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幕間・正義分かつ

 Sランク序列6位・寝られない元帥。


 正義が世を支配し、それに不都合な悪人は人権さえも奪われてしまう歪みに歪んだディストピアを築きあげた張本人ではあるが、サービス初期の頃からそう計画していたわけではなかった。


 逆説的に最初からBWO世界を牛耳る目論見があったとすれば、それは資格もない怪しい占い師の予言でも真に受けているかのような出だしがありそうだが、科学が謎を解明する現代においてそのようなオカルトを信じる人はいないだろう。



 正義という単語を旗印に、害悪プレイヤー集団をリスキルにより排除したのちも、冒険者代表としてBWOサービス存続のためだけにあくせくしていた彼だったが、周囲の人間が自身の言うことに疑いもせず聞いていたために、魔が差してしまったのだ。


 人間にはどうしても魔が差す瞬間がある。

 寝られない元帥は聖人君子でも勇者でもなく、単なる人間でしかなかったのだ。



◇◇◇



 冒険者ギルド本部の最上階では、ちょっとしたことでは済まされない揉め事が起こっていた。


「元帥、二度も言わなければ分からないか」


「ああ分からないとも。シン、お前の言うことは何度聞いても一分の理解もできん」


 序列1位と序列6位の二人の間には、今にも武器を取って殺し合いかねないほどの剣呑さを催している。


「ふざけるのも通名だけにしろ。魔王降臨イベントの最後、みすみす王都を放棄せざるを得なくなったのも、俺やあいつらが敵前逃亡の赤っ恥をかいたのも、全てはお前のせいだ」


 1位は槍の穂先のような鋭い視線で元帥を刺す。


 しかし、そこまで言われても元帥はニタニタと気色悪い笑みを浮かべたままだった。


「ほぉう、つまりお前は何の失態も犯していないこの俺に全責任をおっ被せ、責任逃れする腹つもりってわけだな」


「いつから自分の行動も忘れる鳥頭になった。お前が聖銀の針矢(セイクリッドダーツ)を売り飛ばしていなければ、魔王化したRIOを即座に完全消滅しに行けたと何度も言わせるな」


 1位の訴えたいこと全てが詰まった主張だ。


 RIOが目の前で魔王へと変貌したあの時、5位を殿にしつつ脇目も振らずに逃げ去ったのは、決して勝負を放棄したわけではなく、元帥から聖銀の針矢(セイクリッドダーツ)の最後の一本を補充するためだった。


 だが本部に帰還後、聖銀の針矢(セイクリッドダーツ)の在り処を訊いた時、寝られない元帥の口からは「売った」と衝撃的な一言が放たれたのだ。


 聖銀の針矢(セイクリッドダーツ)は、魔王を完全に滅ぼすためには必須のアイテムだとは周知の事実。よってトップ5はどうすることも出来ずに本部で門前払いを食ったまま、イベントが終結してしまったのだ。


 そんな後味の悪さを残した結果、要は巨大化した国家にありがちな武断派と文治派の対立が表面化したのである。


「全て裏も取れている事実、正論だ。それでもまだ異論を唱えるか」


 声を一段と低くし、あの世の獄卒でさえ道を譲りそうな形相で寝られない元帥を睥睨した。


 傍目からでは、道理の通った弱みを握られている6位の負け試合としか見られないだろうが。


「……どうやら、Cランクですら教わっているはずの初歩を忘れたニワトリはお前の方らしいな」


 謝罪するどころか、真っ向からきりかえしてきたのだ。


「なんだと」


 反論される言われが無い1位には、元帥の強気な反論に対してそれしか言葉を返せなかった。


 6位が続いて口を開く。


「正義は勝つ」


 初歩とはこれのことだ。


 寝られない元帥は、冒険者なら誰しもが口癖にしているような単語を発し。


「正義は勝つというのに、どうしてさっきから負けた後の想定ばかり口に出しているんだ?」


 1位の主張最大の疑問点を、ずばりそのまま指摘した。


「俺はお前が必ず勝つと信じていたんだ、正義に誓ってな。だからこそ、聖銀の針矢(セイクリッドダーツ)は誓いの証としてあえて手放した。それなのにお前は、自分の敗北を棚に上げて俺に責任をなすりつけるとは、アァ酷い……俺ってばなんてかわいそうなんだ! シクシク……」


