黒豹閣下が私を全肯定しすぎて逆に怖い
最終エピソード掲載日:2026/01/10
魔物との戦争により連合国との関係強化のために第三王女のアイシャは政略結婚をする。彼女は月下族と呼ばれる、圧倒的な戦闘力を持つ代わりに寿命は四十歳と短命な種族の生まれだった。
結婚相手はシュテルン王国の「鬼神」エルンスト。彼を初めて見たとき、アイシャはかつて欲しかった黒豹を思い出した。
──だが、結婚生活が始まるとアイシャはなぜか二か月も放置される。
さすがに怒ったアイシャはエルンストが「君が望むように過ごしていい」という言葉通り、エルンストの関心を得るためにあらゆる我が儘を言うことにした。しかし、すべて答えは「イエス」。
優しさか無関心か、すべて許容するエルンストにアイシャはだんだんと怯えだす。
一方その頃、アイシャの知らないところでエルンストは補佐官と言葉を交わしていた。
「あと二十年で私の仔兎が死ぬなど考えたくない……」
「閣下……」
「触ったりうっかり死にそうで怖い」
「月下族になに言ってんですか」
圧倒的強者なのに黒豹の度が過ぎる優しさに怯える仔兎王女と、可愛い仔兎の愛で方を盛大に間違えている様子のおかしい黒豹閣下のシリアス多めのお話です。なおハッピーエンド保証在り。
──この男は、私を愛しているのではない。私が傷つく世界そのものを、この男より先に死ぬ未来そのものを、許していないのだ。
結婚相手はシュテルン王国の「鬼神」エルンスト。彼を初めて見たとき、アイシャはかつて欲しかった黒豹を思い出した。
──だが、結婚生活が始まるとアイシャはなぜか二か月も放置される。
さすがに怒ったアイシャはエルンストが「君が望むように過ごしていい」という言葉通り、エルンストの関心を得るためにあらゆる我が儘を言うことにした。しかし、すべて答えは「イエス」。
優しさか無関心か、すべて許容するエルンストにアイシャはだんだんと怯えだす。
一方その頃、アイシャの知らないところでエルンストは補佐官と言葉を交わしていた。
「あと二十年で私の仔兎が死ぬなど考えたくない……」
「閣下……」
「触ったりうっかり死にそうで怖い」
「月下族になに言ってんですか」
圧倒的強者なのに黒豹の度が過ぎる優しさに怯える仔兎王女と、可愛い仔兎の愛で方を盛大に間違えている様子のおかしい黒豹閣下のシリアス多めのお話です。なおハッピーエンド保証在り。
──この男は、私を愛しているのではない。私が傷つく世界そのものを、この男より先に死ぬ未来そのものを、許していないのだ。