表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイトル無し  作者: ルル
57/75

57話 

清水音羽

「なんかなあ・・」


あっという間に夏休みが過ぎ

期末テストが終わりテストの結果が返ってきた。


大石大地

「キター!!」


清水音羽

「あーあ・・・」


隣の席で大地がテストの点数に喜んでるのとは逆にわたしは絶望していた。


「理科ヤバーイ!死んでる」

「それな!でも大地には勝てるわ!」


大石大地

「なめんなよ?!今回はマジで高い!理科のわりにはね」


「えー!何点?」

「60点くらい?」


大石大地

「86てーん!!」


「えー!!たっか!!マジで?!」

「ヤバイ負けたー!!屈辱的」


馬鹿にするクラスメートにドヤ顔でテストの点数を言った。


「音羽何点だった?!」

「頭良さそうだよねー!!」


絶望してるの知ってて聞いてきやがったよ。

わたしは聞いてきたクラスメートにテストの答案用紙を見せた。


「たっか!!」

「ヤバくない?!思ってた以上なんだけど!」


最初に返された理科の点数は99点だった。

あまりのアホすぎるミスで100点を逃した。

力学的エネルギーを力学エネルギーにした。


そんな感じでどんどんテストが返されていった。


数学82点 英語80点 社会100点

そして・・・


内村陽大

「今回のテストは今までのテストの中で一番簡単だからね!」


返す前にそのようなことを言われた。

けど私は国語が苦手だ。


清水音羽

「うっわ・・微妙」


国語は82点だった。

まあ3にはならないだけいいか。

きっと4は取れるだろう。


―――――――――


白澤光輝

「すごい!!頑張ったね!」


大石大地

「ありがとうございまーす!!でも今回はテスト範囲が狭かっただけですよ。奇跡です。」


白澤光輝

「でも高得点の部類だからね!苦手教科でここまで取れるのはすごいよ!」


全教科のテストが返され塾の先生に点数を書いた紙を見せた。


白澤光輝

「清水さん五教科は大変素晴らしいよ。でもこれ、どうしたの?」


ある教科の点数を指差して聞いてきた。


清水音羽

「・・・・」


技家では家庭科は満点だったが技術が足引っ張って90点

音楽96点 体育90点 美術65点


白澤光輝

「でも他の教科が高すぎて低く見えるだけで普通なのかな。」


清水音羽

「美術は・・・嫌いです。」


なんで筆記テストで絵描かせるの?

記述問題の配点鬼過ぎる。


白澤光輝

「まあ技能教科は苦手な人とかいるからね。でもみんな家庭科は高いよね。大石君惜しかったけどケアレスミス?」


大石大地

「なんかノートにも教科書にも載ってない単語が出てきたんです。赤ちゃんが反射的に笑うことを何と言うかみたいなやつで。あれけっこう珍解答多かったですよ。エンジェルスマイルとかニッコリスマイルとか。」


白澤光輝

「清水さん正解わかる?」


清水音羽

「生理的微笑です。授業で映像見た時にちょこっと言ってましたよ。」


白澤光輝

「自分でメモとかしてるの?」


清水音羽

「いいえ。テスト中に思い出しました。」


そんなマニアックな問題解けなくても授業で使ったプリントちゃんと覚えてればいいと思うし。


白澤光輝

「それでもすごいよ。社会は満点何人かいたの?」


清水音羽

「一人だけだったみたいです。」


その一人はわたしだけどね。

しかも普段解けない時事問題がマグレ当たりしただけだし。


白澤光輝

「すごいね。やっぱり毎日一生懸命勉強してるからね。」


清水音羽

「白澤先生の教え方が分かりやすいので。」


―――――――――


内村陽大

「コピペ・・コピペ・・」


職員室で夏休みの課題の作文をチェックしていた。

ちゃんと自分の意見を書いてる人もいるけどネットの情報ばかりの人もいる。 


内村陽大

「お・・いっぱい書いてるな。」


清水は七枚目まで書いてる。

本人がちゃんと自分の意見も書いてるって言ってたし。

一体どんな作文なんだ・・・


内村陽大

「・・・・」


―――――――


夜の10時頃

授業が終わりテストが終わったので生徒はほとんどいない時間


白澤光輝

「もう時間だから帰る準備し・・」


自習室にいる清水さんにそう言ってる途中に清水さんが寝ていることに気づいた。

とりあえず起こそうと自習室に入った。


白澤光輝

「模試のやり直し・・・」


机の上には夏休みに行なった模試の問題用紙と解答用紙とノートが置いてあった。

ノートには青で丸付けされてるたくさんの問題

何度も解き直して解法を頭の中に叩き込んだのだろう。


清水音羽

「・・・ん・・」


眠りから覚めて顔を上げて目を擦った。

 

清水音羽

「あ!・・やだ。もう10時?!わたし何時間寝てたんだろ。」


白澤光輝 

「疲れが溜まってるみたいだね。」


清水音羽

「あ・・ごめんなさい!すぐ準備します!」


そう言って慌ててシャーペンを筆箱の中に入れたりして机の上のものを片付けていた。


白澤光輝

「テスト終わったんだからしっかり休みなね?じゃないと体持たないよ」


清水音羽

「・・・そうですね。」


彼女は疲れた顔をしてそう言った。

























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