 目元を覆い、涙声を発し、それはもう事情の知らない人間が見れば思わず同情を誘われそうな被害性をアピールする。


 しかし、目だけは笑っていた。


 目の前で真っ当な抗議をしているトッププレイヤーを、まるで同じ人間とさえも思っていない社会的弱者を見下す目つきを使い、ほくそ笑んでいた。


「金の亡者が……戦いというものを忘れたか! どれだけ努力をつみ重ねようとも、不意のアクシデントは必ずといっていいほど付き纏うものだ。想定外の事態に対する糸口を、貴様の軽はずみな行為一つで不可抗力の事態へ詰ませた! この始末、貴様が落とし前をつけるべきだ!」


「いいやお前がその想定外の事態を上回れないほど情けなかったまでだろう? しかも全冒険者の中で最も腕っぷしに自信があるお前が、と補足しよう。な? だから俺はお前の過失を認める発言以外聞く耳を持たん」


 寝られない元帥お得意の強引すぎる暴論だった。


 こんなものは詭弁でしかない。

 電車の遅延が原因による遅刻に対し「遅延を想定してもっと早く家を出ろ」と突き返すような低次元のハラスメントと同じ。


「クズめ」


 想像以上の手に負えなさを実感し、1位は毒づくしかなかった。


 この責任の押し付け合いは平行線、このままではいくら6位を追及しようとも、のらりくらりととぼけられるだけになりかねない。


 だからこそ1位は、穏当には言い負かせないと一時認め、一計を案じる。


「元帥、いや序列6位」


 あえて序列の違いを強調する言い方を前置きする。


「掲示板で馴れ合っているせいで勘違いしているようだが、Sランク序列1位の俺が掲示板に一言吹聴するだけで、お前の味方は全て俺に靡く。この意味は分かるな」


 これは脅しだ。目上への敬意を払おうともしない痴れ者への最後通牒。


 1位の自負する武器は自身の強さだけではなく、全プレイヤー最高峰に君臨する序列や名声も含まれるからこそ突きつけられる強行的手段だ。


 本来冒険者同士の意見がぶつかった際は、序列が高い冒険者の意見が優先されるのは常識。よって6位をあえて擁護する冒険者がどこにいるだろうか。


 冒険者ギルドに対等や同率の概念はない。

 最高峰の影響力に対し低姿勢で唯々諾々とするか、それともトッププレイヤーの意見をないがしろにした罪で失脚となるか。

 冒険者社会の孤立と数の暴力を背景に、暗に迫らせるつもりだったのだが。


「こりゃ俺としたことがうっかりしていた! 裁判にはニュートラルな存在も重要だったな。だったら公正に白黒はっきりさせるためにも、実際に客観的な意見を参考にしようじゃないか」


