百合が倒れて病院に運ばれた。アイリーンが朝起きると百合の身に何かあったことがわかり、一彩がいる蔵に行った。一彩と話している途中で幽霊の話が出て来て非科学的と言ったらアイリーンの目が暗闇で光っていた。
一彩が蔵の扉を閉めると真っ暗なはずなのに物が鮮明に見えた。さっき二階に登った幅の狭い階段すらもはっきりと見えた、一彩から鏡を渡されると自分の目が青く光っていた。
アイリーン「えっ何これ?・・・夢!?」
アイリーンは目を擦ったり細めたり何度も光っている目を確認した。一彩が懐中電灯をつけて蔵の扉を開けるとさっきまで光っていた目は元に戻った。一彩は振り向き言った。
一彩「見た?自分の異能力」
アイリーンは焦りながら一彩の方を見た。しばらく沈黙が続くが一彩はゆっくりと歩きだし、椅子に腰掛けた。
一彩「暗かったのに目だけ光って見えたでしょ」
アイリーンは頷いた。
アイリーン「なんで目が光ってたのそれに物がよく見えた」
一彩は躊躇いながらも言った。
一彩「この世界には不思議な力を持つ人間がいる、現に俺も普通の人間にはできない異能力を持ってる」
アイリーンは恐る恐る口を開いた。
アイリーン「それって・・・語学オタk……」
一彩「電気に触れると電気を操れる!」
アイリーン「えっ?」ポカンとした顔で言った。
・・・
アイリーン「いやいやいやいやいや、電気って電気、電気?・・・えっ 語学じゃないの!?」
一彩はアイリーンが何を言っているのかがわからなく困った顔をした。
一彩「語学は好きでやってただけで異能力は電気なんだけど……」
アイリーン「いや、この本の量とその執着心は異常だよ趣味でここまでやる!?」
一彩「やるよ、好きなことには限界がないんだよ!」
アイリーン(そういえば前もそう言ってたな……)
・・・
アイリーンの頭の上にハテナマークが飛んでいた。
アイリーン「電気って今まで電子機器とかスマホあんまり使ってこなかったじゃん」
一彩「だから使わなかったんだよ。電子機器とか近くにあるとたまに壊しちゃうんだよ」暗い顔で言った。
アイリーン「えっ!?」
一彩「小さい頃秋春さんの部屋に入ってノートパソコンのデータ全部飛ばしたことがあって、それ以来頑張って制御してる」
アイリーン「え〜」
二人の間になんとも言えない空気が流れている。
アイリーン「とにかく一彩の能力のことはわかった、それでさっきのこの目はなんだったの?」
アイリーンは目を指しながら言った。
一彩はさっきまで、二階で読んでいた本を開き見せた。
アイリーン「?」
一彩「お前の目が光ったのはこの異能力が原因だ」
アイリーン「・・・読めない」
本の紙が古く破れていたり汚れていて読めないのと字が昔のもので見ても読めなかった。
一彩「お前は暗闇でも物が鮮明に見えて今はできないが猫になる能力がある、まぁ 目に関しては少し違うこともできると思う」
アイリーン「ドユコト?」
一彩「目の色が青色だから」
アイリーン「色が関係あるの?」
一彩「青色はより暗闇を鮮明に見ることができるから青色の他には例えばあかとか……」
教えるのが好きなので説明が始まると止めるまで説明し続けてしまう。
アイリーンは心の中で一度状況を整理しはじめた。
アイリーン(一度整理してみよう、まず異能力……いや待ってやっぱ異能力って何えっ?猫になる・・・猫って目は確かに夜に光るけど……)整理できなかった。
《一旦落ち着き》
一彩はお茶を出して、異能力のことを説明し始めた。
一彩「まず、異能力のことなんだけどd……」
アイリーン「その前に百合のこと教えて、幽霊って何?」真顔で言った。
一彩(そういえば、百合のことで来たんだった。自分の異能話してアイリーン混乱させて忘れてた……)
一彩は幽霊のことについて話し始めた。
一彩「幽霊と言っても普通の幽霊じゃないと思う」
アイリーン「普通の幽霊って何」
一彩「死んだら普通の幽霊になるか成仏するかだけど、百合のあの様子じゃ。見た幽霊は異能力のせいだと思う」
アイリーン「幽霊の異能力って誰の異能力なの?」真剣な顔で言った。
一彩「幽霊の異能力を持つのは明治時代にいた、男か女かもわかっていない人物だ。今はもう死んでいる」
アイリーン「死んでいるのに百合をあんな目に遭わせたのは異能力で幽霊になっていたからなの!?」
一彩「あぁ 幽霊の異能力は命を奪うことができる」
一彩は改めて百合に何があったのかアイリーンに尋ねた。アイリーンは聞いたら同じように怒りに任せて行動すると思った、一彩は小さい頃からの家族のように育った仲間だから。一彩は聴き終わると眉ひとつ動かさなかった。アイリーンはなんでと言うかのような顔を一彩に向けた。
一彩「怒ると思ったか?」
アイリーン「当たり前」
一彩はアイリーンに向かって言った。
一彩「これでもみんなのお兄ちゃんだからな、だからこそ家族を助けたい」
アイリーン「暴れるかと思った」
一彩「もちろん会ったら自分でもどうなるなんてわからない、家族が苦しんでるんだ」
アイリーンはその姿を見て、一気に力が向け安心したような顔で言った。
アイリーン「いいと思う、やりたいようになってやろう」
一彩「あぁ」
アイリーン&一彩「絶対に百合を助ける」
アイリーンと一彩と一緒に百合を助けるために動き出した。




