43話
次の日の昼休み
学年室に呼び出された。
大石大地
「おれ何か悪いことしました?」
内村陽大
「そう言うのじゃないから。お前なに隠してるの?」
大石大地
「何言ってるんですか?」
内村陽大
「なんでこんなクソ暑いのに長袖なの?」
大石大地
「日焼けしたくないんで。いけませんか?男子がそれを気にしたら。」
内村陽大
「おまえ人生で一度も日焼け止め塗ったことない。あんなの塗るだけ無駄とか言ってなかった?つい最近だよ。」
大石大地
「日焼け止めってベタベタしていやなんです。」
内村陽大
「水泳の授業ずっと見学だって聞いたけど。」
大石大地
「・・・・何が言いたいんですか?」
内村陽大
「何を隠してるか聞いてるの。」
大石大地
「・・・先生には関係ありません。」
そう言って逃げるようにこの場から去った。
こんなことを言えるはずがない。
先生に相談しても無駄だった。
あのあと鈴木は俺を逆恨みしてずっと攻撃してきた。
これは自分たちで解決するしかないんだ。
――――――(職員室)
坂下真理亜
「相手にされなかったんですか。」
内村陽大
「はい。何ででしょうね。前は相談してくれたのに。」
坂下真理亜
「だからやめとけって言ったんです。ああ言う陰湿ないじめをする生徒にはこちらが何を言っても無駄です。」
内村陽大
「だからって教室で鈴木や清野が大石に脅迫してる動画を撮ってどうするんですか。その場で助ければいいのに。」
坂下真理亜
「どうせまたやるじゃないですか。こう言うのを流されたらどうなるか流石に分かりますからね。ネットって便利ですよね。匿名で好き勝手できますし。まあ余程のことをしたら特定されますけど。」
内村陽大
「それで脅す気ですか?!」
坂下真理亜
「いけませんか?」
内村陽大
「教師のすることじゃないですね。」
坂下真理亜
「じゃあ他に貴方らしくいい子ぶったいい解決法でもあるんですか?いじめを無くしたいなら汚い手使ってもいいと思いますよ。」
内村陽大
「大石があれからもいじめに遭ってたの知ってました?」
坂下真理亜
「いいえ。私が知ったのはこの動画を撮った時です。本当に偶然通りかかったら三人がいて早く帰るように言おうとした時に」
内村陽大
「俺が聞いた時のあの反応は明らかに怪しいです。」
坂下真理亜
「見られたくない怪我があるんでしょう。でもそのケガがどこでできたのかは分かりません。」
内村陽大
「前に鈴木と大石が喧嘩したところじゃないですか?」
坂下真理亜
「私もそうだと思って放課後に行ったんですけどいませんでした。場所を変えたんでしょう。うちの学校の近くはしばらく歩くと人気のない場所ってたくさんありますから。」
内村陽大
「でも今も続いてるはずですよね?早く撮った動画見せてやめさせたほうがいいんじゃないですか?本当に生徒の人生終わらせるわけにいかないし。」
坂下真理亜
「いっそのことそう言うことしたらどうなるか身を持って学んだ方がいいかもしれませんよ。」
真理亜は冗談のようにそう言った。
でもあまり冗談に聞こえない。
―――――――(次の日)
大石大地
「え?」
内村陽大
「ってことを話してたんだけど・・・」
その日の放課後
職員室で話してたことを大地に話した。
大石大地
「・・・・・きたないですよ。」
そういうことを言うだろうと思ってた。
内村陽大
「俺だってそういうの嫌だよ?どんな奴であろうと教師が生徒の人生を終わらせるようなことは・・」
大石大地
「あいつはもうオワっています。」
内村陽大
「そりゃいじめをするようなやつ・・」
大石大地
「ただのいじめじゃありません!!人間の皮を被ったバケモノだ!クソ野郎だ!!教室でのことなんてまだ序の口にもなりませんよ!!」
大地は椅子から立ち机を強く叩いて怒鳴るようにそう言った。
大石大地
「そんなことをしようがどうにもなりません。ネットにアップしてあいつの名前が全国に知れ渡って住所特定されてどんな嫌がらせをされようとなにも感じないんじゃないですか。例えいじめがなくなっても数年後に逆恨みされて刺されたらどうするんです?この学校がクソだって叩かれたらどうするんです?」
内村陽大
「・・・・・」
大石大地
「あんたら一体なにがしたいんだ。これが解決できればいいんですか?その後の俺らの人生どうなってもいいんですか?」
内村陽大
「そんなこと・・」
大石大地