 待ってましたと言わんばかりに声の調子をあげた元帥は、手でパンパンと音を鳴らす。


「たとえば、グランドマスターなんてどうだ?」


「グランドマスターだと!?」


 ここまで仏頂面だった1位は、この時初めて表情が驚愕へと揺れ動く。


「ききききっ、きさま! よくもぬけぬけとワシの前に姿を現せるものじゃな!」


 いつの間にやら白杖ついたグランドマスター張本人が、示し合わせたかのように奥の自室から敵意むき出しに現れていたのだ。


「寝られない元帥の報告で正確に事柄を耳にしておるぞ、きさまこそが魔王降臨イベント最大の戦犯だとな!」


「グランドマスターっ! 寝られない元帥に何を吹き込まれた!」


「やかましいわい! 元帥さんがよもやありもしない事実を申し立てたというのか! このワシを言葉巧みに騙し込もうとて、そそそっそうはいかんぞ!」


 グランドマスターは怯えにより声に震えが起こりながらも、1位を一方的にまくしたてる。

 それだけではなく、6位による明らかな讒言を正直な進言だと信じてしまっている様子までもが、見て取れるだろう。


 寝られない元帥により、とっくに懐柔されていたのだ。


 グランドマスターという人物は、病的な人間不信によりSランク1位にさえ心を開かないほどの人間性である。

 だが元帥の指示に応えてこの場に現れ、公正な判決、ましてや調停や仲裁するわけでもなく、寝られない元帥が有利になるよう弁護しているこの状況が1位にとってにわかに信じ難い状況。


 絶対の権限による脅しで決着をつけるつもりが、まるまる逆利用された形だ。1位にとっては由々しき事態でしかない。


「落ち着いてよく物事を考えろ! 今回の損失は寝られない元帥の独断によるものだ!」


「このワシに言い返すな不敬者! 魔王一匹始末することも出来ず、ブーゲンビリ王国全土を死の沼に沈めたのは、きさまの失態が招いたとまだ認めぬか!」


「俺や俺以下冒険者それぞれが、魔王を滅ぼすという正義のために努力を尽くしていた! 事実として聖銀の針矢(セイクリッドダーツ)があと一本でも残されていれば、被害は無に等しく抑えられていた! だがそこにいる寝られない元帥だけは、戦局にも目をくれず私腹を肥やすだけしか頭にない金銭欲の権化、グランドマスターのためにならない寄生虫!」


「フン、所詮戦うだけしか能のない阿呆めが。悪事千里先を見通せる元帥さんの苦悩も知らずに、知ったふうな口を叩くでない!」


 舌鋒と舌鋒の応酬はにわかに激しさを増すばかりだったが、1位の形勢が悪くなる一方でもあった。


 ヒートアップしたグランドマスターは、更に言葉を続ける。


「第一あの王城にはワシの一人息子を養子に送り込んでおった、王位継承権も正式に認められておる。ゆくゆくは即位式の儀を執り行い、我が冒険者ギルドの正義は王家をも掌握出来たはずじゃった! じゃが此度の魔王による損害に息子も巻き込まれ、未だに行方も知れぬ……はっ!」


 その時グランドマスターの脳裏には、ある重大な報告が過ぎっていた。


「やはりそうじゃったか……その反抗的な目つきに物言い、ワシの一族郎党から権威を簒奪し、冒険者ギルドの新たな棟梁に成り代わろうとする。元帥の言っていた謀反の嫌疑は正しいようじゃな」


「俺に謀反の嫌疑……だと!? おい待て! 何故そうなるんだ元帥っ!?」


 嫌疑をかけた元帥に慌てて問い返す。


 たとえ冤罪でも冒険者ギルドに裏切り行為を働いた輩の末路は、最近ではプチ・エリコの例を見れば火を見るよりも明らか。

 1位自体、そうした裏切り者を幾度となく濡れ衣ごと始末してきているからこそ意味を把握し、人生の崖っぷちに立たされる焦燥感を味わっていた。


「あるはずがない、絶対にだ! ロクな根拠も無しに納得出来るか! どうして俺が謀反しなければならなくなる!」


 必死の形相で否定する。無論のこと無実だ。


 せいぜい元帥主体の独裁政権を憂いてはいたが、1位はもちろんトップ5の全員が忠義をなくしたのとは別の話。


「そうまでして隠したいか? だが俺は正直者の真人間なんでな。ヒッヒ」


 告げ口した当の元帥は、あからさまなほど悪辣な笑みを浮かべている。


 ただでさえ業を煮やしている1位の怒りが頂点を迎えるには、十分であった。


「おのれ元帥いいいいいッ! 貴様一体どういうつもりだあああッ!」


「おっと発狂するな、この神聖な最上階での暴力行為はいくらお前でも厳罰は免れん」


 元帥は椅子に座り直しながら制止の一言を投げかける。

 ここが冒険者ギルド本部でなければ両人もろとも即刻斬り殺していたほどだったが、そう制止されてしまえば足を止めるしかない。


 だが、言葉の暴力は止まらない。


「正義も努力も忘れた害悪共が! 命を燃やしてギルド発展に貢献してきたこの俺に対して、貴様ら腐れ官僚に生殺与奪まで握られてたまるかッ! 俺は最強の冒険者だぞ! “王”のいうことには黙って従ええええっ!!」


