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タイトル無し  作者: ルル
55/75

55話


内村陽大

「・・・・」


めちゃめちゃ驚いている。

何がって・・・


南沢胡桃

「・・・・」


内村陽大

「どうしたの?忘れ物?」


南沢胡桃

「シャーペン落ちてなかった?」


逆に怖い。暴言吐かないのが逆に怖い。

普通に聞いてるだけなのに。


内村陽大 

「ああ!落ちてた!ちょっと待ってて!」


すごくイヤな予感がする。


内村陽大

「ちょっと話があるんだけど。」


―――――――――――


白澤光輝

「電解質を全て答えて。」


清水音羽

「塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩化水素、塩化銅、アンモニア、二酸化炭素、酢、レモン、硫酸」


白澤光輝 

「正解!完璧!」


清水音羽

「理科はちょい強めです。」


あれから白澤先生がちょくちょく問題を出してくる。

そして今のところは全て答えられてる。


白澤光輝

「んー。どこが弱いんだろうなあ。」


―――――――――


南沢胡桃

「薬はちゃんと飲んだわよ。」


内村陽大

「あのあと病院に行った?」


南沢胡桃

「保険証は親が管理してるから行けなかったわ。」


内村陽大

「はあ・・・あいつらバカかよ。」


陽大はため息をついてそう言った。


内村陽大

「いいか?原因も確かな治療法もわからないとは言えこれが命に関わる病気なのは確かなんだ。今週中には両親が帰ってくるからちゃんと病院に行って。」


南沢胡桃

「なら行かないわ。」


内村陽大

「はあ?!胡桃・・・お前自分が何言ってるか分かってんの?!」


これじゃ・・・


南沢胡桃

「分かってるわよ。」


内村陽大

「両親悲しむぞ。」


南沢胡桃

「今回も失敗作だってね。」


内村陽大

「・・・・なに言ってんの?意味が分からない。」


南沢胡桃

「あの女は私が死んだところでああ今回もダメだ!!もっといいオモチャを作ろう!私の言いなりになってくれる最高のオモチャを!!・・・としか思わないのよ!!私はあいつのクズっぷりをよく知ってるわ!!」


内村陽大

「どうしてそんな事言うんだよ!」


南沢胡桃

「だって本当のことだもん!!あいつは一度自分の娘を殺してる!!未来さんがマンションの部屋から飛び降りて死んだのも全てあいつのせいよ!!あの女の娘なら私だって・・」


その名前を聞いて酷く驚いた。


内村陽大

「お、・・・お前・・なんで知って・・」


南沢胡桃

「あの女が喋ったのよ。」


内村陽大

「・・・・・」


そうか。そう言う事だったんだ。


内村陽大

「離れたいんでしょ?母親から。」


南沢胡桃

「当たり前でしょ?!出来るなら殺してやりたいくらいよ!!」


あれ、わたしいまなんて言った?!


内村陽大

「殺す・・・ねえ。」


南沢胡桃

「出来るならの話しよ!!」


そうよ。出来るならの・・・


内村陽大

「殺るのは簡単だけど。」


南沢胡桃

「え?」


内村陽大

「相手が女なら尚更ね・・・ナイフ一つでグサッと。」


なんだろう。殺気立っている気がする。


南沢胡桃

「冗談よ。本気にしないでくれる?」


内村陽大

「本気で殺る気も無いくせにそう言うこと言わないでくれる?あんたに人を殺すことなんか出来ないから。」


――――――――


清水音羽

「わりと今回はテスト範囲狭いみたいです。」


白澤光輝

「本当だ。社会と理科ヤバイね。授業の進み遅いの?」


テキストを進める時の参考にテスト範囲表を見ていた。


清水音羽

「社会は語るだけで進まないじじっ・・・おじさんが授業してて理科はよく分かりません。なんか去年もこの時期は狭かったみたいです。」


白澤光輝

「そっか。じゃあチャンスだね大石君」


その時間は同じブースで授業していた。 


大石大地

「おれ今回理科いけますから。」


白澤光輝

「おお!自信あるね!何点ぐらい取れると思う?」


大石大地

「確実に前回よりは越えます。」


白澤光輝

「清水さんは?何点取れそう?」


清水音羽

「前回よりいけそうな気がするんですけど。私が心配なのは技能教科ですかね。」


白澤光輝

「ごめん。技能教科は専門外」


――――――――――


南沢胡桃

「そんなこと言われなくても分かってるわよ!!」


だから私が死ぬしかないじゃない。


内村陽大

「・・・・どうしたい?嫌なんでしょ?両親の操り人形続けるの。」


南沢胡桃

「・・・・」


そっか。























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