「だってそう言うことじゃないですか!!さっきから否定するような発言してますけどこれ以外になにかいい解決法でもあるんですか?!・・やっぱりあいつの言う通り教師なんて自分のことしか考えてないだけですよね。それに加えてキレイ事しか言えないあんたみたいなのが一番タチ悪いわ!!」
見たこともないくらいに荒々しかった。
内村陽大
「待てよ・・確かになんの戦力にもなってないけど・・」
大石大地
「いいんですよ?必死にならなくても。・・・もういい解決法は思いついてるので。これだと誰も傷つかないしメリットしかない。だから金輪際これに関して口も手も出さないでください。」
内村陽大
「・・・・」
大地はそう言って学年室から去った。
大石大地
「・・・・おとは?」
大地が学年室のすぐ隣の自分の教室へ入ろうとすると
誰もいない教室で自分の席に座らず机の側でしゃがみ込んですすり泣いてる声が聞こえた。
清水音羽
「ばっかみたい・・・」
音羽はそう呟いてポケットから刃物を取り出してそれを手首に向けた。
大石大地
「・・・やめろ!」
清水音羽
「・・・・っ」
大地がそう叫ぶと音羽は不意にカッターナイフを離した。
清水音羽
「いっ・・」
大地は音羽の頬を力強く引っ叩き胸ぐらを掴み
大石大地
「痛い?手首切ったらこんなもんじゃねえぞ!!」
怒鳴って手を離し
音羽はただ黙って涙を流していた。
――――――――(帰り道)
大石大地
「いい加減黙ってないでなにか言ってくれないかな。」
学校からしばらく歩くと大地は怒ったような感じでそう言った。
でも音羽は何も言わず歩くだけだった。
大石大地
「引っ叩いたこと怒ってる?」
優しく聞いた。
清水音羽
「どう思った?」
音羽が口を開いた。
大石大地
「なに・・が?」
清水音羽
「あれを見てどう思った?」
大石大地
「どれを?なんの事言ってんのか分からない。」
清水音羽
「・・・・あいつの友達なのかパシリなのかよく分かんない男に強姦されてる私を見てどう思ったのか聞いてんだよ!!」
大石大地
「・・・・・」
この近くに人がいなかったのが救いだった。
音羽は怒鳴るように聞いた。
大石大地
「・・・・殺して・・やりたいなって。」
正直に言った。
すると音羽はカバンの中からスマホを取り出して
画面を俺に見せてきた。
清水音羽
「ロリ巨乳最高・・・犯したい・・これどこの娘?・・生々しいレイプ動画・・・」
大石大地
「あいつ・・・・」
音羽はコメント欄を無表情で読み上げた。
清水音羽
「まさか本当にやってくれるとはね。まあyoutubeみたいなところにアップされたらマジでわたしの人生終わってたけどよく分からないそう言うサイトならまだマシだと思う。」
そう言ってサイトを閉じてスマホをしまった。
清水音羽
「でも誰かは見てる。この日本の何人もの人がね。中にはストーカーするやつだっているかもしれない。受験に影響する可能性だってある。だから鈴木に言われたの。手首にでも切り込みをいれたら消してあげるって。それがいやなら金払えってね。」
大石大地
「・・・・・」
―――――――――――
鈴木伊緒
「遅えよ!お前から呼び出しといて!!」
時刻は8時頃
大石大地
「わりい。わりい。」
浜ヶ丘から一駅離れたところ。
周りに建物が無ければ人もいない。
鈴木伊緒
「ちゃんと1万払ってくれるんだろうねえ?」
大石大地
「嘘は言わねえよ。これは全部お前の物だ。」
大地がニコニコしながら少しずつ伊緒に近づき
鈴木伊緒
「グッ・・・ゲホッ・・・」
ポケットから取り出したナイフで伊緒の腹を刺した。
鈴木伊緒
「この・・・」
伊緒がその場から逃げ出そうとしたのでその足を刺した。
鈴木伊緒
「いっ・・痛え・・待て・・」
するとその場で倒れこみ動けなくなった。
大石大地
「このクソ野郎が!!」
そう叫んで両手でナイフを持ち上から下へ勢い良く腹部を刺した。
大石大地
「死ねよ!!なんでお前生きてんの?!人を散々苦しめておいてよ!!」
同じようにまた刺した。
伊緒は人間だとは思えない声の悲鳴をあげた。
大石大地
「きったねえ声!!おらもっと鳴けよ!!」
また同じように刺した。
大石大地
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
狂ったように死ねと言い続けナイフで刺し続けた。
大石大地
「チッ・・くたばりやがったか。」
ねえいい解決法でしょ?
悪い奴が消えればいいの。