「きッッさまこそが一番腹立たしいわい!!」


「ぐあっ!」


 グランドマスターは白杖を投げつけ、1位のこめかみに命中させる。


 目測を一歩誤れば失明も有り得る箇所からの痛みにより、激昂していた1位は一転して茫然自失となっていた。


「きさまがワシのかわいい息子を生贄にしおったとようやく尻尾をつかめたわ! よくもワシの命よりも大切な息子を……ワシを亡き者にするよりも遥かに重い大罪じゃ! 恥を知れ逆賊め! 人殺しの極悪人めが! さっさとワシの前から去れ!」


 そう言い捨て、グランドマスターは奥の自室へと業腹な足取りで戻って行った。



 そこからは、打って変わって暫し沈黙が流れていた。


 徹底的に折檻されたにも関わらず、1位にクビや謹慎等の厳罰が下されなかったのは幸運の気まぐれか、はたまたこれまでの功罪から差し引いた温情か。否、寝られない元帥から「まだ処分は下すな」と囁かれていたからにある。


 高みの見物を愉しんでいた6位は、鋼の絆で結束された友人としての表情を形作り、声をなげかける。


「おいどうした親友、落ち込むことなんかてんで無いじゃないか」


 優しさを孕んだ声色は、もちろん本心からではない。

 勝訴が確定したための余裕からだとは、疑いようもないだろう。


「ちょっとの失敗くらい、また挽回のチャンスを掴んで誠心誠意正義を示せばいいだけの話だろ? そうさ失った信頼は失った分だけ取り戻せ、お前の大好きな努力とやらでよぉ!!」


「ああ分かった」


 怒気をピタリと止めた1位。


 元帥へと真っ直ぐに向き直る。


「お前が地獄に落ちるように努力しよう」


 二人の軋轢が決定的となった瞬間であった。


 シンキングと元帥は、これでもサービス初期からの長い付き合いだ。

 害悪プレイヤー事件においては、お互いに私生活を犠牲にしてまで鎮圧、浄化のために共闘していた。


 冒険者としての活動を再開してからも、彼とパーティを組んでのクエスト攻略は代えがたい達成感を覚え、食卓を囲んで同じ窯の飯を食った時なんて思わず楽しいとさえ思ったこともあるほど。


 だが鋼よりも堅い絆とは、砕けなくとも錆びゆくものだった。


 寝られない元帥に政略の舵を取らせたために、共に勝ち取ったはずの豊かで平和な世界を自己顕示欲・承認欲求・虚栄心・傲慢不遜などの私利私欲によって、元帥以外のプレイヤー全てが淘汰されるまで食い潰す。

 BWOの寿命を急速に縮める獅子身中の虫へ変貌していたと、1位の目には写っていた。


 1位の決別の宣言に対し、寝られない元帥は含み笑いを浮かべる。


「心意気だけは実に結構だが、その望みは叶わない。何故なら俺は、地獄に落ちるようなことをした覚えが無いんでな」


 悪意の無さそうなことを悪意で言い放ち、館内ショートワープ機能を操作して1位を強制退室させた。



 寝られない元帥が、恐れ知らずにも1位に面と向かって喧嘩を売りまくるほど増長出来たのには理由がある。


 なにせこの冒険者ギルド本部は最上階だけが階段の繋がっていない設計であり、本部内ショートワープの権限を握るグランドマスター及び寝られない元帥の2名どちらかに招かれることでしか立ち入れない聖域だからだ。


