42話
自分が思っていた以上に下劣な人間だった。
大石大地
「あれ、・・」
朝学校へ行き話し相手がいなくて暇なので学校のワークでもすすめようとしたがそれが無かった。
絶対に机の中にあるはずだ。
次の日にその教科の授業がある日はその教科の物だけ学校に置いてるし。
「なんか必死に探してね?」
「おもしろ!」
そんな会話が聞こえてきた。
鈴木伊緒
「何探してんのー?」
大石大地
「・・・・」
お前か。どうせお前らだろ。
大地は無言で伊緒を睨みつけた。
鈴木伊緒
「ええ?なに?怖いんだけど。」
清野琢磨
「大地どうしたんだよ?」
大石大地
「・・・なんでもない。」
どうせ聞いて問い詰めてもすっとぼけるんだろうな。
大地が自分のロッカーなどを漁っていると
大石大地
「・・・・っ!!」
何かで頭の上を強く叩かれた。
鈴木伊緒
「これか?」
ニヤニヤしながら伊緒が聞いた。
伊緒が持っていたのはボロボロの探してたワークだった。
伊緒から取り上げて中身を見ると問題が黒く塗りつぶされていた。
「おもしろ!なにあのマヌケ顔」
「キモいんですけどー!!」
クラスの女子生徒たちが大声で笑っていた。
「おお。きたきた」
「ヤバイよ。」
すると教室のドアが開いた。
清水音羽
「おはよー!」
俺はワークを机の中に隠した。
大石大地
「ああ。一週間ぶりだな。」
鈴木伊緒
「・・・・・・」
伊緒は二人を鋭く睨んだ。
―――――(放課後)
鈴木伊緒
「はあ?持って来いって言ってから一週間だぞ!どんだけ見逃したと思ってんだよ!」
大石大地
「無いものは持ってこれない。」
いつもの路地
清野琢磨
「あの金づるに出させればいいんだよ!」
鈴木伊緒
「盗むのイヤなら本当に付き合っちゃえば?あいつどんどん貸してくれるから。俺と付き合ってる時もちょっと困ってるって言えば一万くらいポッと貸してくれたし。まだ一円も返してないけど。」
大石大地
「・・・・分かった。一週間待たせたんだ。倍の一万くれてやる。」
鈴木伊緒
「おお・・分かってんじゃん。」
大石大地
「お前があいつを脅すのに使ってる動画を今すぐここで消したらな。」
清野琢磨
「はあ?!そんなもんたった一万で消すわけねえだろ!テメェアホか!」
大石大地
「・・・・・お前は黙ってろよ!!」
大地はそう怒鳴って琢磨の足を蹴っ飛ばした。
清野琢磨
「てめぇ何しやがる!」
大石大地
「何しやがるはこっちが言いたいわ!!クソ野郎!!」
そして琢磨の胸ぐらを掴み
大石大地
「自分に有利な立ち位置に行ったと思って調子こいてんじゃねえよ?お前みたいなやつが一番目障りなんだよ!!」
鋭く睨み怒鳴ってそのまま突き飛ばした。
鈴木伊緒
「おことわり!!でも一万くれたらその動画見せてやるよ。」
大石大地
「いらねえよ!!」
鈴木伊緒
「持ってこなかったらネットにアップする。そしたら困るだろうね?進学校行くために勉強頑張って点数上げたばかりなのにこんなので人生台無しにされたら・・」
大石大地
「・・・・・」
――――――――(次の日)
鈴木伊緒
「ちゃんと持って来ただろうなあ?」
その日の朝
自分の席でワークを解いとる俺に聞いた。
俺は聞こえないふりをして問題を解いた。
鈴木伊緒
「いいんだ?・・・へえー。」
伊緒はニヤけながらそう言い
鈴木伊緒
「はい!お前の人生オワター!」
ニヤけながら音羽の髪の毛を掴んでそう言った。
クラスメートは関わりたくないから見てみぬふり
清水音羽
「・・・・・」
隣の席だから会話は聞こえていた。
やっぱり私の代わりに大地をいじめてたんだ。
ごめんね。合わなくてもいいつらい目にあわせて
大石大地
「やめ・・」
清水音羽
「触らないでよ!!」
大地が「やめろ」と言う前に音羽が怒鳴るようにそう言って自分の机を蹴っ飛ばし
机が伊緒の腰に強く当たった。
清野琢磨
「てめぇなにしやがる!!」
「うわー。伊緒かわいそう」
「謝れよー!!」
清水音羽
「先に手を出してきたのは鈴木でしょ!野次馬は黙ってよ!!」
鈴木伊緒
「いい度胸してんじゃん・・いいんだ?マジでバラすよ?そしたらお前の人生終わりだからな!!」
――――――(放課後)
大石大地
「鍵返しに来ました!」
部活が終わり職員室に鍵を返しに来た。
内村陽大
「おう。ありがと。窓ちゃんと閉めた?」
大石大地
「はい。では失礼しました。」
そう言ってその場から動き出すと
内村陽大
「待って!」
内村陽大
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど時間ある?」
大石大地
「今日は塾があるので。また明日でいいですか?」
内村陽大
「じゃあ明日の昼休みな?」
大石大地
「分かりました。」
そして大地は走ってその場から去った。
あれから一切話しかけて来ない。
あいつらはターゲットを変えたんだ。
俺はいつもの路地へ向かった。
鈴木伊緒
「おせんだよ!」
そこには伊緒と琢磨しかいなかった。
大石大地
「あいつは?!お前らなにもしてねえだろうな?!」
大地が焦ってそう言うと琢磨は何も言わず大地の顔を殴った。
清野琢磨
「ごちゃごちゃうるせんだよ!!生意気な口聞いてんじゃねけよ!」
鈴木伊緒
「別になーんにもしてないよ。でも明日ばらそうと思っててね。あんなことしちゃったからね。」
大石大地
「やめろ!!」
鈴木伊緒
「いやなこった。・・・あしたネット上に公開される前に見せてあげようか?いいおかずになるぜ。」
大石大地
「そんなもん見たくねえ!!」
鈴木伊緒
「嘘つき。別にお前が正義ぶっても無駄だからね?」
大地は伊緒からスマホをとりあげようとしたが軽く避けられた。
鈴木伊緒
「ほーら。これ・・」
「いや!やめて!離して!」
「暴れんなよ!」
大石大地
「やめろ!!」
動画が流されると大地は目を瞑った。
鈴木伊緒
「しっかり見とけよ!!」
伊緒は大地の目を無理やり開けさせた。
「触んないで!!キモい!」
「こいつ無理やりヤラれて興奮するタイプだよ。ほら、」
弱い力では勝てず簡単に脱がされていく衣服
「やわらけー。」
「触んないで!ほんとにやめて!!」
大石大地
「・・・・」
鈴木伊緒
「正義ぶっても身体は正直だよね。」




