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キラキラハットトリック

作者: 井上 みかん

お菓子

それは ほうせき だった。

きらきら とした あめ、とろけそうな ちょこれーと

なんと、いっても あたし がめをひからしたのはきらきらしたざらめの おせんべい だった。


めのまえの ほうせき は『私を食べて』といってるみたいだった。


せんべい を みせ の なか でばりばりとたべた。ままにおこられた。


なんで、おこられたんだろう。わたし は おとな になるまでわからなかった。


ー当時3歳ー


雪だるま

キラキラ光った雪をかためてわたしは、雪だるまを作った。

その雪だるまは動き出しそうでドキドキした。

ただ、動くことはなくさびしい思いで1人で雪だるまを作った。

お母さんが仕事帰りで寒い手をあたたかいお母さんの手とつないだ。


ー当時8歳ー


カセットテープ

キラキラした目で音が流れる機会を見た。

ラジカセというのだと知った。

昔、ラジカセで遊んだことを思い出した。

カセットテープのテープを引っ張って父に怒られたことを思い出す。

カセットテープはCDとは違いテープが伸びることがよくある。

その伸びたテープを鉛筆で巻き取る。

音楽を聴き色々なことを思い出す。

ー当時15歳ー


そして、私は今、21歳になった。

今は働いてはいるが会社が嫌になった。

だから、辞めた。

辞めて1ヶ月がたった。

ハットトリックを決めた選手が両手を上げて喜んでた。

今、考えると色々なことをしてきたと思う。

いつの時だか忘れたが色々思い出してみよう。

まずは3つ……ハットトリックのように記憶の中もハットトリックでお菓子だったり雪だるまだったりカセットテープだったり……

テレビを消して私は私に問いかけた。

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