 これにより、たとえ1位が冒険者ギルドを脱退して反旗を翻そうとも、どこぞの敵対勢力が幽冥界を経由して攻め寄せようとも、誰も招かず最上階から一歩も出ないだけで少なくとも殴られはしない。


 最上階へ攻めのぼる道が存在しない防御機構があるために、本部を陥落せしめるなど理論上不可能。冒険者ギルドは永遠の不滅を約束されていると評しても過言ではないのだ。


「アヒャヒャァ! 他人の惨めな姿はいつ見ても笑いを抑えきれん! しっかしあのシンでさえついに俺に逆らえなくなるなんて、まったく超一級品の神ゲーに巡り会えたもんだ!」


 寝られない元帥は、ただただ欲望を満たした高笑いをあげていた。


 他に考えるべき案件は、1位の処遇だろうか。

 この場所で対面するだけなら安全だとはいえ、こちらの命を狙うほどの害意を向けていることは明白。


「ふーむ、シンはなかなか利口なやつだったが、そろそろ縁の切れ目か。正義に裏表があってはならないように、この冒険者ギルドに二頭体制なんて以ての外だからなぁ」


 そう上手いことを言ったつもりになりながら、自身への権力集約の目処を定める。

 昨日の友にさえ、冷酷無情に別れを下せる元帥であった。


 確かにシンキングは全てのプレイヤーの中でも屈指の実力はあるが、行き過ぎた力は危険因子なだけ。

 ましてやレベリング次第で誰でも序列1位に並び立てるVRMMOの性質上、強さなど元より廉価品。


 これからは腕力よりも発言力、(いくさごと)よりも(まつりごと)の時代となるため。四天之王達も、これまで用済みにしてきたプレイヤーと同じように権威を失墜させるのは簡単だ。


 いつものように、掲示板で仄めかす程度に扇動するだけでいい。

 いや、もう既に元帥のコミュニティに繋がっている冒険者が意を汲んで行動を開始しているかもしれない。


 そうなれば数多の冒険者達も「証拠より論」だと書き込みを信じ込むだろうし、証拠も後から好きなように捏造すればいいだけのこと。

 グランドマスター裁判長による法定にさえ立たせられれば、有罪率99.9999%を誇る冒険者裁判で引退にまで追いやれる。


 そして自身が新しいトッププレイヤーに取って代わった暁には、グランドマスターから【王】をも超越する【神】の一文字を通名に戴き、ゆくゆくは新設予定の【SSランク】の席に座ることで、ゲームマスターの如き神の権限を独占する。


 それにより、自分が手を下さず間でもなく気に食わない人間が魔女裁判にかけられる姿を肴に、冒険者達には暗黙の了承となった献金や民草から限界を超えて徴収した血税によって、酒池肉林もかくやの贅の極みを尽くした優雅な生活をこの場所で過ごすのだ。



「だが、どうせ切るならもう少し使いつぶしても損にはならんだろう。邪魔な悪人共が完全にいなくなるまでは、この俺のためにこき使ってやる。アッヒャッヒャッ正義万歳」


 かつて害悪プレイヤーの魔の手に脅かされたBWO世界を、主導となって救った正義の冒険者・寝られない元帥の栄華はここに極まった。


 サービス終了の来たるべき日が訪れようとも、この史上最悪の正義人の思想は揺るがないだろう。

 正義は勝つから舐めプがデフォ


 まあたとえ負けたとしても1位みたいに戦って負けたやつの責任にすればいいし元帥自体はノーダメですからね正義万歳

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一気に読んでしまいました。 続きも楽しみにしてます。 [気になる点] >たとえ免罪でも冒険者ギルドに裏切り行為を働いた輩の末路は、最近ではプチ・エリコの例を見れば火を見るよりも明らか。 …
[一言] こういう奴は大概最後は安心を預けてるシステムに裏切られておっちぬ
[良い点] ここまで来るとふっつーにリアルで刺されて永眠できる元帥になっちゃいそうw
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